KORG Gadget Leとは、有料版KORG Gadgetのお試し無料版。
KORG Gadgetとは、iOSアプリからスタートした音源ガジェットをたっぷり備え、ビートやメロディー、ハーモニーを制作できるミュージックワークステーションアプリ。その後、MacOSへ対応。2018春にはNintendoSwitch版が発売予定になっている。
KORG Gadget Le とは
iOS版 KORG Gadgetはコルグが発売しているモバイル音楽制作アプリ。2017年春にはMacOS版も発売され、今春にはNintendoSwitch版がお目見え予定。
着々とその内容を充実させ、プラットフォームを広げつつあるこのアプリ。アプリとしてはなかなかのお高い価格に加え、追加音源もそれなりの値段でApp内課金という名の底なし沼も控えている(笑)
しかし、使いこなせるようになっていけば、その価格がお買い得であることに気付いてもらえるはず。
とはいえ、使用感は触ってみないと判らない。そんな使いこなせるかどうかわからないものに何千円なんて払えるわけがない。
そこで、まずはどんなものなのか?触って確かめられる体験版としてKORG Gadget Leがある。
→ KORG Gadget Le|App Storeプレビュー
→ KORG Gadget Le for Mac | KORG Shop
こちらのLe版は使えるガジェット(音源)が3つ、録音できるトラック数が3トラックとなっている。
別売りのKORG製コントローラーを接続することでガジェットが2追加されて計5つ、トラックも2トラック追加されて計5トラックの録音が可能になる。5トラックあればそれなりに厚みのある音源が作れるかな。
「ガジェットも5種類ぽっち…」なんて言ってちゃいけませぬ。
あくまでも体験版、使い勝手を確認するためのLeです。
KORG Gadgetの底力はこんなもんじゃない。
有料版を手に入れた途端に目移りする程のガジェットが手に入るというのに、まだKORG Moduleという別アプリ(これも有料やけどね)と連携して更に音色を増やすことが可能。全部使いこなすのは至難の業。
手に入れて値段の理由が納得できると思います。
使っていけそう!と感じられたなら、購入前にこちらのサイトを先にご確認いただいて失敗のないように。
→ KORG Gadgetを購入する前に知っておきたい4つのこと。 | Gadget-Junkies.net
文末のリンクを辿っていけば、インストールの手順から操作方法を解説してくれるチュートリアルまで続きます。
くらんけさん、お世話になっています。
KORG Gadget Le が制限版だと思って甘く考えていると、その機能の充実ぶりにひっくり返りそうになると思います(笑)
制限版とはいえ、機能的な制限はほとんどなく、ガジェットの数とトラックの数くらいのもの。使い方は有料版とほぼ同じですので、一度くらいは取説に目を通しておくがよいかと思います。
ガジェット取説PDF←直接ダウンロード出来ます。
利用できるガジェット
KORG Gadget Leで利用できるガジェットは3種類。
「London」「Berlin」「Marseille」で、それぞれリズム、メロディー、伴奏を担わせる形のチョイスと思われます。
3トラックでこれらの音源を使用して何かを作るとなると、それぞれのガジェットが各1トラック…まぁ充分です。
まずはこれら3種類のガジェットを3トラックで使いこなせなければ、製品版を手に入れた時の莫大なその内容に圧倒されてどこから手を付ければいいのか、判らなくなりますからw
それぞれのガジェットが充実の内容ですので、まずはこれら3種類をしっかりマスターしておいたほうがいい。そういう意味でもナイスチョイスなのかもしれません。
London
まずはLondonから。
「Hypersonic PCM Drum Module」というサブタイトルが付けられたドラム音源ガジェット。
ダンスミュージックに特化したドラム音源ガジェットとのことらしいが、かすかに生音っぽい音色も含まれている。このガジェットの中にサンプルが400以上含まれているらしい。(KORG Gadget内ガジェット選択ページより)
このガジェット内にミキサー機能も備わっているので、各音色の微調整やエフェクトの設定が可能。
400以上含まれているサンプルで組み上げられたファクトリープリセットも充実。
63種類のドラムキットがはじめからプリセットされている。
これら63種類のプリセットを一通り確かめるだけでも楽しいw
実際のところ、作りたいジャンルが偏ったりしている(例えばわたくしmogとかねw)と、なかなか使えるキットは限られてしまうけど、それでも自分が不慣れなジャンルに使われると思われるキットを覗き見出来るのはいい勉強になる。
操作に慣れてくると、微妙なタイミングのズレを調整することも出来るけど、せっかくのシンプルな操作画面。慣れないうちはあまり細かいことは抜きにして、とにかくキックやハット、スネアから順に打ち込んでまずは基本になるビートを作ってみよう!
