世界一売れていたアルバム「Thriller」

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「世界で最も売れたアルバム」で検索しますと、いくつかのサイトさんで累計販売枚数のランキングを見つけることが出来ます。それらサイトさんのソース元がそろっていないせいか、ランキングに多少の違いはあるものの、共通して世界一売れたアルバムはマイケル・ジャクソンの「Thriller」となっている。(2018年8月イーグルスのベストアルバムと順位が入れ替わりました)

それなら…ということで、久しぶりに聴き直してみました。

首位転落

(2018年10月20日加筆)
2018年8月20日にアメリカレコード協会(RIAA)の発表により、イーグルスのベスト・アルバム『イーグルス・グレイテスト・ヒッツ1971-1975/Their Greatest Hits 1971-1975』が、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を抜いて史上最も売れたアルバムとなった。とのこと。
イーグルスのベスト盤が全米で史上最も売れたアルバムに 故マイケル『スリラー』の記録を抜く | Daily News | Billboard JAPAN

アルバム「Thriller」マイケル・ジャクソン

クインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎え、ロサンゼルスのウエストレイク・スタジオで制作されたマイケル・ジャクソンのアルバム「Thriller」は、1982年12月1日に発売。
1982年といえば8月に当時の西ドイツ、ハノーファー(ハノーバー)のランゲンハーゲンにあるポリグラムの工場で、世界で初めてCDソフトの生産が開始された年。まだまだCD普及の前。

そんなオーディオコンテンツがデジタル化の波に飲み込まれるよりも前に、このアルバムではリズムマシンのサウンドが採用されていた。

2011年11月号のサウンド&レコーディングマガジン内、「H^2のエレクトロニクス回想記」最終回で紹介されているLINN LM-1がそのデバイス。

LINN LM-1についてはこちらをどうぞ
proun.net – LINN LM-1

英語でもよろしければこちらも
Linn LM-1 – Wikipedia

このアルバム「Thriller」を手がけるまでに散々キャリアを積み重ねてきたマイケルであっても、新しい道具を試して、作品に取り入れる貪欲さは忘れないようにしたいところ。

収録楽曲について

もともとこのアルバム「Thriller」をキチンと聴いてこなかったわたくしには楽曲「Thriller」「Beat It」「Billie Jean」以外は記憶に残っていませんでしたw

楽曲「The Girl is Mine」なんてポールマッカートニーが参加している話題曲なのにね(笑)

ともあれ今回、頭から何回か聴き直してみて感じたことを綴っていきたいと思います。

全体的に感じたことは、重なっているフレーズの少なさ。

スネアのタイミングでハンドクラップやタム(中にはドラムキット以外の音も?)などなど、レイヤーで音色が重ねられているのは感じられましたが、全体に聴こえてくる楽器の音は最近のトレンドに比べると圧倒的に少ないのではないでしょうか。

「全部の音を聴こえるようにしておいたから、アンサンブルも楽しんでね」

そんな意図が見え隠れするような気もします。(そんな意図はないかもしれませんがw)

楽曲「Thriller」

LINN LM-1の刻むビートがアルバム「Thriller」のどの曲で使用されているのかは定かではありませんが、楽曲「Thriller」のWikipediaによりますと、ドラマーの名前はクレジットされていない様子。

ということは、この曲ではLM-1のサウンドが収められている…と思っていいかも。

同じくWikipediaによりますと、ベーシストの名前もない。

LM-1とシンセベースのシンプルなリフで刻まれるビートに絡むホーンやギターの刻みが躍動感を醸し出している。

楽曲の前半、ヴァースもサビもベースラインは同じリフレイン。ブレイク時に刻みが入るくらいで前半の8〜9割はリフレインが続く。

そのリフレインの上で各楽器やマイケル自身の声が浮き沈みしてこの曲を彩っている。

このアルバム「Thriller」が発売されるよりも以前、LOUDNESSがアルバム「Thunder in the East」を出した直後のインタビューで、ギタリストの高崎さんが「アメリカではリフを繰り返すようなシンプルな構造が好まれるらしく、プロデューサーと意見が対立したよ…」的な話を雑誌に答えておられたのを思い出しました。

もちろん、シンプルな曲だけが売れているわけではないので、必ずしもこの限りではないのでしょうが、シンプルな曲でも受け入れられる土壌はある、ということなんでしょうね。

