パソコンやスマートフォンのアプリを使って、楽器の経験がない人でも作曲が始められる…なんと素敵な時代になったことでしょう!
しかし、楽器の経験がない…と言っても、作曲を始めたいくらいですから、きっと音楽が好きなはず。
その自分が好きな音楽を、あらかじめちょっと分析しておきましょう!…というお話。
楽器の経験がなくたって、作曲を始めてもいい!
だけど、はじめにしっかりと決めておいたほうがいい…な、と思うことがある。
それは、主旋律を奏でる楽器をひとつに絞っておくこと。
主旋律を奏でる楽器は、ぶっちゃけ何でもいい。
何でもいい…というのが、実は落とし穴(笑)
主旋律を奏でられる楽器が結構たくさんある。たくさんあるからこそ、後から決めるのはやめたほうがいい。
だって、それがヌマの入り口だから(笑)
ご自身で歌を歌えるのであれば、声を主旋律に決めてしまおう!
歌には自信がないけど、出来れば声を主旋律にしたい…というひとは、誰か歌ってくれる人を探すか、お金をちょっとかけられるならボーカロイド…という選択肢もある。いい時代になったもんだw
主旋律を奏でる楽器は、別に声以外だってかまわない。エレキギターが弾けなくたって、最近ではなかなか再現度の高いギター音源も登場している。サックスなどの管楽器だってもちろんオッケイ!チェロやバイオリンだって主旋律を奏でるのにふさわしい存在感を持っている。
これ以上は割愛しますが(笑)、あなたが好きな楽器をひとつ、ビシッ!と決めておいた方がいい。
なぜなら、主旋律を奏でる楽器が変わると、聴いてくれる人の層も変わっちゃうから。
サックスが主旋律を奏でる曲が好きな人に、フルートが主旋律を奏でる曲を聴いて!って渡したところで反応は変わってくる。もちろん両方が好き!って言ってくれる人もたくさんいらっしゃるが、サックスが好き!って言うてるんやからサックスの曲を聴きたいでしょう?
つまり、同じ名義で音源を発表しているのに、主旋律を奏でる楽器がコロコロ変わってしまうのは固定ファンを増やすのに敷居が高いかも…ってことです。
同じ楽器が主旋律を奏でていれば、その楽器を好きな人は次の曲も楽しみにしてくれるかもしれない。
前回の曲が好きな楽器だったので…と楽しみにしてくれていたのに、今度は別の楽器が主旋律を奏でていたので「もう次から聴かないw」なんて思われちゃうかもしれないってことですね。
そんな事にならないように、あらかじめ主旋律を奏でる楽器はひとつに決めておきましょう!ってことです。
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基本的には、あなた自身が好きな楽器でいい。
あなたが一番好きな楽器をひとつ決めて、その楽器を奏でるために自分が払える金額の出来るだけ多くをかけてその楽器の音源をひとつ手に入れましょう。
これも中途半場にあれこれ買っていると、新しい音源が出る度に目移りしちゃう事になりかねない。
もうね、音源の目移りほどモッタイナイことはない。
あれもこれもと様々なな音源に手を出して、新しく手に入れる度に音色を一通りチェックして、なんならその音源を使いこなすために使い方まで覚え直してたりなんかしたら、お金ももちろん時間だってモッタイナイ。
そんな時間があったらさっさと次の曲を作れw
予備知識の全くないうちは、どの音源を手に入れればいいのか悩んでしまうでしょうが、まずひとつ、楽器を定めてしまえば、出ている音源の数も大きく絞ることが出来る。希望の楽器を専門に取り扱っている音源があれば、その中から選んでやればいい。
とにかく主旋律を奏でる楽器の音源が一番いい音で鳴るようにしなければいけない。
脇を固める楽器は、作る曲のジャンルにもよりますが、いろいろとパッケージになっているものを1つ選んでやれば、いろんな音が出せます。
ただ、主旋律を奏でる楽器の音はこだわりましょう!
「声」で、ってんなら、マイクやオーディオインターフェイス、可能であればマイクプリアンプ辺りまでこだわってやれば、アマチュアが手の届く民生機価格のものでも、充分いい声を収録してくれます。
何をメインにするか?ってところがブレちゃうと、買い揃える道具も振り回されてしまうので、本当にここをしっかりと決めて欲しい。
マジでね、あの音源どうなんやろ…とか、あの機材どうなんやろ…って、楽器を一つに絞っていても目移りしちゃうんだから(笑)
そんなもんだから、これが定まっていなければどんな悲惨なことになるのかは、ちょっと想像力を働かせればお解りいただけることでしょう。
ホント、曲を作りたい!って思うなら音源なんかに目移りするよりも、自分が好きなジャンルの過去の名曲を手に入れて分析しまくったほうがよっぽど有効な時間の使い方になる。
音楽理論の本も気になるでしょうけど、楽器を弾いてこなかった方は圧倒的に曲を深く聴いてきていない可能性が高い。
なので、とことんディープに1つの名曲を聴き倒して欲しい。
こんな分析だって主旋律を奏でる楽器が絞られていなければ、とんでもなくたくさんの曲を分析することになる。
時間は限られているからね。
なので、本当にやりたい(鳴らしたい)楽器、曲、ジャンルを絞らないと、いつまでたっても浅く広い知識から抜け出せませんぞな。
あれも…これも…と器用にこなしておられる人は、すでにそれだけの経験と知識が備わっている人なの。そんな器用な人のマネはしようとしない方がいい。
まずはひとつの楽器。
これをとことん突き詰めて研究しましょ。
腹を括って定めた音源で、 10曲100曲と作ってから、次の楽器…ジャンルに手を出すようにした方が絶対にいい…と思う(笑)
でわでわ