本家 SSLクラシックコンソールチャネルストリッププラグイン V6.5 使ってみた印象

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SSL(Solid State Logic)Native プラグイン、Channel Stripを使ってみた印象・ファーストインプレッションのご紹介

スッキリシンプルな見た目に加え、好印象な効き具合の詳細をご覧ください



本家SSL(Solid State Logic)が販売するプラグイン SSL Native V6.5 の Essentials バンドルがセールとなっていまして、この度、iLok物理キーが不要( iLokアカウントとソフトは必要 )になったこともあって思わず入手してしまいました

SSL Native Plug-ins | Solid State Logic

SSL Native Plugin Channel Strip 概要

SSLコンソールをモデリングをしたプラグインはいくつかのメーカーから販売されておりますが、他社のプラグインは、コンソールのモデリングであることも含めてモデリングを施しているようなチャンネルストリップである印象を見た目からも感じられる

しかし、SSLネイティブプラグインチャンネルストリップはそこまで押し付けがましい印象はない(←言い方w)

とはいえ、フィルター・EQ・ダイナミクスとチャンネルストリップに期待する機能は備わっている

何をまどろっこしい言い方をしているのか?と申しますと、どうやらこのSSL Native Plugin のチャンネルストリップは、Plugin Aliance のTMT機能や、WAVES のNLS NON-LINEAR SUMMER あたりでウリにされているチャンネルごとの微妙な誤差モデリングは見当たらない

マニュアルが英語のみってこともあり、絶対そうとは言い切れないのですがマニュアルやウェブをざっくり見渡してみた感じどこにもそういった売り込みは見つけられませんでした

つまりそういったコンソール全体のモデリングまでは盛り込まれていないのかな?という感じです
また、本家の余裕からなのか見た目を寄せることもされていない
知らなければ見た目だけでは、かのクラッシックコンソールのチャンネルストリップモデリングプラグインだとは気付けないかもしれない佇まい

それでも、他社製プラグインでも行えるルーティングの変更やフィルターやEQのサイドチェイン(ここで言うサイドチェインはEDM系で求められる他のチャンネルからトリガーとなる音を取り込むものではない)も盛り込まれていたりするので、手っ取り早くこのクラッシックコンソールから抜き取ったモジュールを利用したい…って時に重宝しそうです

Tips

・パラメータノブの微調整は、⌘キー(Win=Ctrl)+ドラッグで数値がゆっくり推移
・デフォルト値に戻したい時はAltキー+クリックで戻ります

ルーティング

ルーティングの変更は見た目にも判りやすい

[ EQ >> DYNAMICS >> FILTER ]や[ DYNAMICS >> FILTER >> EQ ]が選択できないのは先頭(ここでは左端)にフィルターがない場合、フィルターはEQの直後に固定されるというSSLコンソールの構造ゆえ的なことがマニュアルに書かれておりました(多分)

サイドチェインの音の流れも視覚的に確認しながら選べます

フィルター

フィルターはこんな感じ

•上部のノブは、18dB /octハイパスフィルター(20Hz〜500Hz)
•下のノブは、12dB /octのローパスフィルター(3kHz〜22kHz)

マニュアルには↑のように書かれており、特に記載もなかったみたいなのですが、実際に触ってみるとローパスフィルターの削れ始めが34.96kHzから始まるんですよ
で、24Bit/96kHzのソングプロジェクトを立ち上げて確認してみましたら、やはり30kHzより高いところから削れ始めていました

まずはホワイトノイズの素通りがこんな感じ

ちょっと判りにくいかも…ですが48kHzまでホワイトノイズが出ております

⌘キーを押しながらそろ〜りドラッグしてLPFをオン!

やっぱり30kHzを超えた辺りから削れ始めております

一応22kHzの削れ具合がこちら

じっくり微調整してみたのですが22.00kHzピッタシが設定できませんでした(笑)
これもしっかり22kHzを超えた辺りから削られ始めております

ちなみに同じサンプリング周波数のソングプロジェクトでPlugin Aliance のbx_Consol SSL 4000GやWAVES SSL G Channel でも確認してみましたが、どちらも表示される数値は22kHzから推移しますがアナライザの方ではSSLネイティブプラグイン同様、30kHzより高い帯域から削られ始めておりました

それならそうと表示してくれりゃええのにね

イコライザー

EQは4バンド
各バンドに割り当てられた帯域は以下の通り

(マニュアルより転載)

