iLoud Micro Monitor – IK Multimedia

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iLoud Micro Monitor 本体 レビュー
iLoud Micro Monitor 本体
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IK Multimedia の iLoud Micro Monitorとは、ニアフィールドモニター…つまり卓上リファレンスモニタースピーカー…他にも呼び方はありましょうが、まぁ、つまりは卓上に置ける小さいモニタースピーカーといったところ。
そんな【iLoud Micro Monitor】を入手しましたので使用感などをお伝えします。

<<お断り>>

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iLoud Micro Monitor パッケージ

iLoud Micro Monitor

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第一印象

iLoud Micro Monitor 本体

iLoud Micro Monitor 本体

大きさはそれ程大きくなく、20数インチのモニターの横に置いても目障りにならない程度。
(一緒に写っているのはギターの弦です)

高さ…180mm

横幅…90mm

奥行き…135mm

重さは両方合わせて1.7kg程度。

このサイズで出力はRMS(二条平均平方根…実効値)で50W。
瞬間的な最高値は70Wとのことですがにわかに信じられない。

まぁ、余裕のある出力を確保しておいて、卓上で使う範囲の適度な音を出す事で安定した発音を目指しているのかと思われます。

価格・サイズ的なライバルとなるのはGENELEC(ジェネレック)社の8010AP辺りか。

GENELEC ( ジェネレック ) / 8010AP

GENELEC ( ジェネレック ) / 8010AP(画像はサウンドハウスへアドリンク)

8010APの質実剛健なイメージと比べると、iLoud Micro Monitorの方はRCA端子とTRSミニステレオ端子による入力、もしくは Bluetooth接続に対応していたり、56bitDSPによる音質補正などややチャラい感じ(笑)…いやいや、発音は全然チャラくありませんw

さらに詳しいスペックにつきましては下記リンク先をご覧下さい。

メーカー及びメディアの発表

ILoud Micro Monitor|IK Multimedia
https://www.ikmultimedia.com/jp/products/iloudmm/

レコーディング機材等を輸入販売しているHookup,Inc.による紹介

IK Multimedia iLoud Micro Monitor 製品について
http://hookup.co.jp/products/ik-multimedia/iloud-micro-monitor

小規模なスタジオに最適なモニター
http://hookup.co.jp/products/ik-multimedia/iloud-micro-monitor/thebest

小型スピーカーで本物の音が聴ける? Bluetoothも備えた「iLoud Micro Monitor」| AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/review/minireview/1063543.html

「IK MULTIMEDIA ILoud Micro Monitor」製品レビュー:Bluetoothにも対応する軽量コンパクトなモニター・スピーカー|Sound & Recording Magazine
http://rittor-music.jp/sound/productreview/2016/11/61474

使ってみた印象

わたくし、これまでにまともなモニタースピーカーを使ってきませんでしたので、他社製の製品と比較した印象はお話しできませんが、制限のある住宅事情を抱えておられる方にはオススメしたいと思います。

パソコン売り場にあるような小型のスピーカーとは、価格的に違いがあるため単純に比較することは出来ませんが、こと音源制作をされておられるような方をはじめ、アーティストが聴かせたい音を確かめたいという方には、メーカーが発表しているようなフラットな特性は、余計な脚色を受けることなく、スッピンの音を確かめる事が出来るはず。そのための56bitDSPチップ搭載ということ。

他の方によるレビューを見ておりますと、特に低音の出音に触れておられる方が目につきましたが、決して低音だけが評価されるものではないと思います。

このサイズからイメージ出来る他のスピーカーでは期待できない低音がしっかりと明瞭に再生されるところにインパクトがあるため特筆されてしまうのでしょうが、低音域の楽器が持つ音色の倍音成分も含め中音から高音域までが、しっかりとこの小さな箱から飛び出してきます。

故にBOSE辺りでイメージされるような極端に低音が強調されるだとかモコモコとこもった音になるわけではなく低音“も”しっかり出てますよって事です。

ドンシャリ音源の試聴

もちろんドンシャリなミキシングされている音源…例えばメタリカの「…and Justice for All」辺りはジェイムスのボーカル、シンバル系とスネアの音が音像の上の方に位置して、ギターの音はそれらの周りを埋めるように唸りはするものの元々聞こえないベースラインはやっぱり聴こえないw
ラーズのキックも本来下の方に聴こえそうなもののスネアの近くにあったりするのはミックスのせいなのかこの iLoud Micro Monitorのせいなのかは定かではありませぬw

