ギター挫折者をゼロに…Qactusスターターズキットという「全くの演奏未経験者」の為のギター演奏アシスタントツールが最近出回っているらしい。
そんなQactusというツールを開発したきりばやし ひろきさんの活動から思うことをつらつらと。
Qactus(カクタス)とは
まずは今回のお話のきっかけとなったQactusというツールからご紹介。
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ツイッターのタイムラインに時々「指一本で弾き語りが…」的なつぶやきをみかけておりました。
がしかし、どうせオープンチューニング的なもんでしょ…とあまり興味を持てませんでした。
ところが、動画入りのこんなつぶやきを見かけまして…
各種メディアで話題のギター挫折者と未経験者を救う演奏アシスト特許ツール #Qactus カクタス(https://t.co/FVzwNjK5Wt)は #ギター 初心者専用。経験ゼロでも数時間で #アコギ #弾き語り 可能!#きりばやしひろき 考案・楽器挫折者救済合宿監修 https://t.co/lw1UnQ0udz #きわめびと #モノマガジン pic.twitter.com/IZjVDJAIKb
— Q-sai@楽器挫折者救済合宿 (@Q_sai) 2017年11月16日
「へ~そういうことかぁ」となりましたので、ちょっと調べてみましたら、スタジオラグさんのサイトでも取り上げられておりじっくり読んでしまいました
→ ギター挫折者をゼロにする!?Qactus(カクタス)を試してみた!
こちらもスタジオラグさんのサイトですがQactus開発者のきりばやしさんご本人がこのツールについて語っておられます。
(注・リンク先で記載されているQactusの価格は以前の物です)
→ 【開発者が語る】Qactus(カクタス)は本当にギター挫折者をゼロにできるのか?
この他、Qactusの公式サイトやきりばやしさんのアメブロ、Qactusを使いこなすための情報満載のサイトなど、関連サイトがありました。
きりばやし ひろきさんのポータルウェブサイトはこちら
→ hiroki kiribayashi’s official website
Qactusとは、つまりはレギュラーチューニングのまま、指一本でより多くのコードを抑えられるツール。
しかし、カポタストと違い、敢えて弦高を高くすることで並行して押弦のトレーニングも行えるもの。
ギターが押し入れに眠っていて、なんとかしたいなぁ…なんて思っておられる方は、一度ご検討されてみてはいかがでしょう?
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で、Qactusを試してみよう!って思われた方は、きりばやしさんがこんな本も出されておられるので、併せて手に入れてください。
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Qactus開発者・きりばやし ひろきさんの活動
叫ぶ詩人の会でメジャーデビューを飾り、マルチな才能を発揮してこられたきりばやしさんは、その活動の先に「楽器挫折者救済合宿 Q-sai」を主宰。
サイトの発表によりますと、この合宿に参加されたのは現時点で2441名。
この数字を多いととるか少ないととるかは意見の分かれるところでしょうが、楽器を諦め切れず、すがる人がこれだけいる…というのはすごいと思う。
この数字の向こう側には、この救済合宿の存在を知らず、楽器演奏を諦めてしまった方がどれほどいることか。
そんな楽器難民の方達を救済すべく立ち上がったきりばやしさんは、ツールを開発し、そのツールにまつわる情報をサイトで発信し、そしてツールを発売にこぎつけ、ビジネスとして廻せるようにしたことで、事業として日本中を飛び回ってこられた。
あ、飛び回ってこられたのはQactus発売前からですねw
今回、ギターに特化した救済ツールを開発したことで、楽器屋さんも販促目的のワークショップに協力しやすくなったことでしょう。
テレビでも取り上げられるようになり、合宿も満員御礼が目立っている様子。
益々のご活躍を期待したいところです。
楽器屋さんは何をやっとんねん!