黒ノブ(低音域)と赤ノブ(高音域)はデフォルトでシェルシェイプのカーブが設定されていますが、ベルボタンを押す(点灯)事でベルシェイプに変更が可能

青Qノブの下にある[E]ボタンを押す(点灯)ことでエミュレーションタイプをGシリーズからEシリーズコンソールの特性に切り替えられる

[E]ボタンがオフ(消灯)の時、EQセクションはGシリーズのEQがエミュレートされてて、マニュアルによりますと低ゲインでは丸みを帯びたQカーブで楽器やボーカルに適している…らしい

[E]ボタンがオン(点灯)になると、EシリーズのEQがエミュレートされQカーブが鋭くなるのだとか
狙った帯域を絞って加工できることからドラムなどの音源に適している…つてマニュアルに書いてありました(笑)

ダイナミクス

各パラメータの数値範囲は以下の通り

(マニュアルより転載)

マニュアルの方には特にSSLネイティブプラグインだから…といった目立ったトピックスはなく、一般的なコンプ・ゲート/エキスパンダーの解説が図解入りで丁寧に書かれてありました

というわけで、資料もありませんのでうかつなことは書けません(笑)
只今、サンプル音源を作っておりますので出来ましたらアップいたしますね

チャンネル毎の誤差について

今回のSSLネイティブチャンネルストリップでは省略されていると思われる、各チャンネル毎に生じる微細な周波数特性や倍音歪み、ノイズなど の差異が果たして本当に必要なのか?という点について考えます

この微妙な違い…ぶっちゃけ私には本当に微妙

例えばひとつの音が収録されているチャンネルに、チャンネル毎の誤差までモデリングしているチャンネルストリップを挿してチャンネルを変えながら聴き比べてみてもその違いは、私には聴き分けられない

多分、このチャンネル毎の誤差を活かすのは10チャンネル20チャンネル(何なら50…100ch)と音を重ねた時、全てのチャンネルにそのチャンネルストリップを挿し、束ねた時にやっと違いが生まれるんだと思います(その違いが重要)

では、そういった使い方をしないのであれば必要ない

ややこしくなる分、ないならなくてもいい…って人もいらっしゃるかも

ちなみに私は、手元のマシンスペックが心許ないため多くのチャンネル全てに挿して…という勇気が持てず、しかしコンソールの味付けは欲しい…と思ってHARRISON MIXBUSに手を出したけど使い方に馴染めなかった…というコースです(笑)

問題です

ここでちなみに…ってことで、ちょっと聴き比べをしてみたいと思います

この↓音源を聴いてみて下さい

ギターっぽい音源を使ってドレミレド〜♪を4回繰り返しています

そのうちどこかの2回は、ちょっとイジっています

うち1つはじっくり聴いていないと気づかない人もいらっしゃるかも
しかし、どこかの1つは明らかに「何かやったなぁw」とお判りいただけると思います

答え合わせ

お判りになる人には答え合わせという程大袈裟なモノでもないかもしれませんが、念の為

聴こえてきた音像は1つでしたが、ステレオチャンネルでの収録でした

なので1回めでは真ん中に1本のギター(っぽい)音が鳴っていた
つまり何もしていない基準になる音

2回めのドレミレド〜♪では、片方のチャンネルでEQを使って220Hzと12kHzを-6dBに下げていました

右側のスピーカー(イヤフォン)から聴こえる音に変化が起こります

3回めのドレミレド〜♪では、片方のチャンネルを約0.0013秒遅らせていました

パンをイジったなwと思われるほど定位に変化が現れたと思います

4回めはまた何にもしていません

いかがでしょう?

どこかを加工する…って時は、明らかに音に変化を与える処理って聴いて判るところから手を付けていくべきだと思うわけです

もしも、2回めの音に違いを感じられなかったのだとしたら、その原因は(環境なのか慣れなのか)判りませんが、違いがないのだからそんなこと考えなくてもいいのかもしれません

その違いが「これは必要だ!」と感じられたのなら、その加工を施してやらなければいけない

では、聴いても気付けない程度のチャンネル毎の誤差って気にする必要は…ってことが言いたかった

今回は意地悪も込み(笑)のつもりでしたので、あまり影響のなさそうな(実際、結構あるのですがw)帯域を選んで削りましたけど、EQで-6dBカットするって、帯域によっちゃ音色に変化が起こるほどの加工です

