【AD2】ADpak “United Heavy” の紹介

Addictive Drums 2

「Addictive Drums 2」の追加ドラムキットADpak “United Heavy”をご紹介。
デモ音源は本家サイト・代理店サイトでも聴けるのですが、ここではちょっと趣向を変えてご紹介します。

購入前の参考まで。


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MIDIpaks – XLN Audio

※ご注意

MIDIpaksはAddictive Drums 2ユーザー向けの拡張製品です。Addictive Drums 2を所有していない場合は、AD2エンジンが含まれる以下のいずれかのスターターキットを予めお求めください。

・Addictive Drums 2
・Addictive Drums 2 Custom
・Addictive Drums 2 Rock&Metal
・Addictive Drums 2 Custom XL
・Addictive Drums 2 Creative Collection


オススメは3つずつドラムキットやMIDIデータ、ドラムパーツをじっくり選べる”ddictive Drums 2 Custom”。

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ここではADpak、KITPIECE PAKS,MIDIPAKSを3つずつじっくり選べるカスタムパッケージのリンクを置いておきます。
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ADpak “United Heavy”とは

ハンドメイドのPork Pie USAカスタムキットにZildjianのシンバルを組み合わせたドラムキットをUnited レコーディングスタジオBで収録した拡張音源になります。(キットにはZildjianのスネアも含まれます)

キットの内容はこちら。

キック
22×18″ Pork Pie USA Custom
24×18″ Pork Pie USA Custom
タム
10×8″ Pork Pie USA Custom
13×10″ Pork Pie USA Custom
16×14″ Pork Pie USA Custom
18×16″ Pork Pie USA Custom
スネア
14×6.5″ Pork Pie Bell Brass
14×5″ Zildjian Alloy (N&C)
シンバル
14″ Zildjian Quick Beat Hihat
18″ Zildjian Armand Medium Thin Crash
19″ Zildjian A Custom Rezo Crash
18″ Zildjian Oriental Classic China
22″ Zildjian Ping Ride
エクストラ
Custom Crasher

ADpak United Heavy – XLN Audio | 株式会社ハイ・リゾリューションより

United レコーディングスタジオとは、6050 Sunset Blvd. Hollywoodにある伝説のスタジオで以前はOcean Wayとして広く知られた歴史と実績のあるスタジオ。
(マイケル・ジャクソンをはじめ、マドンナ、ビーチボーイズ、ベック、U2など、錚々たるアーティストが使用)


本家サイトはこちら(英語)
United Heavy – XLN Audio

代理店サイトはこちら
ADpak United Heavy – XLN Audio | 株式会社ハイ・リゾリューション

プリセット紹介

United Heavyのプリセットは32種類ありますので、全てを紹介するわけにはいかないのですが、特徴的なものをいくつか、その設定を見ながらご紹介したいと思います。

このページでお聴かせするサンプル音源は各プリセットの音色を「AD CORE」の「Classic Startup」というMIDIパターンで鳴らしていきます。

まずはドラムキットの素に近いプリセットから。

Clean Zildjian and 22

「Clean Zikdjian and 22」は、スネアに「14×5″ Zildjian Alloy (N&C)」、キックに「22×18″ Pork Pie USA Custom」をチョイスしたセット。

続いて各ピース、トラック別のエフェクトとセンドFXですが、マスター以外は空っぽでした。

マスタートラックにかけられたエフェクトがこちら。

「SAT」ってことだからサチュレーション?
「Thr」はスレッショルドってことでしょう。数値は1.49dBとなっておりました。
気持ちザラつかせてる…ってとこでしょうか。

これらの設定で鳴らした音源がこちら。

なんのエフェクトもかかっていませんのでこんな感じです(笑)
「United Heavy」というADpak名ですが、そのままポップな曲にも使えそうw

Clean Pork Pie and 24

スネアとキックが変わって「14×5″ Zildjian Alloy (N&C)」と「24×18″ Pork Pie USA Custom」になります。

このプリセットもマスタートラック以外のエフェクトは外されています。

マスタートラックにだけ「TAPE & SHAPE」の「SAT」が「Thr」0dBでかけられています。

「SAT」が1.49dBや0dBで何か変わるんかい?と思って聴き比べてみましたが、ほのかに明るくなる印象。マイナスにするとブリブリ感が増していきました。やはり「SAT」はサチュレーションの事でよろしいかと。

これらの設定でMIDIパターンを鳴らしたのがこちら。
Zildjianのスネアのほうがややギラついた感じがしますかね?

