有名人のSNS活用について…同じプラットフォームのアカウンを持っているだけで、遠い世界と感じられるような有名人に対しても言葉を投げかけることの出来るSNS
そこにはポジティブな言葉のみならず、目を背けたくなるようなネガティブな言葉も投げかけられる事がある
そんな”目を背けたくなるようなネガティブな言葉”から逃れるにはどうすればいいのか?
決定打は自前のSNSを持つ
有名人のSNSに寄せられる誹謗中傷の回避について、いきなり結論を申し上げるならば、ズバリ自前運営のSNSサイトを立ち上げてしまうこと
会員制ファンクラブサイトと言ってもいいか
会員制のサイトは意外と個人でも運営可能な時代になっている(もう何年も前からですがw)
例えば……
→ OpenPNE
「OpenPNE」は、ちょうどmixiのようなサイトを運営できます
他には……
→ 抹茶SNS
「抹茶SNS」は、facebookやchatterなどのようなタイムラインスタイルを採用したSNSが運営できる
すでにWordPressによるサイト運営をされているならプラグインを組み込むことで会員制コミュニティを構築できる
→ BuddyPress
(当方、運営サイドで利用したことがありませんので)
もちろん、既存のSNSにもアカウントを持っておく方が自前SNSへの導線に利用できるので、最低限の告知の場として活用しつつ運用すべき
既存のSNSと自前のコミュニティの大きな違いは、アカウントを管理できること
ツイッターやフェイスブック、mixi ももちろんのことあらゆるウェブサービスのアカウントは、その運営会社が管理している
なので誹謗中傷があった時、先方の連絡先を知りたいとしてもわざわざ裁判所から許可をもらわないと教えてもらえない
ところが自前のコミュニティであれば、アカウント情報にはほんの数クリックで確認することが出来る
その情報をどう利用するか?は運営側の思うがまま……イヤイヤw
直接連絡をして「コラッ!」と伝えるもよし、言うことを聞いてもらえないなら退会処理をするもよし、逆切れしてくるようなら国に仲裁を求めるもよし……と、対応に選択肢が豊か
(もちろん事前に方針を規約などに明記しておくべき)
こうした管理の下にコミュニケーションを行えば、余程のことがない限り見苦しい書き込みを見かける機会も雲泥の差でしょうし、そもそも匿名をいい事に通りすがりの暴言は回避できる
確かに、ウェブサイトの運営は負担でしょうから、何人もの有名人を抱える事務所の方で部門を立ち上げて、この会員制サイトの中でコミュニティを区切って運営するのも効率的でいいかも
大人数の所属タレントを抱える事務所なら、資金に多少余裕もあることでしょうからぜひご検討いただきたい(そんな関係者の方に読んでもらえるとは思いませんがw)
スポーツ選手は各競技団体毎に立ち上げると告知以外に振興にも役立てられそう
OpenPNE・ 抹茶SNS・BuddyPress 辺りに造形の深いIT関係者のかたは、様々な団体に営業をかけてみるとビジネスチャンスが埋もれているかもね?
そもそもアカウントは事務所が管理せな
そもそもの話、他人の手のひらで転がされることが大前提の各種ウェブサービスを有名人個人がアカウント運営をしていることが、間違いの始まり
なにかが起こった時、いざ相手の連絡が欲しくなっても現状裁判所を通すことが求められる(法改正次第で……?)
なので、そんななにかが起こる前に事務所サイドで本人が気付く前に処理してあげるなりするべきでしょう
多くの有名人が集う某ブログサービスでは、ウェブサービス提供サイドからの働きかけで参加された有名人のコメント欄が炎上しないよう、運営側で管理している……との噂を聞きました(真偽は不明ですw)が、これはそもそも事務所が間に入って行う作業なのでは?と思う
初めて発注を受けた際の先方の調査などの業務の延長線上にあると思うのですがいかがでしょ?
ホントのトコロをいえば、すっかり馴染んでしまった有名人のYOUTUBEチャンネルなんかも、事務所サイドで収録スタジオを込みでアカウントを用意して、番組制作をした方が良かったんじゃないの?なんて思います
身も蓋もない話をしてしまえば、そもそもアイドルや俳優・女優、タレントなど、マスメディアに顔を晒して活動されている人は皆、芸名(匿名)で活動すべきなのだ(笑)
SNS利用は実名か?匿名か?
