「Addictive Drums 2」の追加ドラムキット ADpak “United Pop” をご紹介。
デモ音源なら本家サイトや代理店サイトでも聴けますので、ここでは操作画面も併せて見ていきます。
購入前のご参考にどうぞ。
メーカーサイトMIDIpaks一覧
→ MIDIpaks – XLN Audio
ADpak “United Pop”とは
ADpak “United Pop”というのは、ポップソング向けのドラムキットで、Universal Audioの創始者 Bill Putnam(伝説のエンジニア)によって、厳格な基準のもと建設されたUnited Recordingsスタジオで収録された追加音源。
United Recordingsスタジオとは、1957年の設立以来、Michael Jacksonを筆頭に、マドンナ、ビーチボーイズ、ベック、U2など、錚々たるアーティストが使用した恐るべしスタジオ。
そんな歴史あるスタジオで収録されたドラムキットの内容は、ヴィンテージLeedy & Ludwig キットに加え、Ludwig nickel over brass(NOB)スネア、Trumpスネア(日本製)。エクストラとしてタンバリンやカスタネットも収録。
キットの内容はこちら。
キック
22×14″ Leedy & Ludwig
スネア
14×6.5″ Ludwig Nickel Over Brass
14×5″ Trump
タム
13×9″ Leedy & Ludwig (Tuned High)
13×9″ Leedy & Ludwig (Tuned Low)
16×16″ Leedy & Ludwig (Tuned High)
16×16″ Leedy & Ludwig (Tuned Low)
シンバル
14″ Zildjian Vintage K Hihat
20″ United Pop Thin Crash
20″ United Pop Dark Crash
20″ United Pop Heavy Crash
21″ United Pop Crash
26″ United Pop Ride
エクストラ
Claves/Castanets
Wood/Plastic Block
Tambourine/Vibraslap
Leedy & Ludwig Rim Clicks
ADpak United Pop – XLN Audio | 株式会社ハイ・リゾリューションより
本家サイトはこちら(英語)
→ United Pop – XLN Audio
代理店サイトはこちら
→ ADpak United Pop – XLN Audio | 株式会社ハイ・リゾリューション
音色のエディット
まずは「United Pop」に用意されている「FatSound」を聴いてみましょう。
「Classic Startup」というMIDIパターンで鳴らしています。
ロックっぽい曲にも使えそうな当たり障りのない印象(笑)
今日はこの音色からドラムキットを丸裸にしてみたいと思います!
まずは、ドラムキットの内容を見てみましょう。
(別窓で拡大表示できます)
手持ちのADpakがあれば、このページから各キットピースを好きに選ぶことが可能です。
ここではいぢらずに進みます(笑)
続いて「EDIT」タブに進みます。
この画面下段にはフェーダーが並んでいます。
各フェーダーのトラック毎に中段(黄色い枠)でマイクのセッティングやエフェクトなどの音色加工が出来ます。
そして、上段(赤い枠)では、各ピース毎に、「Overhead Level – Pan / Width」「Room Level – Pan/Width」「RESPONCE」「RITCH」「TONE DESIGNER / PITCH ENVELOPE」VOLUME ENVELOPE」「CUT」を設定できます。
続いて「FX」タブ。
【AD2】独自のディレイ+リバーブで、「DELERB」という空間系エフェクターを2パターン設定することが可能。
ちなみにこれら空間系エフェクト「DELERB」は各トラックからセンドで送ってエフェクト音をマスタートラックへと吐き出してくれる。各トラックからの送り量は画像の様にフェーダーの上の部分で行う。
すっぴんにしちゃうよ!
「EDIT」タブ「FX」タブを見てきたところで、ここからはFat Soundのカラーを剥ぎ取って、ADpak “United Pop”に含まれるドラムキット「ヴィンテージLeedy & Ludwig」の素の音を暴き出したいと思う。
一度、プリセット選択のタブへ戻ります。
一覧の中から「Clean Ludwig」「Clean Trump」というプリセットを選ぶとあらかじめエフェクターのほぼかかっていないプリセットになっています。ただ、一部かかっているエフェクトが時々ありますので一通り確認します。
まずは「FX」タブから。
「DELERB」が表示されている場合は以下の操作をします。
こんな風に「DELERB」が消える(笑)
続いて「EDIT」タブ。
全てのトラックで中段の中身が表示されているか確かめ、内容が表示されている場合は右側にある青く光るボタンをクリックして中段の部分を空にする。
全てのピース、トラックを空に出来れば、これで素のドラムキットの音が鳴る…ハズw
せっかくですから保存しておきましょう!