0.0013秒のズレだって、この単位でのズレでも不規則にズレていればグルーブもヘッタクレもない…って程の違いなわけです
(今回は固定のズレなので不快でなない…ハズw)

ところが、チャンネル毎の誤差というのはこれらの加工よりもっともっと微妙な違い…ということになる
結局の所、使う人がその違いをどう感じ、要不要を判断する…ということになるわけです

ちなみに私は、もっとちゃきちゃき動いてくれるマシンを手に入れるまではお預けか、ちょっとだけ使おうかな?という感じです
当面はこのSSLネイティブプラグインのチャンネルストリップとバスコンプレッサーの出番が増えそうです

プリセット

このプラグインにもセッテイング例としてプリセットが用意されております

(クリックで別窓拡大表示可)

ミックス・マスタリングエンジニアを目指しているわけではない私といたしましては、もっとバラエティに富んだプリセットを期待していたのですが意外とすっきりしたラインナップに収まっています

コンソール搭載のチャンネルストリップ…ということは全ての音が通り過ぎるわけですから、通り抜ける音色全てに応じたセッティングが必要じゃないか!?なんて思うわけです(←自分で考えろw)

はじめてこのプラグインを使った時、AddictiveDrums2をパラアウトで受けた各チャンネルにそれぞれ割り当ててプリセットを選んで鳴らしてみました

AddictiveDrums2の方はエフェクターをすべてオフにして素のキットの音(素…とは言いましても収録時、最低限の処理[コンプ/EQ]は施されている)を流し込み、このチャンネルストリップで整えたわけです

すると、ハイハットやキック辺りでプリセットがそのままでしっくり来ちゃったわけです
驚いて、他社製のḠシリーズチャンネルストリップを挿して、同じ設定にして比べてみましたら、意外と音に違いがあって更に驚いてしまいました(笑)

サンプル音源を作ろうとしていたら、段々どこに違いの差があるのか気になりだして沼にハマってしまい(笑)未だ音源は完成しておりません
この違いを比べた音源も、解りやすいものが出来ましたらアップしたいと思います

こんな事がありまして、先にも述べましたがチャンネル毎の誤差モデリングにも興味が薄く、見た目にもシンプルでスッキリしておりますので、これから重宝しそうです

プリセットバンザイ(笑)

まとめ

Solid State Logic…略してSSL

このロゴが刻印された機材を触ることなんて、ズブの素人である私にそんな機会に恵まれることなんてないだろうな…そんな風に思っていたほどの高嶺の華

それが近頃はちょっと手を伸ばせば手に入れられる価格帯のオーディオインターフェイスまで出して、随分と身近に感じられるようになってきた

とはいえ、プラグインの導入に以前はiLok物理キーが必要で、私はやっぱり物理USBキーが煩わしくてその時点でたとえセールをしていても手が伸びませんでした

恐れ多い…って意識もあったと思います

ところが今回、iLokのソフトウエアでパソコンに認証させる方式に切り替わったことでムズムズしてしまった(笑)

恐れ多いとはいえやっぱり憧れのSSL

多少贔屓目(耳?)もあるかもしれませんが、プリセットのハマり具合なんかは惚れ惚れいたしました

プラグインの購入時って、初めて購入するメーカーだといちいちアカウントを作って、それぞれからメルマガが届いたりしてワチャワチャしてしまうのであまり増やしたくない派なんです

そんなんだから、PluginBoutiqueやPluginFoxといったいろんなメーカーの製品をまとめて販売しているサイトって助かるんです

各社から送られるメルマガなんて、あまり読みませんから(笑)知らぬ間にアップデートされたりしているわけです
そんな時も、まとめて販売しているサイトにログインすると一覧でバージョンアップされているプラグインが一覧で確認できるわけですよ

国内のまとめて販売サイトって、品揃えが偏っていたりするじゃないですか
結局、あっちもこっちもアカウントを作って、あっちもこっちも確認しなきゃいけない

下手をするとどれをどこで買ったか判らなくなる(笑)

そんなところが面倒くさがりな私が、新たにアカウントを作って購入しても「損したw」と思わなかったのはありがたい話(それも直売で)

ホント、いい買い物をさせていただきました

あなたのお耳には召しますでしょうか?

SSL Native Plug-ins | Solid State Logic

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