“神ちゅーんず”というドラマが放送されていましたので見てみました。DTM女子が主役らしい…とか、iPhoneで収録されてるらしい…とか、興味を惹かれる前評判を聞いていましたので、気持ち的には注目していました。川谷絵音さんや彼のバンドは”not for me”なので、音楽面にはあまり大きな期待をせず、気軽に見せていただきました。当然ですが出演されているアイドルの皆様に関しても予備知識無し(笑)
ドラマ【神ちゅーんず】に寄せる期待
出演されるアイドルの皆様の予備知識もなく、川谷絵音さんに関してもnot for me…な私が何を期待してこの”神ちゅーんず”を見ていたのか?
それは、このドラマがどれ程DTM未経験者に対してその魅力を見せびらかしてくれるか?という点に尽きます。
昭和の時代ほどの影響力を持たなくなってきた…と言われるテレビではありますが、それでもやはりマスメディアの中心に鎮座しているその存在感は無視できない。やはりテレビから見聞きして情報を得る層というのはまだまだ少なからずいらっしゃるハズ。
随分前にここでも書いたと思うのですが、CDの売上が低迷している昨今「CDを売りたきゃCDプレイヤーを売らんかい!家電メーカーを巻き込んでドラマのスポンサーにでもなって、そのドラマの中でCDプレイヤーで音楽を聴くことがカッコよく見えるような演出せんかい!」的な事を常々思っているわけです。(まぁ色々難しいでしょうけどw)
CDを再生出来る道具を持っていない人がCDを買うわけがないんやから。
で、音楽という産業を底上げするにはやはり音楽を楽しむ人が多くいないと難しい。音楽を聴く人は決して少なくなっているわけではなくて、その聴き方がライトな方向へ移ってしまったんじゃなかろか。
昭和の感覚で考えると、レコードやカセットテープ、CDといった音源を手に入れるのにそれなりの手間暇がかかっていた時代は、ひとつの音源をくり返し聴くほかなかった。
それが最近ではストリーミングサービスや動画サイトで次から次へと垂れ流すように音楽を聴いている人が相当増えている様子。
テレビで気になった歌をレコードやCDで手にれて聴いた時の音の良さったらたまらなかった。
それが近頃ではストリーミングサービスや動画サイトでもそこそこの音質で聴けるもんだからわざわざ”音源を買う”という行動を取る必要のない人も多いのではないだろうか。
そこそこの音質で、イヤフォンを通して聴き流す音楽にはたしてどれほどの感動が込められているものだろう?
そもそも音楽というのは身体中で浴びるものだ。
夏になればフェスティバル系のイベントが盛んに行われているので、今のところ身体中で浴びる音楽の良さを知っている人は一定数いることだろう。
しかし、これもあと数年もすれば…と考えるとおっかない。
そこへマスメディアの王様…テレビがDTMを題材にしたドラマを放送してくれる…と来たもんだ。期待せずにいられない。
まだそこそこ音楽を楽しむ人がいるうちに、音楽を作る楽しみを知ってもらう。
最後のブームが何時頃なのかは存じ上げませんが、この役割をこれまではバンドブームというムーブメントが担ってきたんだと思う。
実際に楽器を手にとってみて、憧れのミュージシャンが奏でるサウンドを出そうとしてみる。巧く出せる人はそのままドップリとハマり、巧く出せなかった人は憧れのミュージシャンを更に崇めることになっていたんじゃなかろか。いや、まぁ、逆にひねくれちゃった人も少なからずいらっしゃるでしょうけど(笑)
そこへDTMだ。
DTMであれば、根気があれば使い方はマスターできるだろう。なのでギターを弾きながら歌を歌う…といった弾き語りよりも敷居は低い。
だから、音楽が好きだ!って思ってくれる人がまだいるうちに、音楽をよりディープに楽しんでもらう入り口となってほしい。
そんな思いでこの”神ちゅーんず”を見せていただきました。
iPhoneで撮影された【神】ちゅーんず
ドラマの放送中にもどこかで紹介されていたが、この”神ちゅーんず”というドラマはiPhoneで撮影されているらしい。iPhoneのカメラが素晴らしい…という事は見聞きしていたが、まさかTV番組を撮影できるクオリティだとは思わなかった。
実際に放送を見て感じたのは、そうとう編集の方が頑張っておられる…という印象。
動画の制作についてはチンプンカンプンなのですが、フィルターやスーパーで相当苦労されたんじゃなかろか?といった感じ。
とはいえ、言うほど画像が悪い…とは思いませんでしたので、これでYOUTUBEをはじめとする動画サイトでのコンテンツも、質の底上げが期待されるのではないでしょうか。
まぁ、ネットで流行っている動画はその素人感丸出しの感じが良かったりするのかもしれませんが、役割分担を巧く回し、それぞれの得手不得手をカバーし合うことで段々とテレビ顔負けの動画が増えてくるような気がします。
今回、このドラマが放送されてしまったことで、カメラがiPhoneだから…という言い逃れは出来なくなってしまった(笑)
初回放送の中で、iPhoneで始めるDTM…みたいなセミナーシーンがありましたが、音楽に関してはすでにiPhoneで制作された楽曲が商業音源として売られていたり、極端な例としてはアメリカではグラミーなどの賞にノミネートされたりしていたりする。
商業ベースに乗せる云々は抜きとして、個人で音源や映像をコンテンツとして制作することはもう出来るようになっているのだ。
その事実を、この”神ちゅーんず”が、どれほど広めてくれるのか?期待したいところであります。
くれぐれも番組制作の予算が削減される方向への悪影響だけはありませんように。
ドラマ【神ちゅーんず】の中身について
ホント、申し訳ないのですが、最初っから書いています通り、出演されているアイドルの皆様に関しても、川谷絵音さんに関しましても全く予備知識もなく関心もあまりないので、私が感じたドラマの中での最大の盛り上がりは阿佐ヶ谷姉妹さんの一人がお母さん役で歌っていたところがハマりました(笑)
カメラがiPhoneだから…という言い訳をしないためか、演出は相当練られていたんじゃないでしょうか。スーパーインポーズもバラエティ番組か?と思うほど入っていましたしね、意地なのかプレッシャーなのか、はたまた別の都合なのか判りませんが、制作サイドの力量を感じたのは私の勘違いでしょうか?
そうそう、番組情報を忘れていましたw
番組ホームページ
→ ドラマL『神ちゅーんず ~鳴らせ!DTM女子~』番組サイト
番組ツイッター
→ 【公式】神ちゅーんず ~鳴らせ!DTM女子~
まとめ
まとめも何もないんですけどね(笑)、ぜひこのドラマでDTMに興味を持って手を伸ばしてくれる人が増えてくれることに期待したいところです。
とはいえ日曜の深夜(関西圏)、ですからね、なかなか若い人には見てもらえないんでしょうね。
せっかく多くの人が持っているiPhoneでも楽曲制作が出来ちゃうって事実だけでも、より多くの人が知ってもらえる運びとなってほしいものです。
でわでわ