OH And Room

続いてやや極端な設定がおもしろかったので「OH And Room」をば。

ドラムキットはキックに「24×18″ Pork Pie USA Custom」を、スネアに「14×5″ Zildjian Alloy (N&C)」。

各ピースの音色加工はこんな感じ。
(頑張ってキャプちゃりましたw)

キック、スネア、ハットが個々に設定されているくらいで、タムは全体的におんなじ感じ。

シンバル系をどうぞ。

ライドは素のままで、3枚のシンバルでは、ベロシティによる音量変化を設定するRESPONCEで「NoAlts」が15〜100%に設定されていて、「CUT」では208Hz以下がカットされています。

続いて各トラックのフェーダーに注目して下さい。

各ピースのフェーダーが一番下まで下げられていることで、マスタートラックから送られる音はオーバートップマイクとルームマイクからの音だけになります。

オーバーヘッドのトラックを見てみましょう。

オーバーヘッドマイクでキックも拾う必要があるせいか、EQではかなり低音域をブーストしています。キックはオーバーヘッドマイクから一番遠い上、打面がマイクの方を向いていませんから仕方ない。いくら低音域は指向性が低い…とはいえ、キックの音を構成する音は低音域ばかり…とは限りません。

コンプではスレッショルドが-18dB、レシオが2.93:1、アタックとリリースはやや遅めに設定されています。

続いてルームマイクのトラックを見てみましょう。

ルームマイクはキットから距離が離れている分、ぼやけてしまわないようにするためかEQがカット中心になっています。

コンプではスレッショルド-27.35dB、レシオが 2.03:1、アタックは1.67ms、リリースが202.87msに設定。

ここではトランスフォーマーも選択されています。

続いてバス・トラック。

バス・トラックではコンプがレシオ-29.38dB、レシオが8:1、アタック13.21ms、リリースが229.48msの設定。
ここでもトランスフォーマーが差し込まれEQは1092Hzをグッと下げたドンシャリ設定。「SAT」も-3.01dBとややブリブリ言わせにかかっている感じ。

SEND FXは飛ばしまして(笑)マスタートラックを先に見てみましょう。

コンプではスレッショルド-13.31dB、レシオ1.80:アタック1、32.83ms、リリース263.05msの設定。
EQは中音域をカットしつつ、高温域をブーストしています。
「TAPE AND SHAPE」では「SAT」が0dBでオンになっている。

最後にSEND FXを見てみましょう。

細かい数字は割愛させていただきますが、どちらのDELERBもリバーブに振り切って、片方は「Anb」もう片方は「Hall」に設定されています。(リバーブのタイプは「Hall」「Room」「Anb」「Plate」の4種類)

オーバーヘッドトラック、ルームトラックのどちらも「Anb」の方へ多く送っており、「Hall」へは控えめなセンド量。

これらの設定で演奏される音がこちら。

空間系のエフェクト「DELERB」を使用しているせいもあって、先程までの音よりは空間の感じが出ているのがお判りいただけるでしょう。

PCD Heavy Rock

最後に「United Heavy」らしいプリセットをご紹介。

PCD Heavy Rockのキット内容はこちら。

キックは「24×18″ Pork Pie USA Custom」で、スネアに「14×5″ Zildjian Alloy (N&C)」という組み合わせ。

各ピースの音色加工はキック・スネア以外は無修正。

シンバルについても全て無修正。

音色の微調整は各トラックにあるエフェクトで賄われている。

まずはキックトラックから。

コンプではスレッショルドが14.40dB、レシオ2.83:1、アタック31.63ms、リリース100.00msという設定。
ここでクランチが2825Hzから15142Hzにかけてかけられている。