今回、ツールを発売されたことで、楽器屋さんがワークショップなどを開くことになったことは喜ばしいこと。こうした名目でもないと動けないのがお店だったりするのでしょう。
しかし、そもそも楽器屋さんは楽器そのものを売っているところだし、お店によっては音楽教室を併設されているところもある。
すべての楽器屋さんを悪い!というつもりはありませんが、楽器挫折者救済合宿のQ-saiさんがギター弦交換挫折者救済ワークショップを開くって何事か!
そんなもんね、ギターを販売したお店が弦を買ってくれるなら張り替えてあげるよ!張り替え方教えてあげるよ!って言ってあげなよ。
お店も商売だから、物を売ってナンボ!
それは解る。
だけどね、売れたらはいさいなら…では次につながらんやん!
何か?デカい買い物をしてくれたお客さんにだけヘコヘコするんか?
わたくしmog(もぐ)の最寄りの楽器屋さんでも行くたびに腹立ててましたが、スーパーやコンビニで働いてる…と勘違いしている人が多すぎる。
まぁ、行きつけのお店は全国展開している大きい会社ですから、正社員の方は転勤もあって同じ店に10年20年といられない事もあるのでしょう。しかし、転勤したって最近ではSNSを活用することで瞬時に連絡を取ることも可能。別に瞬時に返信することないけど、ちょっとした相談ならちゃちゃいと応えてあげられるでしょう。
なんだ、最近はそんなに仕事とプライベートの分別が大切かい?
なら楽器屋の店員なんてならずにホワイトカラーのお仕事に就けばいい。
消耗品しか買わない客は客と思われへんのかい?
消耗品を買いにやってくるお客さんは、次に万単位の買い物を考えているかもしれんのやで?
ってか、そもそも消耗品を買いに来るということは、すでに万単位の買い物をどこかでしているんやで!
その万単位の買い物を逃しておらんかね?
…って、これはわたくしのわがままでしょうか?
ちょっと落ち着きましょう(笑)
最近では、デジタル機器の充実で現物商品からソフトウエアに置き換えられているものも多い。しかし、楽器って、どこまでいっても楽器そのものがあってこその音色だと思う。故に、その楽器を実際に弾けるようになりたい人はこれからも現れるだろうし、1人でも多くのそういう人を増やしていかなければいけないと思う。
楽器屋さんもね。
確かに楽器屋さんだけが頑張ってどうにかなるものではない。だけど、興味をもってやってきたお客さんをしれっと相手していちゃ、ご成約につながる確率は上がらんと思う。ってか、買う気がなかった人も巻き込む位の勢いを持たないと。
ひとくくりにギター・ベース・ドラム・キーボード・サックス・トランペット・バイオリン・・・…などなど、楽器の名前ひとつどれをとっても何種類とあり、初めてそうした楽器に触れようか…としている人は何をどう選べばいいか?判るわけがない。そんな相談相手がいる人は勝手にやってくれ…で仕方ないけど、相談する人もなくフラフラと何度も足を運んでくれる人を、気持ちよく引き込むには日頃の接客態度が大切でしょ?
