機材選びに悩んだ時は…

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新しく何かを買おうとするとき、数ある選択肢の中からひとつを選ぶ。そんな時、大抵どれにしようか迷いに迷ってオロオロする。後になって思い返すと、そんなオロオロしている時が一番楽しんでいたりするもの。

とはいえ、早くひとつに絞って手に入れたい…という時、最後に決め手になるのは何でしょう?

初めての一品

これから手に入れようとしている品が、初めて手に入れるジャンルのものであるならば、手っ取り早く「定番」と呼ばれているモノから選べばいい。定番と呼ばれるからには何かしら理由がある。

それと、定番と呼ばれている品であれば、使っている人も多く、情報が手に入れやすい。困った時のおばあちゃんの知恵は、無いよりあった方がありがたいもの。

とはいえ、定番と呼ばれる品であっても選択肢がいくつかある場合がある。

2つ3つに絞れたのであれば、客観的なデータ…スペックを頭にい入れ、自分が求めている機能、性能を一番含んでいるものを選ぶのがいい。

自分が求めているモノが判断つかない場合は、まだ頭に比較検討できるだけの情報がインプットしきれていない場合が多い。もっと調べましょう!

何のためにそれが欲しいのか?

それを手に入れて何をしたいのか?

そんな最底辺の部分をしっかり見つめ直し、その目的を果たすにはどのようなスペックが必要なのか?まずは情報を集め、勉強するしかない。

ここをおざなりにすると、後悔する可能性が上がる。

もっとも、初めて手に入れるジャンルの品なのだから、情報不足は仕方ない。

経済的に余裕があるならば、全ての定番品をまとめて手に入れるのもアリ(本末転倒w)

しかし多くの場合、それは難しい。

ただ、今の段階ではひとつしか手に入れないとしても、あなたがその品を本気で欲しがっているのだとしたら、きっと定番の品はゆくゆく一通り順次手に入れることになる。余程、一発で奇跡の出会いでもなければ次に同じジャンルの品を買い足すことになるだろう…ってことを踏まえると、飛び込む高さは清水の舞台ほどおっかないものではなくなるでしょ?

定番のメリット

定番の品を手に入れることで、得られるメリットはなんだろう?

定番の品…と呼ばれるモノは、はやり多くの人が使っており、その分野ですでに数々の品を使い倒してきた諸先輩方が、口を揃えた上で選び出されているのだから、その背景が信頼を生み出している。

ココはDTMの話題が多いので、機材…を例にあげるならばマイク、ヘッドフォン・イヤフォン、オーディオインターフェイス、モニタースピーカー等々、音にまつわるモノで悩んでいる方が多いことでしょう。

定番の品が持つ音を知る…ということは、今後、他人様との交流を持つ時に共通の指標を持っている事は大きなアドバンテージとなる。議論をする際に、共通の指標を持っていると話が早い。

同じマイクを使ったことのある者同士であれば、そのマイクに対しての評価を照らし合わせることで相手の感性を自分と照らし合わせることが可能になる。

「ワシはあのマイク、ちょっとザラつき過ぎに感じるじゃ」
「わいはあのマイク、ちょうど自分の声に特性があっとるんよ」

そんな風に、互いの印象を照らし合わせれば、そのマイクで行くのかまた別のマイクを試すのか、話を進めやすくなる。

ヘッドフォンやモニタースピーカーでも、たまたま同じモノを使った事がある者同士なら、同じ音源の解釈をより同じ条件で確かめ合うことが可能になる。(もちろん、音源から出口までの導線の影響はあります)

同じ出口から聴いた音に対して述べる意見を比較すれば、互いに相手の好みを自分の中に落とし込みやすくなる。

定番の品を使っていると、こういった他人との交流に親近感をもたらしてくれる可能性が大きい。

また、2台目3台目と次の買い替えの際にも、定番の音を軸に考えることが出来るので、より世間一般の意見と自分の好みのバランスを踏まえた選択が可能になる。

そんな自分の中の定規の為にも、定番の品から試していくのはオススメ。

はじめての楽器は厄介

ここまではマイクやヘッドフォンなど、まだ比較的選択肢の少ない分野でお話を進めてきました。

しかし、これがこと楽器となるとちょっと厄介。

例えばひと言にストラトキャスター…を挙げてみても、指板やネック、ボディーの木材から、ピックアップなどのパーツによって微妙に音が違ってくる。

それに何と言っても数あるカラーから1色を選ばなければならない。

後々、2本、3本と買い足していくことが前提であれば、まだ気楽に選ぶことが出来るだろうが、初めての1本…となるとこれが中々の決断を強いられる。

まだ、ストラトキャスターという枠を選べているだけマシかもしれない。

漠然とギターが欲しい!と予備知識のないまま楽器屋さんに飛び込んでしまったら、様々な色や形に目が回ってしまうこと必至。

せめて憧れのギタリストでもいるのなら、そのギタリストが使っているモデルを中心に選べばいい。

しかし、あまりに個性的なギターを使っているギタリストが好きだったりしたら、全く同じギターを手にするのもはばかられる場合もある。(誰が何と言おうとそのギターが欲しい!ってくらい好きなら買っちゃえ)

ちなみに私は、漠然とした状態で楽器屋さんに飛び込んだクチです(笑)

最後に勝つのは自分の趣味

世に出回っている多くの品は、歴史があればあるほどきっと誰かが好んで使っているもの。なので、ある程度、情報を比較して選びに選んで決めかねたなら、自分の直感を信じて決定すればいい。

自分の趣味、性格は自分が一番知っているのだから。

自分が本気で赤が好きならば、赤を選べばいい。自分が本当に好きならば誰が何と言おうと俺のギターは「赤」なのだ。

ただし、フレット音痴などの致命的欠陥が無いかどうか?については、ある程度知識のある人の意見を求めておいたほうがいい。最近は余程ヒドイ場合でもなければ大丈夫なのかもしれないけれど、オクターブチューニングが賄えない様な位置にブリッジをハメ込んだギターを見たことがあるだけに、未だにその辺を警戒しておりますw

あとは、ハッキリと自信を持って判らないとしても、必ず膝の上に抱えてみてしっくりくるか?握りにくいと感じないか?位は2〜3本のギターで比較しておいた方がいい。

そういった比較程度のチェックをさせてくれないお店なんてさっさと出ていって、次のお店を探したほうがいい。あなたの大切なお金を引き換えに渡すのだから。それがギターであれば最低でも5桁。大事なお金だ。

まとめ

なんだか、最後にはギターを選ぶお話に偏ってしまいましたが、その他のどんな機材でも、ある程度スペックなどの客観的比較の出来る部分を比べても尚、決めかねた場合には、最後には自分が愛着が持てる面構えをしているかどうか?なんて選び方を持ってきてもいい。

愛着が持てない品は、あまり長い付き合いは出来なかったりするもの。

どんな製品に対しても褒め言葉があれば、ネガティブな意見もある。

自分が欲しい!と思えるまで徹底的に調べ、候補を絞ったら、最後は主観的に決めちゃえばいい。

場合によっちゃ、最初から見た目で判断するのがアリかもw

末永く使える機材と、いい出会いをして下さい!

間違っても他人に選んでもらっちゃイカンですよ!
主観、客観、ひっくるめて、自分で判断が出来るまで、情報収集をしましょう!

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