1995年創立のオーディオ関連製品を開発するメーカーPreSonus社からパッドコントローラーが発売された。
それが【 ATOM 】
ちょうどたまたまパッドに意識が向いていたタイミングでの新発売…ということで、なぜだか今、手元にある(笑)
まだ全然使いこなせていませんので、かいつまんでご紹介を。
【 ATOM 】新登場パッドコントローラー
実はパッドコントローラーにむとんちゃくなもので、気の利いた紹介文を思いつきませんw
なので、早々にメーカーサイトから拝借
ベロシティ/プレッシャー・センシティブのRGBパッド16基とアサイナブル・パッド・バンク8基を使用してバーチャル・インストゥルメントを駆使したパフォーマンスや音楽制作およびサンプル/ループのリアルタイム・トリガーが可能
PreSonus | ATOM – Studio Oneネイティブ・モードも搭載したパッド・コントローラー – MI7 Japan
いきなり動画まで拝借してきて「おぬしホンマに持ってんのか?」と思った人はこちらの汚い画像をどうぞw
なにやらパッドに丸い球が乗っかっているみたいに見えますが、これは光の加減でこんな写り方をしてしまったようです。目で見る限り、こんな球は見えません。明るさの調整とかあるんやろか?
ちなみにパッドに仕込まれているバックライト(でいいよね?)は相当しっかり光ってくれていて、暗い中急につなぐとビックリするくらい光ってくれますw
これくらい光ればライブなど視界の悪い状況でもしっかり視認できるのではないでしょうか。いや、これくらいパッド界隈では当たり前なのかもしれませんがw
触った感じ
もともとパッドコントローラー類をあまり触ったことがないので参考にならないかも…ですが、一応印象を。
本体を持った感じ、とっても軽い!
フェーダーポートが金属製のケースなのに対し、ATOMはプラスティック製のケースなので、見た目ATOMの方が大きく見える分、余計に拍子抜ける軽さ。他機種のパッドコントローラーを知らないので、この軽さがいいのか悪いのか?一般的な評価は不明。私個人的にはまぁ、可もなく不可もなく…といったところでしょうか。
ちなみに軽い…と言いましても、底面にラバーグリップ(16基のパッドより大きい)が最初から貼ってあり(フェーダーポートでは自分で貼れ!とばかりに台紙に着いたままで梱包されていましたw)、しっかり固定されます。
一番場所をぶん取っている16基のパッドですが、縦横指二本弱の幅があって叩きやすい感じ。
片手(親指以外の4本)でそれぞれに指が届くので慣れてくれば片手で演奏出来なくもなさそう。(上下の移動があるので結局両手使いそうですw)
触れた感じ、パソコンのキーボードの様に押し込めるようにはなっておらず、ラバーの伸縮でタッチを感知しているっぽい。(パッドってどの機種もそういうもんなのかな?)なので弱く叩くのが今のところ難しい。この辺は練習あるのみ!ってとこでしょうか。
ちなみにパッド初体験の私が16分で「チキチキドキチキ」とドのとこだけ強くアクセントを付けたつもりで打ち込んだのがコチラ。
ヒドイなw
弱く叩いたところで鳴っていないところがチラホラ。
パッドの端を叩いてみたり、角を叩いてみたりあれこれ試してみたのですが、指を離すのが遅い時もあるせいかなかなか巧くいきませんでした。
おっかしいなぁ…ギターのボスハンド奏法と一緒やんwって思ったのですが、そういえばボスハンド奏法ではあまり強弱つけてませんでしたw
練習頑張る!
両サイドにあるボタンはパッドと違い、フニャポコっと押し込める感じ。ボタンとボタンの間に指先がハマる位の隙間があるので、配置を覚えれば目を話したままでも操作できそうです。
ATOMとStudioOneの連携
StudioOneの操作をATOMからも行える…というのは、なかなか便利。
右下のボタンはトランスポート機能があてがわれている。
上から順に…
・Click…録音中のメトロノームをオン・オフ出来る
・Record…録音スタート
・Play…再生スタート
・Stop…再生中に1度押せば停止。続けてもう一回押せば再生スタートのポイントに戻る。更にもう一回押せば曲の先頭へ再生ポイントが戻ります。
まぁ予想通りといった感じ?