アナログ録音からデジタル録音を網羅するベスト盤の試聴

このiLoud Micro Monitorでマイケルシェンカーのベスト盤「The Story of Michael Schenker」を聴いてみますと、Into The Arena〜Ready to Rock〜Desert Songとミドル押しのギターサウンドに生々しいドラムがそのボトムを支え楽曲を彩ります。

1982年(CDが世に誕生した年)に発表されたDesert Song(この曲が収録されたアルバムはまだアナログレコーディングかと)から1987年発表のGimme Your Loveでガラッと雰囲気の変わるのが楽しめますw

偏ったジャンルでの試聴で失礼しましたw

ハイレゾ音源の試聴

最近、ハイレゾでホワイトスネイクの白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス(原題:Whitesnake)」の30th Anniversary Remaster版を入手しました。ハイレゾ用の機材を持っていないくせに(笑)

後日、国内版の30th Anniversary Remaster CDが届きますので、このiLoud Micro Monitorでどう聴こえるのか?確認後加筆するかもしれません。(ハイレゾ用のアンプを持ち合わせていませんので聴き違いがあまりなければ加筆しないかもしれませんw)果たして…?

現段階では手元のGreatest HitsにStill of the Nightが入っているので聴き比べてみました。しかし、これらの音源ではマスタリング段階での仕上がりが違っているでしょうから安易にその違いを指摘するべきではないのかな。プラシーボ的な思い込みもあるでしょうし。
それでも、それらを踏まえても30th Anniversary Remaster版の方が音の密度が濃い印象を受ける…ような気がする。

iLoud Micro Monitorがハイレゾに対してもいい仕事をしてくれているのか、やはりプラシーボな心理的影響に惑わされているのか(笑)

AV Watchに寄稿された橋爪 徹 さんによれば、ハイレゾ音源の再生にも魅力を感じられた…とのこと。

ノートPCの内蔵イヤフォン端子からのダイレクト接続と、ハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤーのCOWON「PLENUE M」で、お手持ちのハイレゾ音源(88.2kHz/24bit~192kHz/24bit)を試聴された感想を見ることができます。

また、再生機材との相性(音が歪んでしまう組み合わせ等)についても詳しく記されています。ハイレゾ音源の再生を考えられる方は、あらかじめこちらのページを読まれておくと不安が解消されるかもしれません。

小型スピーカーで本物の音が聴ける? Bluetoothも備えた「iLoud Micro Monitor」| AV Watch

まとめ

DTM作業はもちろんのこと、パソコンからの音源再生を楽しむような卓上・近距離での使用にはベストなチューニングをされていると考えていいと思う。

わたくし自身が制作した音源を再生したことも踏まえて、余計な脚色を極力抑え音源が持つ音質を忠実に再現してくれていることは間違いないでしょう。
だって、自分の音源のヒドさったらなかったもの(泣)

既に書いたようにライバルとして挙げられるGENEKEC(ジェネレック)社の8010AP辺りと比べても、入力端子のバラエティ・環境に合わせた調整などで多少融通が利くのは使い手の幅を広げてくれる。

気軽な音楽鑑賞から本気のミキシング・マスタリングまで、末永くいい相棒となってくれるスピーカーではないでしょうか。

—iLoudMicroMonitor はどの工程で使っているのでしょうか?
中田 >> これはアレンジや作曲に向いているスピーカーだと思うんです。中高域の正確さで言うと8010Aの方が良いですが、とりあえずモバイルで曲のスケッチをしたいときにいい。見た目は小さくても開放感がある音なんです。少し脚色も感じるんですけど、それも含めて聴いていて気持ち良い。8010Aは定位もバッチリで冷静な音なのに対して、iLoud Micro Monitorは生意気な子みたいなイメージ(笑)。エンジニアリング的なモニターではないと思いますけど、作曲のテンションがアガるという意味ではお薦めできます。

