グラミー賞受賞歴を持ち、Adele、Jay Z、Metallica、Red Hot Chili Peppersなどなど、そうそうたるアーティストとの仕事をこなしてきたAndrew Schepsさんが手掛けたチャンネルストリップの Scheps Omni Channel 。
これ、超お買い得なんとちゃうん!
なんで日本語のレビューが全然ないの!
とりあえず素人のわたくしが言いたいこと言うよ!
早く玄人の方が発表してくれないと、チンプンカンプンな解説が流布しちゃいますよw
WAVES Scheps Omni Channel とは?
WAVES社の新製品「Scheps Omni Channel」はAndrew Scheps(アンドリュー・シェプス)さんという世界的ミキシング・エンジニアの方と共同で開発されたプラグイン。のはず。
その名コンビが今回「WAVES Scheps Omni Channel」をリリース。
Scheps Omni Channel というのは、チャンネルストリップというカテゴリーに分けられるプラグインで、ミキシングコンソールのいくつもあるチャンネルのひとつを引っこ抜いてひとつのパッケージにしたもの。…で伝わったかな?
レコーディングスタジオのコンソールルームにドーンと鎮座しているツマミが恐ろしいほど並んだ卓の中から、1チャンネル分だけくり抜いた感じ。
で、縦長のままだとパソコンのモニターの中で表示させるのに見にくい事もあって比較的真四角に近いレイアウトに並べ替えたもの…という事でよろしいでしょうか?詳しい人。
こちらの画像を見ていただければ解りやすいと思いますが、ざっくり6つのグループに分けられる。
この画像では左から「PRE」「EQ」「DS2」「COMP」「GATE」そしてメータとフェーダーが目につくマスター部分。
それぞれのグループはなんとなく想像出来ると思いますが、「何言っているかよく解らない…」なんて言う方はメディアインテグレーション社のサイトでご確認下さい(笑)
→ Scheps Omni Channel | Media Integration, Inc.
こうした1チャンネル分のコンソールが持つ機能を詰め込んだプラグイン…それがチャンネルストリップで「Scheps Omni Channel」。
アンドリュー・シェプスさんとは?
Andrew SchepsさんとWAVES社はこれまでにもいくつかのプラグインを開発してきて世に出されているナイスパートナー。(…だと思うw)
Andrew Schepsさんがどれだけ凄い人なのか?簡単にリンクで済ませようと思ったけど、日本語で解説されているサイトが見つからなかったよw
英語でよければこちらをどうぞ
→ Andrew Scheps – Wikipedia
サンレコのバックナンバーページにちょっと載ってましたw
→サウンド&レコーディング・マガジン 2013年9月号 | MAGAZINES|リットーミュージック
リンク先の真ん中辺りまでスクロールしていただけますと「■ミックス解剖学」の概要に記されています。
アンドリュー・シェプスさんはニューヨーク生まれのシティボーイ(ニューヨーク州ったってエリアによっちゃ田舎な雰囲気もありますねw)。今でこそあわや仙人か!?と言いたくなる雰囲気を醸し出されておられますが、それは何もあの髪型と髭だけのせいではないんとちゃうやろか。
なにせ、ダイアナ・ロス、マイケル・ジャクソン、イギー・ポップ、U2、ブラック・サバス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、リンキン・パーク、メタリカ、アデルなどなど幅広くそうそうたるアーティストの裏方を務め上げておられる凄い人。
(追記)ツイッターで優しくしていただいている@Kyzeさんから素敵な情報を教えていただきました!
こんな作品を手掛けてらっしゃいます。>RT https://t.co/VL8270m6Cl
— Kyze (@hogwash_45rpm) 2018年1月30日
アンドリュー・シェプスさん、恐ろしい量の作品に携わってこられていましたw(追記ここまで)
そんな方が、過去のお仕事でも使っておられてたであろう歴史的な機材をモデリングした
Scheps 73(Neve 1073 EQ Plugin)
なんてプラグインを出しているかと思えば
Scheps Parallel Particles(Four go-to mixing chains)
といったシェプスさんの技巧、ノウハウ、そして経験のすべてを、4つのシンプルなコントローラーに集約し目の前で再現してくれる(合ってるかな?)ものまである。
そんな凄い方が、今回、手持ちの機材をサンプリングとかではなく、改めてチャンネルストリップを開発された。…ハズ。
Scheps Omni Channelの素人にも判る凄い所
「PRE」部で吐き出されるサチュレーション加工された音は素人のわたくしにもハッキリと判るほど…いや、判りすぎるほど過激な歪まで与えてくれます。
全開のサチュレーションはやり過ぎ(笑)これはさすがに使いみちが限られていると思う。
だけど、ハードなジャンルのアーティストの事も忘れていないシェプスさんて素敵!
このサチュレーションは三段階でざっくりモードが別れていて、そのそれぞれでノブを回して微調整が出来る。このさじ加減のやりやすさは、ちょっとザラつきを加えたい…とか、ちょっとヤンチャに歪ませてみたい…なんて調整をちゃちゃっと出来て素敵!