その他…
・インストゥルメントブラウザを開き、インストゥルメントプラグインを選択したり、プリセットを選ぶことが出来る。
・テンポを設定出来る。
・現在選択されているイベントから前後に移動できる。(複数のイベントを選んだり、複製・削除も可能)
といったStudioOne側の簡単な(主にインストゥルメントプラグインにまつわる)操作がATOMのインターフェースから行えます。
StudioOne付属音源との連携
IMPACT XT
まずATOMの見た目からStudioOneに付いてくるIMPACT XTとの親和性は安易に想像出来ますわね。
StudioOneにIMPACTを立ち上げプリセットを選べば、あとはもうパッドを叩くだけで音が鳴ります。(ちなみにATOMのモードを切り替えることでインストゥルメントプラグインを選択肢てトラックを作成することが出来ます)
左側にある[Preset+/-]を押しながら右上の[Up][Down]を押せばプリセットも選択可能。
16基のパット上側にある4つのノブも、IMPACT XTに連動していて、画面上のパラメータをコントロール出来る。
デフォルトでは上図のようにアサインされているが、変更したいノブを一度動かし(場合によってはその後戻す)あてがいたいパラメータを右クリックするとコンテキストメニューにアサインの選択肢が表示されて新たにアサインすることが出来ます。
ノブは4つしかありませんが、巧く選べば演奏しながら音色の変化を加えることも可能。
その他のStudioOne付属音源との連携
IMPACT XTは見た目から親和性を感じられましたが、それ以外の音源プラグイン…鍵盤で音程を操るインストゥルメントはどんな連携を見せてくれるのか?
「MaiTai」「Mojito」「Presence」「SampleOne」といったメロディーを奏でる音源につきましては、ATOMの方でパッドの色が変わりピアノで言うところの白鍵は黄色、黒鍵は青色で表示してくれます。
図のようにC(ド)から高い方のCまでの1オクターブを半音刻みで演奏できるようになります。
(他社製ドラム音源(AD2など)も同様の配色になります)
ドからドまで…という縛りとなりますので、ドの音をまたぐフレーズの演奏には向いていえるとは言えません。なので、ATOMを使って演奏するのであれば、パッド系のコード感のある音色をロングトーンで鳴らしてみたり、シンプルなベースラインを奏でるのに使ってみてはいかがでしょう?[Note Repeat]ボタンを使えばパッドを押しっぱなしにしてもしていした音符(1/4、1/8、1/16、1/32)で勝手に刻んでくれる機能も備わっていますので、操作の割にトリッキーなフレーズを弾くことが出来るかもしれません。
他には、作曲時に白鍵黒鍵をシカトして演奏して、あとから転調(移動ドの考え方)してやる…などしてみるのも面白いでしょう。インスタスケールのように横一列に半音刻みで並んでいる鍵盤の感覚を一旦捨てて、無意識による偶然の産物を探ってみるのも時にはアイデアが生まれるかも。
パッドの上にあるノブはこれらインストゥルメントプラグインにも設定可能で、リアルタイムに音色加工を施しながら演奏することが可能です。
まとめ
私自身がパッドコントローラーに馴染みがありませんので、他社製品と比べてどうこう…という表現の出来ないのが心苦しいところではあります。
実際、パッドが反応しないのが私が下手っぴなだけなのか、本当に反応がシビアで弱く打ち込むのが不得手なのか、判らないのが現状です。
それでもまぁ、実際に手元にパッドコントローラーがあることで、練習することも出来ます。追々使用感の追加レポートでも出来れば…と思います。
なんにせよ、StudioOneの操作を一部とはいえ、手元で変更できるのはフェーダーポートを入手した時と変わらぬ感動がありました。
(トランスポート機能はフェーダーポートと被っていますがw)
StudioOneをお使いのユーザーの方で、まだ外部コントローラーをお持ちでない方は選択肢のひとつにいれておくべきではないでしょうか。
(ミックスダウンの操作をなんとかしたい人はフェーダーポートを。打ち込み周りの操作をなんとかしたい人はこのATOMを)
国内代理店サイト
→ PreSonus | ATOM – Studio Oneネイティブ・モードも搭載したパッド・コントローラー – MI7 Japan