PSP Audioware社よりPSP BussPressorのVersion2が登場ということで、さっそくプラグインドクターでチェックしてみました
PSP Busspressorの先代をたまたま持っておりましたので、アップデート価格で入手できたのですが、どうやらV2に上書きされるという事態に陥ってしまい(笑)比較することができませんでした
まぁ、とりあえずプラグインドクターで起動してみましたよ
それではさっそくプラグインドクターでPSP Busspressor2を立ち上げてみましょう!
パラメータフラットの状態
まずは起動直後の状態……パラメータをいじっていない状態からチェックしてみましょう
設定はこんな感じ
アタックタイムが3ms
レシオは3.5:1
ドライレベルは-12
リリースタイムは0.56ms
スレッショルドが+24dB
メイクアップは±0
COMPRESSEDも±0
といった感じです
LinearAnalysis
LinearAnalysisは周波数特性っていうんですかね、プラグインに通しただけでローカットやハイ落ちするのしないのっていうチェックです
アナログ機材のエミュレーション系だと、この状態でもハイカット・ローカットされていたりするものが多い印象ですが、このBusspressor2ではフラットになっていました
HarmonicAnalysis
次に、HarmonicAnalysisでは、966.1Hzの信号入力に対して、どのような倍音が付加されるかをチェックできます
みたところ、倍音の付加はみられません
パラメータをいじらないうちは倍音が出ない設計なのでしょうか?
Hammerstein
Hammersteinはよく解らないのでパス(笑)
画像だけ載せておきますので、解る方はチェックしてくださいw
Oscilloscope
Oscilloscopeもよく解りません(笑)
なにやらうにょうにょってしています
これも解る方だけご自身でチェックしてくださいw
Dynamics
ダイナミクスはコンプレッサーのかかり具合を確認する時によくみかけるやつです
パラメータを弄っていない状態ですでに音量に加工が施されています(マジか!)
設定としてはスレッショルドが+24dBなので、しきい値に引っかからないと思うのですが音量に加工がほんのり施されちゃっています
一応、もうひとつチェックできるグラフがありますのでそちらも見てみましょう
やはり、こちらでは設定通り音量に加工は施されていないように見受けられます
はたして1個目のグラフはなんだったのだろう(笑)
Performance
Performanceは、次々と表示が動いてしまいますので、画像は割愛させていただきます
これもどうせよく解りませんしね(笑)
コンプをかけてみる
続いて少しコンプレッションを利かせてみる設定にしてみます
パラメータはこんな感じ
アタックタイムを30msに変更
レシオは3.5:1のまま
ドライレベルも-12のまま
リリースタイムは0.8s
スレッショルドを±0dBに変更
メイクアップは±0
COMPRESSEDも±0
といった感じです
スレッショルドを-24dBでもほのかにコンプがかかってしまっていたので、ここでは±0dBにしてみました
まぁ、しっかりかかっていると思います
あと、音の減衰が判りやすそうになると思いリリースタイムを30msにしてみました
LinearAnalysis
ライナーアナリシスは変化ありません
HarmonicAnalysis
ハーモニックアナリシスは、3倍音を筆頭にわずかに倍音が発生し始めました
とはいえ、3倍音で-100dB程度の音量ですので、聴感上はあまり変化を聴き取れないかもしれません
(耳のシビアな方は違う世界を感じ取れるかもw)
Hammerstein
ハンマーステインもなにやら線が表示されておりますが、前述の通りこのグラフは理解できていませんので、なんのことやら解りません(笑)
あしからずです
Oscilloscope
オシロスコープも素人目には変化がないように見受けられます
もしかしたら微妙に波が増えているような気がしないでもありませんが、数えていません(笑)
やはり、このグラフも理解できていませんのでこのへんで失礼いたしますw
Dynamics
ダイナミクスはスレッショルドを下げたこともあり、大きく変化が見られます
まぁ、今回のプラグインはコンプレッサーですから、このグラフがメインの見どころですよね
アタックタイムが30msなのですが、コンプレッションのかかり始めは大きい音の信号が入力された直後からかかって、30msを目指してなだらなに減衰しています
パンジー関さんの言い方をお借りしますと「滑り台型」ということになります
リリースのラインも0.8sの時間へ向けてなだらかなラインを描いています
アタックもリリースもそれほど奇抜は減衰・開放をしているわけではなさそうです
プラグインドクター上の縦の目盛りで-30dBあたりからなだらかに音量に加工が施されていきます
グラフ上では二ーは緩やかに見えますが、レシオ3.5:1では判りにくいのかもしれません
レシオを10:1(最大)に
続いてレシオを最大の10:1に変更してみてみます
LinearAnalysis
ライナーアナリシスには変化は見られません
HarmonicAnalysis
ハーモニックアナリシスはかすかに変化が見られましたが、聴き分けられるほどの違いはないのかもしれません
Hammerstein
ハンマーステインもわずかに変化しているようですが、そもそもグラフの見方がわからないのでどう変わったのか形容のしようがありませんw
Oscilloscope
オシロスコープも変化はないようです
Dynamics
プラグインドクターは、2つのプラグインを同時に起動して比較することが出来ますので、Busspressor2を2個立ち上げて、レシオ3.5:1のものと10:1のものを重ねてみたのですが、色味がにすぎていてちょっと見分けがつかないかもです
あと、同時に立ち上げたプラグインへの音の信号に強弱がつけられていることも頭の隅に入れておく必要があります
(今回はひとつが10dB程度で、もうひとつが20dB程度の信号が入力されていました)
こちらのグラフは3.5:1と10:1の違いが確認できる程度の変化ですかね
