IK Multimedia社のフィジカルモデリングベース音源「MODO BASS」より、ベースモデル「Violin BASS」の音色をご紹介。
モデリング元は「Hofner® Violin」ベースとのこと。
そのサウンドをお楽しみ下さい!
【MODO BASS】 Violin Bass
ポール・マッカートニーがデビュー前から愛用していたらしいヘフナーのバイオリンベース。
ヘフナー社のサイトを覗いてみると、実は一言にバイオリンベースといってもいくつかのモデルがあった。
→ Violin Bass│ヘフナー日本版ウェブサイト hofner.jp
しかし。ヘフナー社よりも先にバイオリンベースを出したのはギブソン社だったらしい。その辺のお話しはウィキペディアの方に書かれていましたので、興味のある方はそちらをご覧ください。
→ ヴァイオリンベース – Wikipedia
今回の企画では大変お世話になっているベース博士さんとこのサイトにも取り上げられていました。
→ ギブソンEBベースについて【ベース博士】
ギブソン社が初めて出したエレキベースがこのバイオリン型のベースだったらしい。
順番が逆になってしまいましたがヘフナー社のバイオリンベースについてもウィキペディアに記述がありましたので、興味のある方はどうぞ!
→ ヘフナー・500-1 – Wikipedia
では、ボディが空洞になっているという大きな特徴を持ったバイオリンベースのサウンドをお楽しみ下さい!
デモ1〜指弾き〜
今回はViolin BASSをピックアップ。
プレイスタイルはフィンガーピッキングのオルタネイト。人差し指と中指を交互に使っていると思われます。
4弦レギュラーチューニングの現行はスタンダード。
ここへ来て弦がフラットワウンドになっていたw気付きませんでした。
確認してみましたら、このバイオリンベースを選択すると、勝手にフラットワウンドに切り替わっていました。
ちょっと条件が違ってきますが「バイオリンベースといえばフラットワウンド」…という見えざるチカラが働いた…ということで、このままいきますw
太さはミディアムで、AGEは「Broken in」とちょっと弾き込んだ感じ。
ピックアップはフロントとリアの2基を搭載。
リアピックアップはブリッジのワリと際一杯寄り。フロントは24フレット辺りに設置されています。ここでも両ピックアップのミックスで出力。
エフェクターはコンプだけ軽くかかっています。
パラメータはコンプ=1.8、ボリューム=8.0。
アンプは恒例のトランジスタタイプ。
セッティングは画像からご確認願いますw
(画像をクリックで別窓拡大表示できます)
以上のセッティングで演奏させたのがこちらの音源。(テンポ=167)
順に4弦開放のE、4弦5フレットのA、3弦開放のAを弾いたものを繰り返しています。
今回も注目して聴いていただきたいのが、ベロシティは均一に演奏させている…って事。
強弱は付きませんが、トーンに変化が現れていることに注目して欲しい。弦が振動で指板やフレットに振れることで起こるブリブリッとした感じが聴いて取れる(よね?)。
’60s P-Bassのフィンガーピッキングと比べてみましょう。
デモ2〜ピック弾き〜
続いて、ベースやアンプのセッティングはそのままに、ピックを使ったプレイで音源をご用意。
奏法以外のセッティングはフィンガーピッキングの時と同じのままです。
オルタネイトピッキングによるプレイがこちら。
’60s P-Bassのオルタネイトピッキングと比べてみましょう。
続いてダウンピッキングのみでプレイしたものがこちら。
こちらも’60s P-Bassのダウンピッキングと比べてみますか。
デモ3〜スラップ奏法〜
続いてスラップ奏法による音源をどうぞ。
スラップ奏法も前回同様、スラップ奏法っぽいフレーズを弾かせています。やっぱりかっこ悪いw
ゴーストノートを交えているのですが、これはベロシティを変えてやることで音色も変えることが可能。この辺のセッティングを詰めていけば、もう少しマシな音が出せるのかもしれません。
これも’60 P-Bassと比べておきましょうか。
「’60 P-Bass」「Violin Bass」どちらも、こんなフレーズを打ち込んでいます。
(クリックで別窓拡大表示出来ます)
真ん中と最後(画像では右端1小節)にEメジャースケールを駆け上がるところでは、ハンマリングとスライドを交えてやっています。
まとめ
今回も、音源はすべて、MODO BASSから出てきた音、そのままをお届けしております。エフェクターは一切使わず。
24フレットの位置にあるフロントピックアップをフル10でミックスしているせいか、思いの外太い音がします。もうちょっとカリッとした音がすると思ったのですがw
ここでは上げませんでしたが、フロントピックアップをカットしてみましたら、そこそこカリッとした音になりました。ただし、1〜2弦では、弦が細いことがそのまま音にも現れており、フロント=0はちとキツイかも。
このベースの仕様なのか、トーンコントロールが使えないんですねwなので、エフェクターやアンプの方でいじってやることで音色の調整をするしかありません。
でわでわ