赤く囲った暗い部分をクリックしますと、別名で保存できるボタンが表示されます。
セーブが出来たら、フロッピーディスクのアイコンの右隣…逆三角形のアイコンをクリックしますと…
この様に、プリセットを選択する画面が開きますので、右側のアイコンの中から「My Preset」をクリックすると、先程保存したすっぴんのドラムキットを選ぶことが出来るようになります。
すっぴんにしたUnited Popの音がこちら。
これがかの「United Recordingsスタジオ(旧Ocean Wayスタジオ)で収録された「ヴィンテージLeedy & Ludwig キット」の音…ということになる。
ここまでやれば、ボカロソングによく聴かれたAD2クサイ音ってのは薄れたのではないでしょうか?
で、ここから後は、DAWの方へパラアウトするなりして、お好みのエフェクターを噛まして、好き内容に加工すればいい。
DAW側でエフェクトを掛ける
ちなみに試しにちゃちゃっとやってみました(笑)
(少々雑な感じw)
ここではキック、スネアをパラでStudioOneへ送りシンバル系の音をオーバーヘッド2本で送っています。
Addictive Drums 2の利点といいましょうか欠点といいましょうか、シンバル系の音は個別にマイクが立てられておらず、オーバーヘッドマイク2本とルームマイク2本のザックリとした収録の仕方がされています。
私のように大雑把な正確には、いぢりようがない状態なのは諦めがついてよい(笑)
ただ、元ドラマーだったり几帳面にこだわりたい人にとっては欠点となる。この場合、選択肢は BFD3かSUPERIOR DRUMMER 3をどうぞ 。
わしはええねん。
先程の音では、キック。スネア、オーバーヘッドの4本をStudio Oneへ送って、SSLコンソールでミックスしたちっくに仕上げてみました。タムやハイハットはオーバーヘッドマイクでまとめてもらっています。
あと、パンも大袈裟に振ってみました。
これ以上はいぢりたくないw
なので私くらいの、ちょっと手はつけたいけど、ガチの音作りを各ピースごとに綿密に行うのは無理wってくらいの方にはAddictive Drums 2はちょうどいいのではないでしょうか。
まとめ
Addictive Drums 2の拡張キットADpak “United Pop”をすっぴんにして遊んでみました。
各ADpakにはそれぞれいくつかのプリセットが用意されていますが、それらのプリセットは今回のようにすっぴんのドラムキットがベースにあって、それらに様々なエフェクトを掛けることで音色を作り上げたもの…ということになります。
一部、飛び道具系のピースやプリセットが含まれているADpakもありますが、基本はADpakひとつに1組のドラムキットを手に入れる形になる。なので、ADpakを選ぶ時は、収録されているドラムキットやその他打楽器などの内容をよく確認してから選ぶようにして下さいね!
