「Waves サウンドグリッド モバイルサーバー」が2018年10月17〜20日にニューヨークで開催されているAES Conventionで発表されました。
ホストPCのCPUへ負担をかけずにWavesプラグインを使用できるDSPサーバーが、宅録ユーザーの手に届く価格帯で登場。
まだまだ情報は少なく先走り感が否めませんが取り上げてみます。
価格発表!
2018年10月25日日本時間2時過ぎに受信いたしましたWavesからのメールでSoundGrid Mobile Serverについての詳細が送られてきました。
→ SoundGrid Mobile Server | Hardware | Waves
出荷は年明け2019年の頭…ということみたいです。
お値段の方は先程覗いてきた時点では$849…ざっくり10万切るかな?っといったところでしょうか。
現段階ではプリオーダーということですが、Waves本家サイトではオーダーしないほうがよろしいかと。だってドコから届くかわからないからw
メディアインテグレーションさん辺りを窓口にポチらないと、海外から輸送されてどんだけの送料(+α)を取られる目に合うことか…
(以上2018年10月25日加筆)
AES NEW YORK 2018
Jacob K. Javitsコンベンションセンターで催される「AES NEW YORK 2018」とはAES(Audio Engineering Society)が毎年ヨーロッパとアメリカで開催する国際プロオーディオ会議のひとつ。
→ AES New York 2018 >> 145th AES Convention | Where Audio Professionals and Technology Connect
サウンドグリッドモバイルサーバ
多くのブランドが新製品を発表したり、著名人による基調講演が催され、メディア関係者も世界中から集まる。そんな中で多くの注目を新製品が集める中、ひっそりとサウンドグリッドモバイルサーバも展示されていたらしいw
あまり話題になってないようですが、じわじわと注目を集めそうなのが、Wavesの新製品、SoundGrid Mobile Server。プラグインのCPU負荷を軽減する、"Waves版UAD Satellite"です(従来のSoundGridサーバーは、ライブ向けの製品でしたが、この新製品は完全に音楽制作向けとのこと)。 pic.twitter.com/utt2A19bee
— ICON (@ICON_jp) 2018年10月19日
隣に見えるMacBookProが13インチだとしてもなかなかの存在感(笑)
Waves SoundGrid Mobile Server、コンピューターとの接続インターフェースは当然Ethernetなので、担当者に「今時それは敷居が高いのでは?」と質ねたところ、「変換アダプターを買えばOK。誰もそんなこと気にしてないよ」との答えが。Wavesのほか、SonnoxやFluxのプラグインにも対応。約10万円とのこと pic.twitter.com/BwRIqOrhn8
— ICON (@ICON_jp) 2018年10月19日
パソコンとの接続がEthernetケーブルとのことですが、メーカー側は「変換アダプターを買えばOK。誰もそんなこと気にしてないよ」と、意に介する様子なし(笑)。まぁ、最近ではMacBookからもUSBは排除され、変換アダプターが当たり前になりつつあるものね。
サウンドグリッドモバイルサーバとは?
サンドグリッド モバイルサーバって何?って方もいらっしゃるかと。平たく言っちゃえばUniversal AudioのApollo Twin MkIIやsteinbergのUR-RT2(4)に搭載されているDSPの部分だけを抜き取ってサーバーにしちゃったもの。
あえてサーバーと名乗っているのは、Ethernetケーブルを介して構築するネットワークの中心に位置する存在…ということかな。
(サウンドグリッドではオーディオインターフェイスや外付けの入出力端末が既に出ている)
気になるスペックの方は、これこそまだ詳細のわからない時期なのでなんとも言えませんが参考までに、一足先に発表された新しい「SoundGrid Impact Server」はIntel® Skylake i3を搭載。
メディアインテグレーションさんところにあるSoundGrid Impact Serverのベンチマークテストで SoundGrid Impact Server v3+StudioRack v9.7.99.52 +
SSL G-Channel (mono)=44.1kHzで356個、96kHzで184個。ステレオなら単純に半分にしてもいいのかな?まぁこんな感じです。
価格も11万前後っぽいので、今回のモバイルサーバとも同価格帯。
とはいえサイズは小さくなるでしょうからもう少し控えめなパワーと見ていたほうがいいのかも?
サウンドグリッド周知作戦
最近、Wavesのサイトでは「Sound Grid」のラーンプログラムが用意されていて、サウンドグリッドの基礎知識を学べる様になっている。
→ SoundGrid 101 | Waves
で、何がスゴイって解説ページの次に理解の確認テストが用意されていて、そこで満点を取ると最大50ドル相当のクレジットバウチャーをもらえるようになっていたりする。
うがった見方をするならば$50もらって覚えてくれ!…と(笑)$50あげますからこれだけは覚えて帰って下さいね的なw
そこまでして、この「SoundGrid」を広めようとしているように見えなくもない。(見ての通りなのかも?)
ちなみにわたくしmog(もぐ)も受けました。
一発で全問正解しなくても、間違えたところだけ修正して何回も採点してもらえますw
まとめ
すでにいくつか出ているSoundGridの機材はどれも少々高嶺の花。なかなか手が届くことはない…と思っておりましたが、段々と敷居は低くなってきた感じ。
ソフトのたたき売りで連絡先を集めておいてハードで稼ぐ!みたいな言われ方をしているWavesさんですが、頑張って欲しいものです。
DSP回路を利用することでCPUに負担がかからないのは本当にありがたいことだし、事実UAD2規格のハード&ソフトは大人気。Universal AudioさんはWaves程の叩き売りはしていないにもかかわらずです(時々セールがやってますが)。
私としましては、「プラグインの Waves って、もうアカンの?」でも書きましたが、以前はプロも絶賛して使っていた(現在でも大活躍してますw)プラグインエフェクターが、タイミングを狙えば破格プライスで手に入るのですから、プラグインに手を出すならまずはWavesプラグインから…と思います。
そしてバンバンWavesプラグインを挿しまくってCPUへの負担が気になってきたなら、今回のモバイルサーバ辺りが気軽に試せるといいですよね。お値段は一体いくらくらいになるでしょうw
でわでわ