判る方なら、「歪を加えなくとも存在感を増してくれる倍音成分の自然な付加が出来るの出来ないの…」なんてカッコイイ事書いてくださるのでしょうが、わたくしにはそこまでの判断は出来ませんでしたw
それでも、この「PRE」部分のモジュールはなるべく多くのトラックにさり気なく挿しておきたいな…なんて思いました。
「EQ」部は、シンプル明快なイコライザー。特に言うことありませんw
玄人の方であれば、かかり具合がどうこう…とか、となりの「DS2」との連携で抜群の調整が可能!とか詳しいことを言ってくれると思いますので、そういう方のレビューを心待ちにされて下さいw
で、「COMP」部。ココっ!ココですよ!
コンプのセクションには「VCA」「FET」「OPT」の3つのモードがあります。
アンドリュー・シェプスさん、これまでのキャリアの中で散々コンプレッサーを使い倒されてきた方。これらのコンプレッサーを使い倒していないわけがない!
そんなシェプスさんの使いたいFET(トランジスタ)タイプ、OPT(光学式)タイプ、VCAタイプをひとつのプラグインの中で切り替えて使うことが出来る!って、ちょっと贅沢とちゃいますか!奥さんw
これら三種類のコンプが実在するコンプレッサーのエミュレーションだかシミュレーションなのか?までは情報が見つかっておりませんので、具体的に「あのコンプの音がする!」なんてご意見を詳しい方から聞かせていただきたいところです。
英字マニュアルのコンプモジュールのセクションには特にモデリングの話は載ってない様子。
まだまだ全然プラグインの事を知らない次元の低いわたくしmog(もぐ)にとっては、ひとつのコンプで3つのタイプを切り替えられて、頼りになるプラグインって他に知りません。
知らないつもりで、実はすんごい有名なところを見落としているかもしれませんがw
とりあえず、このひとつのプラグインの中で光学式やVCA、そしてトランジスタのコンプを切り替えて、ほぼほぼ変わらない設定の中でそれぞれの効き具合の違いを比べられる(英字マニュアルにもそう書いてある)のって、いい勉強になります。
これだけで、いい授業料を払った気になれます。
まとめ…というか未解決の疑問
ホントに発売されて間もない新製品をズブの素人が早々に取り上げてしまって、かなり目立ってしまうかもしれません。いや、ホント、いい恥を晒してしまいそうw
でも、本当に日本語の情報が見つからないんです。
なので、他の詳しい方に「こんなアテにならない情報をいつまでも検索結果の上位に残すわけにイカン!」と勢いをつけていただければ…と思い、早々に投稿しました。
英語の動画の中で、一小節の4つ打ちを繰り返すだけのトラックを10トラック超えた辺りでフリーズしてしまっていたようなモノを見かけたりしたんですが、多分、その実験は64bit floartでの設定だと思うんですが、だとしてもこの「Scheps Omni Channel」はあまり軽いプラグインとは言えないのかな?なんて疑問は解決しておりません。
他には、このScheps OmniChannel プラグインには、WAVESの他のプラグインを挿せるような記述がメディアインテグレーションさんのサイト(WAVES社のサイトには”Insert slot: Load an extra Waves plugin anywhere in the channel strip”と書かれています…解釈違い?)に書かれています。
しかし、選択肢には限られた選択肢しかないんですよね。この選択肢の殆どはすでにパネルに並んでいるモジュールの名前だと思う…ってか、選んでみたらそうでした。
本当に他のプラグインを挿せるのかな?その為の設定法は?
ちなみによく見ていただけるとバレると思いますが、なぜだか「MannyM TripleD」と「eMo-D5」だけがリストに紛れ込んでいます(笑)
選択してみると、こんな風にプラグインが表示され設定が可能。
右上の「✕」をクリックしますと、元の表示に戻り、マスターモジュールの左側に「MannyM TripleD」の文字が密かに記されており、インサートされている感じ。
このインサートの枠にはひとつまでしか挿し込めないようです。(裏技があれば別ですがw英語のマニュアルじゃ解らんw)
これ、他のプラグインはどうやれば差し込めるんでしょう?何か設定が必要なのかな?でも、TripleDとeMo-D5は勝手にプルダウンメニューに含まれてましたよw
(追記)
その後、ツイッターの方で解決法が見つかりました!
私も同じで、新しいプラグインをインストールする時って他のプラグインもアプデされるものかとw
画像の右上のUPDATES AVAILABLEをクリックです。念のため。
— ヒの字(MOG) (@MOG_hidekinoway) 2018年1月30日
Scheps Omni Channelをインストールした時に一緒にアップデートしたつもりでいて完全に忘れておりました。
@匕の字(MOG)さんありがとうございました!
おかげさまでわたくしの手元にもたっぷりのプラグインリストが表示されました。
これ、本当に様々な組み合わせが楽しめそうなのですが、まずは本体のモジュールを使いこなせるように頑張りますw
(追記ここまで)
引き続き、どなたか詳しい方!
ガッツリと詳しいレビューを、本当に少しでも早くお願い致します!
英字のマニュアルを読み続けていたら熱が出そうですw