でわでわ
メーカーサイトMIDIpaks一覧
→ MIDIpaks – XLN Audio
MIDIpaksはAddictive Drums 2ユーザー向けの拡張製品です。Addictive Drums 2を所有していない場合は、AD2エンジンが含まれる以下のいずれかのスターターキットを予めお求めください。
・Addictive Drums 2
・Addictive Drums 2 Custom
・Addictive Drums 2 Rock&Metal
・Addictive Drums 2 Custom XL
・Addictive Drums 2 Creative Collection
オススメは3つずつドラムキットやMIDIデータ、ドラムパーツをじっくり選べる”ddictive Drums 2 Custom”。
ここではADpak、KITPIECE PAKS,MIDIPAKSを3つずつじっくり選べるカスタムパッケージのリンクを置いておきます。
サウンドハウスで見る
→ XLN AUDIO / Addictive Drums2 Custom 簡易パッケージ版
PluginBoutiqueで見る
→ Addictive Drums 2: Custom
Amazonで見る
→ “addictive drums 2 custom”検索結果
楽天で見る
→ 「Addictive Drums2 Custom」の検索結果
【AD2】Addictive Drums 2 おすすめしてみる
「AD2」と略される事も多い「Addictive Drums 2」をおすすめしてみる。当然私も使っております。
数あるドラム音源の中でも、わりとセールを行っている印象もあり、敷居も低く、そのくせ中々ワガママな注文にも答えてくれるAddictive Drums 2。
ただ、はじめて導入する際には、少々選択肢が多すぎる印象。
そこで、どこに目を向ければいいのか?をご紹介。
【 AD2 】Addictive Drums 2 自分に必要な”ADpak”の見つけ方
Addictive Drums 2 には ADpak という別売りドラムキット音源があるわけですが、これを選ぶのに悩みすぎて他人様のオススメを検索されている人が少なからずいらっしゃるようです。しかし、必要なのは自分にとってのドラム音源。
ということで、あなたにとって必要な Addictive Drums 2 の ADpak を見つけるお手伝いが出来るように…と思いまして、ちょっと分類をしてみましたよ。
【AD2】ADpak “United Heavy” の紹介
「Addictive Drums 2」の追加ドラムキットADpak “United Heavy”をご紹介。
デモ音源は本家サイト・代理店サイトでも聴けるのですが、ここではちょっと趣向を変えてご紹介します。
購入前の参考まで。
【AD2】“WRITER’S BLOCKS”MIDIpakの紹介
Addictive Drums 2 にあわせて使用するリズムパターン集MIDIpaks“WRITER’S BLOCKS”をご紹介。
このMIDIpaksは他のMIDIpaksとは、特徴が大きく違い、その事を知らずに手にするとガッカリする人も少なくない…かと思い、ご紹介。もちろん、解って手にする人には重宝されるMIDIpaks。
重宝するもガッカリするも、その内容をしっかり認識してこそ…だと思います。
【AD2】Addictive Drums 2 収録されたドラムキットから探すADPak
Addictive Drums 2 のADPak選びに迷った時、ドラムキットから選ぶのもいい!かと思い、逆引き的に一覧にしてみました。
【 AD2 】Addictive Drums 2 ADpak 収録ドラムセット一覧
“Addictive Drums 2“のADpakを選ぶ時、各ADPakにどのドラムセットが収録されているのか、いちいちページを切り替えて見るのが億劫だったので、自分のために一覧表を作成(笑)
ADPak選びに迷ってしまったらご利用ください。
【人柱企画!】Addictive Drums 2のカスタムパックは “2度” 買えるのか?!
Addictive Drum 2Customパックを購入後、xlmaudioのサイトへアクセスすると、「ADD TO CART」のボタンが「OWNED」を表示され、クリックできない状態になっている。これは、カスタムパックがお買い得過ぎて2回買われるのは嫌がられているのか?
しかし、よそのサイトではそんなシガラミに関係なく購入することが出来るだろう。
もしかして、プロダクトキーが無効になるのだろうか?
それともすんなり受け付けてくれるのだろうか?
思い切って挑戦してみた(笑)
果たしてその結果は…!?
【 AD2 】Addictive Drums 2 をStudioOneでパラアウトする方法
Addictive Drums 2 のパラアウトをStudioOneで受けてみるよ。パラアウトというのは、ドラムに立てているマイクの出力をそれぞれバラバラにアウトプットする…ってことで大方間違いないかと。(AD2の中ではパラアウトのことを”Separate Out”と表記)
通常ステレオアウトでまとめて出力されている信号をそれぞれバラバラにDAWで受けることで、より細やかな加工が可能になりますよ。
【 AD2 】Addictive Drums 2 キック・ベードラの音をチェック
Addictive Drums 2 のキックを重点的にチェックしてみる。各ジャンル別に用意されているプリセットを使わず、手持ちのイコライザーで処理を施すとどのような変化を聴かせてくれるのか?実際に確かめてみよう!ってスンポウです。
ちょうどキック・ベードラに施すEQの解説をされているサイトさんがありましたので参考にさせていただきました。