EQではキックだというのに中〜高音域にかけてブーストされている。この設定でバチバチっとしたHevyRockでよく耳にするキックの感じが演出されている。

「TAPE & SHAPE」では、「TAPE」で65%のドライブと、15%のボトムがかけられている。

続いてスネア。

コンプではスレッショルドが24.01dB、レシオ8.00:1、アタック10.00ms、リリース100.00msという設定。

EQは135Hzをピークに6dBほどブーストされ、434Hzを中心に-8dBほどでカットされている。高音域では10444Hzを中心にQカーブを広く取って7dBをどブースト。

「TAPE & SHAPE」では「TAPE」で50%のドライブ、「SHAPE」ではアタック45%サスティン-20%、「SAT」では0dBが設定されている。

そしてセンドでFX 1へ38%で送っている。

次はハイハット。

ハイハットトラックではEQだけが使われており、ハイパス(ローカット)フィルターが979Hzまで持ち上げられている。

次にタムトラック。タムトラックはまとめてご紹介。

コンプでは4つとも共通でスレッショルドが-10.04dB、レシオ2.83:1、アタックアタック10.00ms、リリース100.00msという設定。

EQでは中低音域を大胆にカット(タムごとにピークはややズレている)。高音域を派手にブースト。

「TAPE & SHAPE」では「TAPE」がそれぞれ65%。

タムでもキック同様ハイ上がりな設定傾向にある。
これがヘビイサウンドのキモってことでしょうか?

続いてオーバーヘッドトラック。

オーバーヘッドトラックでもEQだけが使用されており、ハイパス(ローカット)フィルターが412Hzで設定されている。

次はルームトラック。

ルームマイクは0.00ft/0.00m(0ms)なのでドラムキットのすぐ近くに設置。

コンプではスレッショルドが23.96dB、レシオ2.83:1、アタック-.10ms、リリース100.00ms。

EQは中低域で-10dBほどのカットが2箇所(153Ha/439Hz)。

「TAPE & SHAPE」では「SHAPE」がアタック-40%に設定。

次にバス・トラック。

コンプではスレッショルドが-48dB、レシオ8.00:1、アタック10.00ms、リリースは100.00msとガッツリ抑え込んでいる。

「TAPE & SHAPE」の「SAT」0dBに設定。

このバス・トラックはえスネアがフルで送られており、その他のタイコはほんのりと送られている。ハイハットは全く送られていない。

いよいよマスタートラック。

マスタートラックでは「TAPE & SHAPE」の「SAT」だけが0dBで設定されており、アウトプットが-6.1dBに設定されている。

最後にSEND FX。

SEND FXはスネアのためだけに設定されている。

リバーブタイプは「Hall」ディレイ/リバーブはリバーブに振り切っている。
TIMEは250msでフルレンジにかけられており、Feedback、Swing、PingPongはどれもセンター位置に設定。

以上のセッティングで鳴らされた音がこちら。

まとめ

ADpak “United Heavy” のプリセットを4種類ご紹介いたしました。設定の詳細まで紹介してしまったため、ひとつひとつのプリセットのボリュームが大きくなってしまいこれだけしか紹介できませんでした(笑)←ちなみに2日かかりで執筆w

UNITED HEAVYというADpak名に受けるイメージがやかましいロックしか使えないのかな?という風に引っ張られそうになりますが、設定次第ではポップな曲に使えなくもない。

まぁ、音作りは全くしない!ということであれば、はじめっからポップな名前が付けられたADPakを選んだほうがいいですねw

Hard&Heavyな楽曲にはバッチリハマる音源なのではないでしょうか。

ここでは4種類しかご紹介できませんでしたが、UNITED HEAVYには32種類のプリセットが用意されていますので、幅広い曲に使うことが出来ると思います。

また、UNITED HEAVYに合わせて使用するとハマりそうなMIDIPAKに「Heavy Beats & Songs」というのがありますのでそちらもチェックしてみてくださいね!
Heavy Beats & Songs – XLN Audio

でわでわ


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・Addictive Drums 2 Custom
・Addictive Drums 2 Rock&Metal
・Addictive Drums 2 Custom XL
・Addictive Drums 2 Creative Collection


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