オンライン・オフライン問わず物騒な時代になってきたことを前提とするならば、何ならお店で働いておられるサービス業・接客業に従事されておられる人が胸に名札をぶら下げていることから不安に感じるのは考えすぎだろうか?
双方が共に所属などを併せて名乗り合う営業職とは違い、お店でぶら下げている名札は不特定多数のどこの誰だか判らない人達に晒されている
ほほほぼ接客に従事している側に悪気はないにもかかわらず訪問側が粗相だ!と判断してこじれた際に、名札に目をやり「◯◯っていうんやな、覚えとくわ!」と捨て台詞を吐いて立ち去られたときの恐怖は、気にしない人にはダメージはなくとも気にする人にとってはその後の生活に付いて回る不安となり、心の休まる時間が激減してしまい疲弊することになる
こんなリスクを差し置いて名札を付ける理由が疑問に感じるこの事象を前提として、オンラインに置き換えてみれば、そりゃオンラインの方が相手の顔も見えない上、書き込みをするその場所は誰もが自分のプライベートスペースからなのだから、なんの緊張感もなく投稿することになる
オンラインの匿名性は、オフライン(通りすがり)の匿名性とはワケが違うのだ
(184発信の匿名電話はオンライン寄りなのかな?)
そんなオンライン上のコミュニケーションに実名を晒して飛び込むからには、それなりの覚悟が必要だと思う
可能なら個人での利用は匿名に限定すべきと感じて私は実践している
(Facebookは、実名前提なのでアカウントこそありますが完全に【 見てるだけ 】)
そもそも匿名のアカウントであったとしても、その場での発言や交流の積み重ねを年単位で繰り返していくうちに、そのアカウントにはアイデンティティが構築されていくものだと考える
アイデンティティが確立されたアカウントは、第二の人格といいましょうか、オンライン上のあなたの人格と言えるでしょう
そうなると、なかなか簡単にそのアカウントを削除するのは心苦しい
アカウント削除は、それまでの発言や考察、交流全てを消し去ってしまう行為だ
そんな育ち切ったアカウントが、不愉快にまとわり付いて来る他者に目を付けられたとしたら、戦うのか?削除するのか?大いに悩むことになる
戦うことを諦めて削除することが出来ればひとまずそのまとわり付きからは開放される
アカウントを失ったダメージ・ショックは計り知れないものでしょうが、そのダメージよりもまとわり付きから開放されることを選んだのだ
だが、このアカウントがもしも実名利用のアカウントだったとしたら、削除だけではそのまとわり付きからの開放……とはいかないかもしれない
もう、想像するだけでおしっこ漏らしちゃいそうw
トラブル回避の最後のリセットボタン
余程、何か理由のない限りは交流系ウェブサービスの利用はこのリセットボタンを手放さない方がいい……でしょ?
個人の利用だと、これだけのリスクを背負い込むというのに、有名人というだけでそんな世界へボディーガード(コメント欄の管理係など)なしに飛び込むなんてなんと無謀なことか
所属する事務所があるのだとしたら、どうして守ってあげようとしないのか?不思議で仕方がない
まとめ
会員登録が必用なサービスには責任はもちろん何かしらのリスクも伴う
それはオフラインと何ら変わりはない
誰かが迷惑と感じればそこに取り締まりは必用なのだ
しかし、悲しいかな【 ヤリ逃げ・ヤリ得 】がまかり通るのが世の常である
思想・言論の自由が守られているこの国の中で、配慮の足りない発言が出来てしまう人がいなくない限り(いなくなることはない事でしょう)、言葉を投げかけられる側(有名人)が身を守る仕組みに逃げ込むしかない
仮想世界の中でリセットボタンという最後の逃げ道を捨てて活用している実名利用のSNSアカウントで、何のガードもない……というのがどれほど無防備であるのか?と考えれば、人を集められる有名人が自前運用のSNSを持たない理由がわからない
是非一度、個人情報を取り扱うウェブサービスを運営する【 リスク・デメリット 】と誹謗中傷による被害を天秤にかけてみて下さい
異論は色々あると思いますが、その場合はこのページをそっと閉じて忘れて下さい(笑)