DAW・DTMを始めてみた…曲を創ってみたい!自分の演奏を形にしてみたい!などなど、様々な理由で始められるであろう机の上での音楽製作。ところが、始めてみたものの使い方は判らないし、何から手を付けていいのかもサッパリ…という方に向けたヒントをどうぞ。
実は自分への戒め
最近、自分でもリフネタの投稿が滞っておりますが、ホント、スランプに陥ると何から手を付けていいのかサッパリ判らなくなる時があります。ある程度、宅録をカジッてきた人でもこんな事があるのだから、始めたばっかり!って人には判らないことだらけであたりまえ。
そんなワケで、自分が宅録を始めた頃ってどんなんやったかいなぁ…と思い出してみたら、そうそう、コピーをやっておりましたよ!
当面の目標はコピー
楽器でもそう、ある程度、楽器の扱いが解ってきたらまずはコピーから始めるもの。
これは、多分宅録でもおんなじ。
たしか、ホッチキス綴じだったころのサウンドデザイナーにもバンスコが掲載されていたような…
ほら、やっぱりありましたよ!バンスコ。
2015年12月号に奥田民生さんの「イージー★ライダー」が載っています。
あれ、後にも先にもバンドスコアが載っているのはこの号だけっぽい…評判悪かったのかな?ってか、サウンドデザイナー誌の読者さん層の求めているスコアを狙い撃ちするのはなかなか難しいでしょうね。
まぁ、それに月刊誌に頼らなくともバンドスコアでお好みのアーティストのものを手に入れればいいわけで、どうせやるなら自分の好きな曲をコピーしたほうが集中もできるし、学べる所も多いでしょう。
懐かしいお話
私の場合は、ドラムはリズムマシーンに入力、鍵盤でギター以外の楽器を鳴らして最後にギターを重ねる感じで何曲かコピーをして、機材の使い方なんかを覚えました。
当時のリズムマシーンは、1小節を1つのパターンとして入力、入力したパターンを並べてソングとして保存&再生という形態でして、当時のバンドスコアのドラム譜の段はパターン入力した番号を記して汚くなっておりました(笑)
しかしながら、これで随分と使い方には慣れたもの。
まずはやはり機材の使い方で悩まずに済むようにならないと、創作なんて進まないですよねw
操作方法が判らなくて、つまずいている間に頭に浮かんだフレーズはどこかへ消えてしまいます。
だから、まずは操作方法に慣れるべく、コピーから入るのがよろしいかと。
誰のコピーをすればいい?
どのアーティストのバンドスコアを選ぶのか?については、ご自身の状況も照らし合わせてくださいね!
ギターが弾けないのに、ギターメインのバンド・スコアを手に入れるとゴールが遠くなります。ギター音源をお持ちでしたら挑戦してみるのもいいかも。
自分が演奏できるパート以外は打ち込みでやればいい。
何も楽器が弾けないのだとしたら、それこそDAWの出番!全てのパートを入力してやりましょう!自分の持っている音源と相談をしながら選んでやって下さい。
歌ものかインストものか?についてはご自身の主観でご判断を。なんだかんだ言ってもやはり好きな曲をコピーするのが長続きする秘訣。
なんならそのまま歌まで自分で入れちゃって歌ってみた…として公開するのを目標にするのもいいでしょうし。(公開の際には権利関係がクリアしているサイトを選んでね)
ちなみに売られているCDに収録されているカラオケ音源や、カラオケ屋さんで利用できるカラオケ音源は基本的に歌ってみたの伴奏に使用できないと思っておいたほうがいいですぞ。
なので、歌ってみたをやりたい方はココ(バンドスコアでコピー)を避けては通れません。
→ 動画投稿(共有)サイトでの音楽利用|JASRAC
浮き彫りになる課題
で、バンドスコアのコピーを実際にやってみると、課題が見えてくると思います。
ドラムを入力したかったけど、そもそもドラムの構成を知らないのでスコアを見てもDAWに入力できない→ドラムキットを覚え、どのパーツが五線譜のどこに充てがわれているか覚える。
そもそも楽譜を読めない→頑張って楽譜の勉強。とはいえ、DAWへのコピーにまつわる最低限で構いませんよ。音階なんてはじめはその都度数えながら判断すればいいw
そうやって、見えてきた課題をひとつひとつやっつけて、2〜3曲コピーできればその頃にはDAWなどの使い方にもなれてくることでしょう。
4〜5曲コピーできれば、バンドアンサンブルについて何か発見をして、新しい技を身につけられているかもしれません。
バンド・スコアのコピーはアンサンブルの勉強にもいいと思います。
どんな時にドラムはフィルを入れてきて、どんな時にどの楽器がオブリガードカマしてきて、どんなアンサンブルにすればボーカルを引き立たせることが出来る…などなど、様々な学びを得られると思います。
そんな学びを活かして自分の曲を華やかにしてやってくださいね!
コード進行のストック
何曲かバンド・スコアのコピーをやっつけられれば、その頃にはリズム・パターン込みでコード進行を自在に打ち込むことが出来るようになっていると思います。
ある程度、バンド・スコアのコピーをこなしてきたら、今度はコード進行のストックを作ってみましょう!
ひとつのコード進行から無限にメロディーは浮かんできます。
とはいえ、自作曲全てが同じコード進行のみ…というのはさすがに寂しすぎ。
なので、いろんなコード進行を打ち込んで、それらのコード進行の雰囲気を耳に刻み込み、頭に染み渡らせましょう。
そんな事をしていれば、曲の展開に困った時にも引き出しが増えて助かると思います。
メロディーが浮かんでこなくて時間を無駄にしてしまいそうな時は、色んな曲からいろんなコード進行を拝借してきて打ち込む。もちろんコード進行を解説したような本でもアリ。
打ち込んだヒード進行をひたすら繰り返し繰り返し聴いているうちに、そのコード進行から何かが浮かんでくるかもしれないし、浮かんでこないかもしれない(笑)
だけど、打ち込んだコード進行は、またそのうちどこかで使うこともあるかもしれないので、決して無駄にはならない。使うことがなかったとしても、そのコード進行は自分には不要…ということが試して判っているので、切り捨てるにも迷わずに済む。
まとめ
結局の所、なんでもいいから触れる時間を増やしてやるのが近道。触っていないことにはいつまでも慣れることはないし、たくさん触っていれば、はじめは気づかなかった便利な機能や裏技なんかも見つけられる。
解説本ばかり読んでいたって、DAWの操作そのものをやっていなければいつまでも身に付きません。
打ち込みが面倒でたまらない時は、せめてインストールしてある音源の音色チェックだけでもやっていれば、いざ創作!というときに音色探しが楽になるでしょう。
はじめのうちはワケが分からなくてどこをクリックしていいのかも判らないと思いますが、それでも毎日ソフトウェアを起動して、画面を眺めるようにしてくださいね!
あなたの手元にあるDAWも、プロがお仕事に使っているDAWも、基本的な構造はざっくり似たり寄ったりなんだから、そんな環境が手元にあることにワクワクしていただきたいと思います。