IK Multimedia社のフィジカルモデリングベース音源「MODO BASS」より、ベースモデル「Japan BASS」の音色をご紹介。
モデリング元は「Ibanez® Soundgear」ベースとのこと。Ibanezは星野楽器さんとこのブランドってことなのでJapan Bassってのも間違いではない。海外のベーシスト・ギタリストさんがたくさん使っているので海外のメーカーって思っていた人もすくなくないかも。
ともあれそのサウンドをお楽しみ下さい!
【MODO BASS】 Japan Bass
IK Multimedia社のMODO BASSページによりますと「Japan Bass」のサンプリング元は「Ibanez® Soundgear」となっている。しかし、これが困った。もともとベースに詳しいわけではない私には検索して調べるしか術はなし。で、検索してみたのですが、どうも「Soundgear」という機種が見当たらない。
かろうじて辿り着いたのはIbanez社のサイトにある「SOUNDGEAR BY IBANEZ」の文字。
(Ibanez社のサイトより拝借-現在は削除)
このページの中では「SR300EB」のコンセプト的なお話しが綴られている。
それならば…とIbanezのSR300EBのページへ行ってみますと、カリフォルニア(キャンディーアップルレッド)をチョイスしたところで実によく似たベースに巡り会えましたよw
→ SR300EB | SR | ELECTRIC BASSES | PRODUCTS | Ibanez guitars
(画像は引用元へリンク)
で、こちらがMODOBASSのJapan Bass。
よく似てますよね?
だけど、微妙に違う…ノブとアウトプットジャックの間に見えるタップスイッチの有無とか。一応IbanezのサイトにあるSRシリーズのモデルは全部眺めてみましたが、キッチリ一致するモデルは見つけられませんでした。
モデリング元はSR300EBかな?ということでボカしておきますw
今回の所はこの辺で勘弁してください。
今回の企画では大変にお世話になっているベース博士さんのところにもアイバニーズのエレキベースについて、記述がありましたのでご参考まで。
→ アイバニーズのエレキベースについて【ベース博士】
デモ1〜指弾き〜
今回はIbanezのSR300EBをモデリングしたかもしれない(笑)「Japan Bass」をピックアップ。
プレイスタイルはフィンガーピッキングのオルタネイトから。人差し指と中指を交互に使って弾いてくれると思われる。どちらが先なのか?は謎w
4本弦のレギュラーチューニングで弦高はスタンダードをチョイス。
弦はラウンドワウンドで、AGEはやや弾き込んだ「Broken in」。
ピックアップはフロント・リアの2基を搭載。モデリング元がSR300EBなのだとすると、ピックアップはパッシブタイプで、アクティブ回路がその後に接続されている感じと思われる。なのでJapan Bassでもアクティブ回路のトーンコントロールがデフォルトで選択されており、ハイ・ミドル・ローを調整できる。
Ibanez社のサイトにあるスペック表通りにモデリングされているのだとしたらそれぞれ「5.0」がフラットで、ブースト・カットが行えると思われる。
試しにちょっといじってみましたが、どのノブもかかりがよく…というか良すぎて、ベースを0だとかミドルを10なんてやってしまうとちょっと使えそうにもないほどの効き具合でしたw
エフェクターはここでもコンプだけを使用。
パラメータはコンプ=1.8、ボリューム=8.0。
アンプはこの企画恒例のトランジスタタイプ。セッティングは画像からお願いします(画像はクリックで別窓拡大表示できます)。
以上のセッティングで演奏させたのがこちらの音源。(テンポ=167)
順に4弦開放のE、4弦5フレットのA、3弦開放のAを弾いたものを繰り返しています。
今回も注目して聴いていただきたいのが、ベロシティは均一に演奏させている…って事。
強弱は付きませんが、トーンに変化が現れていることに注目して欲しい。弦が振動で指板やフレットに振れることで起こるブリブリッとした感じが聴いて取れる(よね?)。
’60s P-Bassのフィンガーピッキングと比べてみましょう。
デモ2〜ピック弾き〜
続いて、ベースやアンプのセッティングはそのままに、ピックを使ったプレイで音源をご用意。
奏法以外のセッティングはフィンガーピッキングの時と同じのままです。
オルタネイトピッキングによるプレイがこちら。
’60s P-Bassのオルタネイトピッキングと比べてみましょう。
続いてダウンピッキングのみでプレイしたものがこちら。
こちらも’60s P-Bassのダウンピッキングと比べてみますか。
デモ3〜スラップ奏法〜
続いてスラップ奏法による音源をどうぞ。
スラップ奏法も前回同様、スラップ奏法っぽいフレーズを弾かせています。やっぱりかっこ悪いw
ゴーストノートを交えているのですが、これはベロシティを変えてやることで音色も変えることが可能。この辺のセッティングを詰めていけば、もう少しマシな音が出せるのかもしれません。
これも’60 P-Bassと比べておきましょうか。
「’60 P-Bass」「Japan Bass」どちらも、こんなフレーズを打ち込んでいます。
(クリックで別窓拡大表示出来ます)
真ん中と最後(画像では右端1小節)にEメジャースケールを駆け上がるところでは、ハンマリングとスライドを交えてやっています。
まとめ
今回も、音源はすべて、MODO BASSから出てきた音、そのままをお届けしております。エフェクターは一切使わず。
今回のJapan Bassも24フレットありますので、フロントピックアップの位置は、ストラトキャスターでいうところのミドルピックアップの位置になっている。しかもハムバッキングピックアップが積んである。
がしかし、スラップ奏法を聴いてみても、結構似合っている音が出ています。
ここでは全く触っていませんが、トーンコントロールがアクティブ回路…ということも手伝ってか、音色の幅はかなり広い印象を受けました。
もしも本当にIbanez SR300EBをモデリングしたのだとしたら、かなりリーズナブルな価格帯でも「モデリングの価値あり!」と判断していただけた品質はさすがIbanez!と言えるのかも。
でわでわ