IK Multimedia社のフィジカルモデリングベース音源「MODO BASS」より、ベースモデル「Studio BASS」の音色をご紹介。
正直IK Multimediaさんのサイトを見るまで元モデルにピンときませんでしたw
モデリング元は「Yamaha® TRB5P」とのこと。
Made in Japanの底力を魅せていただきましょう!
【MODO BASS】 Studio Bass
モデリング元の「TRB5P」については情報収集に難航いたしましたw
どうにか辿り着いたのがYAMAHさんとこのギターの歴史ページに残っていた「ヤマハ初の4弦ベース TRB Custom」の文字。
→ ヤマハ ギターの歴史→ヤマハ初の6弦ベース TRB Custom
このTRB Customにリンクされている画像がカタログのページでして、ここに「5P」とありましたので、おそらくこれがモデリング元のベースになるかと思われます。
生産完了品で検索をしてみましても「TRB5P」では出てこず、「TRB5PII」でしか見つかりませんでした
→ 生産完了品 – ヤマハ – 日本
なんとも釈然としませんが、今回ばかりはお世話になっているベース博士さんのページでも見つかりませんでしたw
現行のTRBシリーズはこちらのページで紹介されています。
→ ヤマハ | TRB – エレキベース – 概要
もはや中古でしか手に入らないと思われる「TRB5P」のサウンドをお楽しみ下さい!
デモ1〜指弾き〜
ここではTRB5Pを元にしたStudio Bassをピックアップ。
プレイスタイルは指引きのオルタネイト。人差し指・中指の交互に弾いていると思われます。
Studio Bassを選んだ直後は5弦になっています。しかし、他のベースモデル同様4弦にしたり6弦にしたり出来ます。
弦についてもラウンドワウンドのミディアムで、少し弾き込んだ程度の「Broken in」をチョイス。
ピックアップはフロントとリアの2基が積んでありますが、フレットが24フレットまでありますので、ギターでよく見られるフロントピックアップの位置には置けないことになります。限りなく24フレットに近づける事もできるのですが、ここでは選択したそのままの状態でフロント・リアのミックスでいきます。
エフェクターはここでもコンプレッサーのみを使用。
パラメータはコンプ=1.8、ボリューム=8.0。
アンプはトランジスタタイプをチョイス。セッティングについては項目が多いので画像の方から読み取って下さい。
(クリックで別窓拡大表示できます)
以上のセッティングで演奏させたのがこちらの音源。(テンポ=167)
順に4弦開放のE、4弦5フレットのA、3弦開放のAを弾いたものを繰り返しています。
今回も注目して聴いていただきたいのが、ベロシティは均一に演奏させている…って事。
強弱は付きませんが、トーンに変化が現れていることに注目して欲しい。弦が振動で指板やフレットに振れることで起こるブリブリッとした感じが聴いて取れる(よね?)。
’60s P-Bassのフィンガーピッキングと比べてみましょう。
デモ2〜ピック弾き〜
続いて、ベースやアンプのセッティングはそのままに、ピックを使ったプレイで音源をご用意。
奏法以外のセッティングはフィンガーピッキングの時と同じのままです。
オルタネイトピッキングによるプレイがこちら。
’60s P-Bassのオルタネイトピッキングと比べてみましょう。
続いてダウンピッキングのみでプレイしたものがこちら。
こちらも’60s P-Bassのダウンピッキングと比べてみますか。
ちょっと混乱してきますかね?
まぁ、しっかりとしたリスニング環境で聴き比べていただければ、明らかに音色の違いを感じていただけると思います。
デモ3〜スラップ奏法〜
続いてスラップ奏法による音源をどうぞ。
オクターブ上のを弾き始めたところでE音のトーンが変わってますねw
これは、E弦(4弦)を指定しているのに5弦5フレットを弾いてしまっているせいです。これ、何か良い設定があるのかもしれませんが、今のところ解決に至っておりません。困ったものですw
これも’60 P-Bassと比べておきましょうか。
「’60 P-Bass」「Studio Bass」どちらも、こんなフレーズを打ち込んでいます。
(クリックで別窓拡大表示出来ます)
真ん中と最後(画像では右端1小節)にEメジャースケールを駆け上がるところでは、ハンマリングとスライドを交えてやっています。
まとめ
今回も、音源はすべて、MODO BASSから出てきた音、そのままをお届けしております。エフェクターは一切使わず。
今となっては中古でしか手に入らないと思われる貴重な「YAMAHA TRB5P」のサウンドはモデリング音源としてMODO BASSの中で生き続けます!
でわでわ