よく、嫌われる接客として馴れ馴れしく近寄ってくるパターンが挙げられますが、そうじゃない。
お客さんが声をかけやすいオーラをまといなさい!ってこと。
ちょっと表現が悪いですねw
要は「いらっしゃい!」などの接客用語は、言えばいいってもんじゃない。ちゃんと挨拶をしている事が伝わるように言わないかん!ってことが言いたかったw
お客さんの歩く導線を観察して、何かを探しているのか?放っておいて欲しそうなのか?見極める目を鍛えなよ。
ただブラブラしに来ただけの人に対しても、その時、その瞬間にせなあかん仕事がないんやったら積極的に近くにおらんなあかんよ。お客さんが声をかけたいときに近くに誰もおらんって、万引きされても仕方ない。…じゃなくて、機会損失の第一歩やで。
お客さん目線からは、スタッフの顔ってよく覚えられがちやけど、スタッフ目線からは毎日何十人もの訪問者の顔なんて覚えてられへんでしょ?しかし、キチンと観察する習慣、手帳に記録する習慣を付けていれば、おのずとただの訪問者 or 購入見込み客の見極めが出来るようになってくる…わけがないw
とあるお客さんが、どういう音楽が好きで、どういう楽器をたしなんでいて、次に何を求めているか?そんなもん、お話しする以外に知りようがない。
あなたがエスパーなら好きにやってくれてもいいけどね。
こういったお客さんとの触れ合いができていりゃ、弦の交換が出来ない悩みなどに気付いてあげられるよね?気付いてあげられたんなら教えてあげたり交換してあげられるよね?自分でできなくても、同僚に詳しい人がおるでしょ。引き合わせてあげなさいって。それくらい屁でもないでしょ。
そういったこと、楽器屋さんがやってへんからQ-saiさんが弦交換ワークショップなんて始めちゃうのよ。そんなワークショップを楽器屋さんが会場でやってあげてるならまだしも、Q-saiさんはわざわざ他に会場を用意してやってたりする。
これに参加される人…どこかの楽器屋さんのお客さんだった人たちが奪われちゃってると思える危機感はないんかい?
こうした集客力は、楽器屋さんのスタッフ1人1人が、それぞれに持ってなあかんで。
今、大手レコード会社と契約して大活躍しているミュージシャンだって、初めて楽器を手に入れたお店がある。そのミュージシャンがそのお店を離れずにひいきにしてくれていたら、いったいどれだけの売り上げをもたらしてくれたことか。
そんな太いお客さんを捕まえた、その向こう側に何十人、何百人のライトユーザーがいないわけがない。
スタッフ同士、ベラベラおしゃべりするのもいい。しかし、どうせおしゃべりするならその会話の内容が店内に響き渡るくらいデカい声でやりなさい。そしたら、その会話に興味を持つお客さんが寄ってくることもあるから。
スタッフ同士だけの世界を作るのはほんまにアカンよ。同僚のスタッフ以上にお客さんが声をかけやすくするためのおしゃべりになってないと。お客さんに聞かれたくないおしゃべりはお店の裏でやりなさい。店員同士のヒソヒソ話ほどお客さん目線で不愉快なものはない。あ、いや他にもたくさんあるけどw
まとめ
なんだか半分以上がボヤキとなってしまいましたがwずっと溜め込んでいたものを吐き出させていただきました。
決して全ての楽器屋さんがあてはまるお話ではないと信じております。たまたまわたくしが最近訪れる楽器屋さんで同様の感想を持つことが多かったため、こんなことを考えておりました。
経営者さん・店長さんが、スタッフとお客さんのダラダラくっちゃべっているところを見るのは心許ないかもしれませんが、日頃キチンと教育出来ていれば、将来の大きい買い物につながっていく大切なお仕事になると思います。ってか、思う…やなくてつながります!
店内のメンテナンスも大切ですが、お客さんとのコミュニケーションももう少し重要視してほしいもんです。
べつに最寄りの楽器屋さんでアルバイトの募集に落とされたからひがんでるわけやないことを最後に付け加えておきます(笑)
こんな空気のお店になったんなら途中で辞めちゃってたでしょうしw
そうそう、さっき気付いたのですがツイッターのタイムラインでよく見かけていた指一本でギターが弾ける!的なツイートは別のアカウントさんでしたw
それがこちら↓
指一本でアナタもギタリスト
https://t.co/HrLaRSLT8O
https://t.co/DMW69qhS3x
https://t.co/S6IB0GuRm6
#ギター #アレンジ #編曲 #演奏 #伴奏— 浦太 (@dtmurashima) 2017年11月21日
こちら↑はチューニングを変えることで押さえる指を減らす方法でした。これはこれで便利な方法です。実際オープンチューニングで演奏されている方も少なくないですもんね。