出典:Sound&Recording Magazine 2018・09号 P21より

数量限定ホワイトカラーリングのiLoud Micro Monitor を使用されておられる中田ヤスタカさんのインタビューがサウンド&レコーディングマガジン2018/09号に掲載。その中で、モバイルシステムに組み込まれているiLoud Micro Monitor について触れられていました。

中田ヤスタカさんのご意見によりますと、エンジニアリング的なモニターではない…ということです。とはいえ、氏のプライベートスタジオにはGENELEC 8351A(片方だけで40万超え)が導入されており、そことの比較…となれば、致し方ない評価と言えるでしょう。また引用中で出てきた8010Aにつきましても、iLoud Micro Monitor と外見上ライバル扱い出来そうなサイズではありますが、価格は片方で4万超えw8010Aの片方だけでiLoudMicroMonitorが買えちゃいますw

こうした価格差のある比較ともなれば、評価に差が出てしまうのも仕方ないかと。しかしながら、限られた作業環境(スタジオほど大きな音を出せない住宅事情など)の中であれば、iLoudMicroMonitorもいい仕事をしてくれると個人的には思います。

おすすめレビュー


Genelecの8040A使ってこられたうりなみさん( @urinami )による1年使った後の感想を知ることが出来ます。出張族故、持ち運びを余儀なくされて手に入れたiLoudMicroMonitorはGenelecに染められたうりなみさんを唸らせることは出来たのか!?
iLoud Micro Monitorレビュー 一年使って便利さ再確認 iLoudとの比較 | 無理ない暮らし

その他の参考リンク

氏家克典さんのつぶやき

氏家克典さん、ステージ上でモニターとして使用

IKmultimediaの「iLoud Micro Monitor」その利点を徹底紹介!!|音の最果てに残すもの

iLoud VS iLoud Micro|作編曲家 田辺 恵二オフィシャルブログ

異常に音が良いパワードスピーカー「iLoud micro monitor」|iPod shuffle 研究所

★ Genelec 8020B とのサイズ比較画像があります
2016年10月定例会|Macで音楽クラブ

【IK Multimedia】新モニタースピーカー iLoud Micro Monitor【甘辛批評】|Harine in Harinest

Instagram|poly_dolphin_aka_bun_chan

こちらもどうぞ
Amazonカスタマーレビュー


おまけ

今回手に入れた iLoud Micro Monitor ですが、マイクスタンドで多く利用されている3/8インチのネジが刺せるということで、K&M社の23325というモデルを使うことにしました。
K&M 23325 マイクスタンド

せっかくウーファーとツィーターの距離を「モニターから50 cmほどの距離で、2つのドライバーがクロスオーバーする」ように設計されているとのことですから、それならばきちんと耳の高さにこのiLoud Micro Monitor を設置したいな…と思いまして。

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【ご注意!】
スピーカースタンドとしてご購入の際は、必ず2本購入して下さい!
本来はマイクスタンドなので基本的に1セット=1本売りです。

Amazonで探す→K&M ( ケーアンドエム ) / 23325
サウンドハウスで探す→K&M ( ケーアンドエム ) / 23325

購入前、K&M社の23325は少々値が張るなぁ…と思いお手頃価格のULTIMATE ( アルティメイト ) / JS-DMS50を狙っていたのですが、サウンドハウスさんに問い合わせたところ先端のネジ径が合わない…ということが判りちょっと奮発しちゃいました。

ULTIMATE / JS-DMS50のレビューには3/8インチのネジ径にも合わせられるようなレビューがあったのですが、これはレビュー主がお手持ちのアダプターを使用したのでは?という回答をいただけました。
回答をいただいた担当者さんには、もうひとつお値段の控えめなK&M ( ケーアンドエム ) / 232Bをご紹介いただいたのですが、こちらだと高さが調節出来ず、狙っていた高さに設置できなかったためK&M社の23325に決まった…という経緯です。

iLous Micro MonitorをK&M社の23325に設置

もしも卓上の音楽鑑賞環境をお考えでしたら、候補のひとつにぜひこのiLoud Micro Monitor – IK Multimediaを加えてみて、あれこれ吟味されてください。

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