RELEASE AUTOをオンにしてみる
レシオ3.5:1の設定の状態でリリースタイムのオートをオンにしてみます
アタックタイムを30ms
レシオは3.5:1
ドライレベルも-12
リリースタイムは0.8s
スレッショルドを±0dB
メイクアップは±0
COMPRESSEDも±0
といった感じです
LinearAnalysis
相変わらずライナーアナリシスは変化が見られません
HarmonicAnalysis
ハーモニックアナリシスもほんのり変化しているかも?といった程度です(わしには聴き分けられんじゃろなw)
Hammerstein
ハンマーステインも相変わらずなんのことだか解りません(笑)
Oscilloscope
オシロスコープも変化なし
Dynamics
ここで興味深い変化が見られました
リリースのオートということで、内部的な機能がどうなっているのかは判りかねますので、入力された信号のビートを感知してリリースタイムを変動させているのかどうか?想像の域をでませんが、グラフ上、リリースタイムが担うべき部分ではないところで音量の加工が見受けられます
それもまぁまぁ露骨に(笑)
これが聴感上、どのような影響を及ぼすのか、今の段階では想像するしかない(ここの執筆のためいろいろ立ち上げているものでw)のですが、実際にこのオートを使うのだとしたら、よく聴いて判断する必要がありそうです
こちらのグラフでも、左下の部分が戻りきっていない様子が記録されています(ということだと思います)
プラグインドクターの入力している音信号の強弱のペースに影響されている結果なのでしょうが、まぁまぁ長い時間のリリースタイムに設定されたと判断すべきなのでしょうか
この点も、オートを使用する際には意識しておくと判断の材料となるかもしれません
FATをオンにしてみる
リリースオートを元に戻して今度はファットをオンにしてみます
設定は変わらず
アタックタイムを30ms
レシオは3.5:1
ドライレベルも-12
リリースタイムは0.8s
スレッショルドを±0dB
メイクアップは±0
COMPRESSEDも±0
といった感じです
LinearAnalysis
ライナーアナリシスに初めて変化が見られました
8万5千ヘルツあたりからガクンとグラフが折れ曲がっています
かなりの広域での変化なので、聴覚上、相当微妙な変化となりそうです
HarmonicAnalysis
ハーモニックアナリシスはあまり露骨な変化がありません
音をファットにしてくれるのだとしたら、ここで大きな変化が見られるものと思っていたので意外でした
ひょっとすると、MAKE-UPやCOMPRESSEDとの兼ね合いで期待に応えてくれるのかもしれません
Hammerstein
ハンマーステインはもう解りませんのでスルーします(笑)
Oscilloscope
オシロスコープも変化なしのようです
Dynamics
ダイナミクスもリリースオートを戻したことで、グラフももとに戻ったようです
ひょっとしたらここでもアタックタイムのえぐれ方でパンチ感が増したりするのかな?と思っていたので意外でした
こちらのグラフもリリースオートを戻した状態に戻ったようです
MAKE-UPを上げてみる
今度はFATをオフにしてMAKE-UPを3.0にしてみます
アタックタイムは30ms
レシオは3.5:1
ドライレベルも-12
リリースタイムは0.8s
スレッショルドを±0dB
メイクアップを3.0に変更
COMPRESSEDは±0
といった感じです
LinearAnalysis
全周波数帯が均等に3dB程度底上げされたような表示になりました
この段階では音量が上がったことが確認できます
HarmonicAnalysis
ハーモニックアナリシスでは基音を含めて全体的にグラフが若干伸びています
音量が上がったことに付随して倍音も増えているようです
メイクアップの上げ方次第では段々ときらびやかに変化していくかもしれませんね
Hammerstein
あ、もうここは変化の様子も言葉にできませんのでスルーですw
Oscilloscope
オシロスコープは変化が見られません
Dynamics
ダイナミクスは音量が上がったことに付随してグラフも太くなりました
ここでも音量が上がっていることを確認できます
このグラフでも音量が上がっている様子が見て取れます
触れるのを忘れていましたがやはりニーはソフトな感じですね
COMPRESSEDを下げてみる
メイクアップを戻してCOMPRESSEDを-6.0まで下げてみます
アタックタイムは30ms
レシオは3.5:1
ドライレベルも-12
リリースタイムは0.8s
スレッショルドを±0dB
メイクアップを±0に戻す
COMPRESSEDは-6に変更
といった感じです
LinearAnalysis
6dB分全体的に下がったようです
HarmonicAnalysis
こちらも基音を筆頭に全体的に下がっています
Hammerstein
ここはもう、ねぇw
Oscilloscope
オシレータのグラフは振り幅が狭くなっているようです
ひょっとしたらメイクアップを上げたところでは太くなっていたのかも(戻って確認したら太くなっていましたw)
Dynamics
このグラフは全体的に小さくなっている感じ
ということは、コンプレッションのかかり具合を変化させているのではなく、音量そのものを増減させるゲイン的な役割なのかもしれません(あくまでも”かも”です)
こちらのグラフも音量が下がっていることを指しています
ALL IN について
オール・インはバイパスのようです
オール・インをオフでこのプラグインをバイパスできます
〆
UIのパッと見がアナログ機材のモデリング臭いので、もっと倍音が付加されたり聴覚範囲内でハイカットされていたりするかと勝手に期待(?)しておりましたが、それほど露骨な汚しはかけられなさそうです
今回は
[FAT]ボタン辺りまで手が伸びませんでしたが、近い内にここに追記する形で挑戦してみたいと思います
その後、リリースのオートやファット、メイクアップやCOMPRESSEDも追加してみました
先入観ほど(個人の主観ですがw)汚し加工は期待しないほうがいい感じの仕上がりなのかもしれません
先代のBusspressorに上書きされたのはちょっと痛かった感じです(笑)
でわでわ