ただし、この楽曲「Thriller」だって、イントロのS.E(扉が開き、足音が聞こえる)からのリズムインまでの流れは考え抜かれているものだろうし、耳に突きやすいベースがシンプル!と思わせておいて、その周りにコンガだかボンゴだか判りませんが打楽器の音が散りばめられていて隙間を埋めている。

ほじくり返せばほじくり返せるだけのアイデアと奥深さが込められている事を忘れてはいけないところ。

一聴、シンプルに見せかけて実は手が込んでいるところは流石は世界でもトップクラスのメンバーが揃えられた結晶といったところ。かないませんw←当たり前

作家Michael

マイケル・ジャクソンはこのアルバム「Thriller」の中で4曲にペンをふるっている。
「Wanna Be Startin’ Somethin’」
「The Girl is Mine」
「Beat It」
「Billie Jean」

楽曲「Thriller」をはじめ残りの5曲はロッド・テンパートン、ジョン・ペティス、スティーブ・ポーカロ、ジェームス・イングラム、クインシー・ジョーンズらの作品。

楽曲「Thriller」は仕方ないとしても、「Beat It」や「Billie Jean」がマイケル作詞作曲とクレジットされているのは驚いた。

二物を与えない天のエコヒイキを見たね(笑)

今、改めて「Beat It」を聴いてみたら、これマイケルってハードロックをやりたかったのかな?なんて思う。

このアルバム以前にも、こんなハードロック寄りなアプローチをしていたのかもしれないけど、いかんせん知らないものでw

で、この「Beat It」には VAN HALEN 決裂のキッカケとも噂されるエディーのフレーズを聴くこともできる。お金は動いていない(だから決裂につながったのつながっていないの…)とのことですので、お願いできる人脈が凄い!と感心。頼むは頼めても、受けてもらえるにはそれなりに交流がないとね。

人脈が凄いって言えば、ポールマッカートニー歌わせる事が出来るんだからもう無敵w

マイケル流のハードロック「Beat It」も、実際にハードロックを好む方にしてみればあと一歩踏み込んで欲しい!ってところなのでしょうが、その後、「Black or White」では見事なハードロックアレンジを聴かせてくれているのが流石やなぁ…と思います。世界一の作品を創ったあとにもまだ進化されていたんやから凄い。

あ、でもあれか、アレンジはまた別の人かw

まとめ

今、この時代にアルバム「Thriller」が、仮に初めて世に出たとして、実際の実績程、売れるのかどうか?定かではありません。しかし、発売当時の世間様には受け入れられたのも事実。かといって、最近のトレンドが当時と違う方向にあるのも事実。

アルバム「Thriller」を聴いた直後にaikoさんのストローや、ポルカドットスティングレイの一大事を聴いてみたところ、音がでかいw耳元に差し迫る迫力はアルバム「Thriller」と比べれば雲泥の差。

制作の環境が違うのだから仕方ないわね。

今の道具を使えば、マイケルだってこんな迫力を求めていたのかな?最後のスタジオ・アルバム「スクリーム」を聴けばその答えは見つかるかな?って、あれ?マイケルが亡くなったのは2009年よね?

アルバム「MICHAEL」のWikipediaによりますとマイケル・ジャクソン・エステートとソニー・ミュージックは、に向こう7年間で、マイケルの未発表曲を中心としたアルバム10枚のリリースについて、2億ドルで契約を交わしたと発表した。とのこと。

未発表曲がまだまだあるんですねw

マイケルの意見が反映されたアルバムとしては2001年発売の「Invincible」が最後になるのかな?制作は1997年後半からとのことですが、その頃(Aquaのアルバム「Aquarius」(Cartoon Heroes収録)が2000年発表)ならもう充分に制作はデジタル化に飲み込まれているでしょう。音圧の盛り加減はコントロールできたでしょうから、一度このアルバムにも耳を傾けたいと思います。

ただ、大きい音で収録することと、膨満感でパツンパツンに収録されている事の違いは混同しないように気をつけます。その境目は線引きしにくいですけどねw

マイケルの楽曲から感じたのは、その曲で何を聴かせたいのか?その聴かせたい中心をより彩るために、どんなアンサンブルを絡めるのか?音量や膨満感による迫力も大切ではありますが、そこに収められている肝心なメロディーを大切にせなイカンかな…と。

肝に銘じたいと思います。

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