それが出来るようになったら、フィルを入れたものやキックを違うタイミングに入れて違うノリを出してみると曲に彩りが添えられる。あくまでも慣れてきたらねw
なれるまでははキックを表拍、スネアを裏拍に交互に入れて、ハットで刻んでいればいいよ。
きっと、それだけでも大変だったりしちゃうしw
1小節打ち込んだらそれをリピートさせてさっさと次の音源を楽しみましょう!
Berlin
続いて「Berlin」
「Mono Phonic Synchronized」というサブタイトルが付けられているが、なんのこっちゃ(笑)
KORG Gadgetのガジェット選択画面によると、リード音色に特化しているシンセガジェットとのこと。
素人の印象としてはアナログシンセの音っぽい?って感じ。
そして「見た目がカッコイイ!」←これ、大切です。
製品版の方に移ったらベースに使ってみたい音色が多数あり。単音しか鳴らせないしね。
太く存在感のある音色が多い印象です。
手元のiPod touchに入っているKORG Gadget Leで確認しましたが、Berlinは、パッチベイも触ることが出来ました。
この画面でケーブルを挿して音色を作るらしい…あたしゃよく解らんw
こちらのページでこのBerlinを使ったシンセ入門をされています。
→ KORG Gadgetで学ぶ「かんたん」シンセ入門。第1回「シンセって何だろう?」
現段階で第五回まで公開されていまして、画面を見比べながらシンセがどんな仕組みで音色を加工していくのか?がとても詳しく解説してあります。
Marseille
続いて「Marseille」
「PolyPhonic PCM Synthesizer」という肩書の意味は調べましたよ!和音を奏でられるPCM音源を搭載したシンセのことらしいw
ピアノやオルガン、エレピなどの鍵盤に限らず、ブラスや管弦楽器などのオーケストラ系の音、エレキギターの音まであったよw
そしてデジタルシンセらしいメロディーには使えなさそうな不思議な音まで128の音色が搭載されている。
エフェクターも同時に2種類選んで使えるものがイコライザー、コンプレッサー、歪み系、コーラス系、パンやトレモロといった飛び道具的なもの、そしてディレイやリバーブまで幅広く用意されている。
トラック数の少ないうちはピアノ的なレンジの広い楽器でベースラインまでカバーすれば3〜5トラックでも曲としての体裁は整えられると思う。
はじめの3種類にこれが含まれているのはありがたいと思う。
まとめ
体験版という位置づけで作れるものは限られているかもしれないけれど、その内容を確かめるには充分の内容かと思います。
3つのガジェットも、それぞれに音色のプリセットは豊富ですし、なんといってもこれらの音がいい!
iOS端末をオーディーにつなげる環境にあれば、ぜひ繋いでその音色を確かめてほしい。これらの音を確かめれば、製品版で解放される多くのガジェットにも大きな期待を持てる様になると思う。
その入口として、アプリに数千円は…と躊躇されている方にはぜひこちらから試してみていただきたい。
コルグガジェット独特のタイムラインの流れなんかは絶対一度体験しておかないと、購入してから馴染めませんでした…ではもったいないですから。
→ iOS版 KORG Gadget Le|App Storeプレビュー
→ KORG Gadget Le for Mac | KORG Shop