DAWへの取り組み – アーティストサイドとエンジニアサイド

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使う人によって道具への取り組み具合に差が出るのは当然として、DAWに向ける熱量に差が生まれるその線引きはどの辺でされるのだろう?と考えた

シンプルに考えれば答えはすぐに見えてきた

タイトルにもある通り、アーティストサイドなのかエンジニアサイドなのかで大きな隔たりが存在する

そりゃそうだ(笑)

アーティストサイドは楽曲に目を向けていて、エンジニアサイドは数字に目を向けているのだから(必ずしもってわけじゃぁないですがw)

昭和風の例え方をするならば、アーティストサイドとは、長嶋茂雄監督のような感覚で話すタイプの人

で、エンジニアサイドの人は、古田敦也監督のような分析に分析を重ねて戦略を練るタイプ

「ギャーン!といってギューン!ってシャキーン!ってして!」って注文に対し、「じゃ◯トラックは△dB下げて、◎トラックのEQは▢Hzを▽db上げようか」という会話が成り立つ(諸説ありw)

もちろん、アーティストサイドの人にエンジニア並みの知識をお持ちの勉強家な方もいらっしゃる場合もある

しかし、エンジニアサイドで長嶋監督タイプの人はよほどのことがない限り大成しないとみていいんじゃなかろか

だって、収録する日・調整する日によって音が変わってしまってはいつまで経っても完成させられないもの(笑)

アーティストが思う存分、描いたフレーズを、機械へと取り込んで保存して、その後、加工するのがエンジニア(指示役が他にいる場合あり)

エンジニアの仕事も大詰めになってきたころ、アーティストの確認が入る

「ここのギターはもっとシャリーン!とさせて、ここのベースはもっとズドン!とくるようにしてほしいなぁ……」なんて注文にも、エンジニアは冷静に分析をして、数値でコンソールやエフェクターを操作する

アーティストサイドとエンジニアサイドでは、音に対する取り組みのベクトルが違うのだから、当然DAWへ向ける目線も違ってきて当然……って、最近になって気付いた(笑)

いや、だって、本格的にDAWを触り始めた頃の情報源がエンジニアサイドの人ばかりやってんもんw

でもね、ふと気が付きましたよ

相当あっぷあっぷになっていたことに

で、我に返るのにコロナの期間が必要だった

あれはいい機会になりましたよ

人と会わないのですから、情報はこちらから拾いに行かなければならなかった

するとね、なんだかノビノビと曲作りをされている人がいっぱいいらっしゃるw

どういうことや!と

私はてっきりdBは何で、RMSがどうで、EQとコンプの順番は用途によるとかなんとか、そんな事ばかり考えていて全然曲作りをしていなかった

いや、大事なんですよ、ある程度の知識は

 

入力 → +4dBu = 1.23v = 0VU = -18dBFS → 受け

こんな数式、これまでの勉強がなければ理解できませんでしたしね(笑)

この式を理解しないままだったら、インプットから入ってきたギターの音を調整するのにいきなりフェーダーいじったりしていたかもしれません(怖っ)

だけどね、そんなこと、数字まで覚える必要はなくて、インプットに挿した楽器の音はまず、オーディオインターフェイスでしっかりレベルを合わせて、その後、DAWの受けレベルをインプットトリムで合わせる

で、次にソフトエフェクターを挿すならその前後でもレベルを揃えて、DAWのミキサーでフェーダーが0dBの位置で、レベルメーターが-18dBFSを時々超えるか超えないかを目安に合わせる

すべてのソース・全てのチャンネルでこれを目安にする

だって、これが一番安定していい音で収録されるのだから……各機材、だいたいそれを目安に設計されているのだから、それに従わずしていい音を出せるって、よほどのマニアか神のみでしょ(笑)

フェーダーは、その0dB=-18dB前後に揃った各ソースのバランスを取るときに初めて動かすんやでぇって

そのことさえ理解していれば、まぁ、途中の数字は知らんでもなんとかなる(笑)

でも、エンジニアになりたいんだったらそうはいかない

エンジニアさんが機材をたくさん繋いだときにそれぞれのマッチングをとれなかったら、録音どころじゃないしミックスなんてもってのほか

それにエンジニアさんは基本、人様の音を預かって加工する

そして送り返すのだから、理にかなっていない加工をされて喜ばれることはなかなかないと思う(大御所は別ですよwJonathan Wyner氏はとあるセミナーで「何もしないで返すこともあるよ!それがよかったらね(意訳)」と語っておられましたwある意味勲章ですw)

なので、アーティスト・エンジニアのどっちを目指すのかで勉強のベクトルも正しく設定してやらないと、とんでもない方向へ進んでしまうことになる

まぁ、私の場合は少々遠回りしたかな?ってくらいで気づけましたのでいいとして、今、数字に振り回されているような人がいたとしたら、あなたはどっちに進みたいのか?を冷静に判断してほしいな

と、そんなことをふと思いましたので投稿いたしました

これからは頑張って曲作りに時間を注いでいけたらなと思います
(ちょっとはここの更新にも時間をあてますけどねw)

でわでわ

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