“アリー / スター誕生〜A Star is Born” 観てきました

映画

ブラッドリー・クーパー(監督・制作・出演)と、レディ・ガガを中心に物語が進んでいく“アリー / スター誕生〜A Star is Born ”を観てきましたので感想をつらつらと。

ネタバレ含みますので、観覧前の方はご注意を。

“アリー / スター誕生〜A Star is Born ”

“スタア誕生(A Star Is Born)”は、もともと1937年に初公開されたアメリカの映画。それを今回(三度目の)リメイクしたってことらしい。

つまり私が観てきたのは4本目の“スタア誕生(A Star Is Born)”という事になる。
映画『アリー/ スター誕生』オフィシャルサイト

その事実を踏まえて(ストーリーも知って)いれば、今回の観覧後のダメージはもっと軽かった…いや観に行かなかっただろう(笑)

いや、映画そのものはとてもいいと思います。

私がそういう受け止め方をした…というだけ。

この映画“アリー / スター誕生〜A Star is Born ”は、完全にジャクソン・メイン (ブラッドリー・クーパー)の物語として受け止めてしまった。

作り手の魅せ方としてはアリー(レディ・ガガ)が主役なんだと思う。

だけど、私の目が追いかけたのはジャクソン・メインだった。

もうね、ホント、切なくなっちゃいました。

序盤のトントン拍子がそうさせたんだと思います。

出会いからその後のトントン拍子で物語が進んでいく中、そろそろ何か展開があるよね?なんて邪推しながら観ていたのですが、心構えをしていた以上のダメージを受けてしまいました。

主役はアリー…のハズ

観に行く前の予備知識として、レディ・ガガの映画…という事ぐらいしか知りませんでした(笑)

レディ・ガガが、ロックバンドに混ざって歌っていたり、アコギ1本で歌ってるのよね?という認識だけで観たい!と思ったのです。

レディ・ガガさんったら、そりゃもう売れに売れた有名なアーティスト。

しかし、私はレディ・ガガさんの歌をガッツリ聴いたことがありません。CDをレンタルしたり、テレビなどで流れてくる歌声を「ふ〜ん…」なんて思いながら聴いている程度。だけど、その歌の巧さは認識していましたし、私の聴いたことのある音源のアレンジでなければもう少し興味を持てたんだろうな…と。

そう、レディ・ガガさん、ついに違うアレンジの歌を歌ってくれたわけです。だから観に行ったしサントラも買っちゃいました(笑)それも上演前の待ち時間の間にw

それ程、レディ・ガガさんの歌声に期待していたわけです。そして、期待以上の歌を聴かせてくれた。

映画が始まったらすぐに、ステージ上のブラッドリー・クーパーさんの熱演。

ブラッドリー・クーパーさんが、誰なのか?その時は全然知りませんでした。だから、どっかのバンドのボーカリストなんかな?なんて思っておりました。

だって、めっちゃカッコよかったんやもん。
観終わった後に検索して知りましたがあのステージはカントリーバンドの演奏だったらしい…わし、カントリーが好きなのかも?と今更気付く(笑)

その後、レディ・ガガさんがドラァグバーで歌を披露するのですが、この曲がフランス語の歌だっけか?よく判らない曲w
そんな曲でも堂々と歌いこなすガガさん、やっぱりスゴイ人。

その後、ガレージでの鼻歌が聴けたのですが、これがまたステキ。やっぱりレディ・ガガさんの声、好きです。

その後、なんやかんやあってレディ・ガガさんがカントリーバンドの演奏で歌うのですが、やっぱりカッコいいw
映画の中ではピアノの弾き語りも魅せてくれますが、ささやくような歌声から腹いっぱいに張り上げた歌声まで、どれもステキ。

だけどね、あのマネージャーが現れてから、だんだんと本来のレディ・ガガに近い畑へと引っ張り込まれちゃう。

段々とアリーの身の回りが慌ただしくなるにつれ、バンドサウンドから遠のいてしまう。
ジャクソン・メインと共に私も(´・ω・`)ショボーン

ちょうどこれを書いている今、サントラを聴きながらやっていたのですが、アリーがバンドサウンドから離れた果てに出した”Why Did You Do That?”が流れてきて、いつまでワシをガッカリさせるのか…と驚いてしまいましたw

映画の内容

“Why Did You Do That?”が流れてきたことで意気消沈。手が止まりましたので仕切り直しです。

でかそうな会場でコンサートを開いていたジャクソン・メインは、一応成功を収めている立ち位置。一応10年かかったものの海外でのコンサートも消化済みであることをセリフの中でおっしゃっていた。

しかし、物語は彼の下り坂を捉えている。

アリーに出会い、アリーの歌に惹かれ、アリーを引っ張り上げ、アリーを取り上げられる。

アリーと出会ったころから酒に溺れている風な表現が見受けられたが、”風”ではないことが、物語が進行する中で明らかになっていく。ミュージシャンにとって致命的とも言える耳の不調。耳鳴り、そして家族のゴタゴタもあり、酒に逃げることで踏み外していく彼を見ているのがとてもつらかった。

そんな彼の本当の姿を知ったアリーは、どう受け止めたのか?スクリーンからはその辺りをあまり感じられなかったのですが、やはり心は離れかけていたのでしょうか?ワシには判らんw

映画の中で、アリーを中心に話を追いかけていけば、トントン拍子すぎるサクセスストーリーなのでしょう。

しかし、私はブラッドリー・クーパー演じるジャクソン・メインにばかり気を取られてしまった。だから、映画の最終最後の場面で不意にジャクソン・メインの弾き語りに切り替えられた時、涙をこらえきれませんでした、

両脇をカップルに挟まれている…という状況にもかかわらず、ぼっちのおっさんが独り涙を…。泣いていないふりの為、涙は拭いませんでしたが結構な勢いで溢れてしまいました。

ジャクソン・メインは、結局最後までひとりぼっちやんけ…

中途半端に最高の幸せを味わったせいで、そのギャップが広がりすぎて耐えられなかったのではないか。

映画の中の人物であるにもかかわらず、そんな風に捉えてしまった。

もうそこから私の感情もどん底ですw

まとめ

私のような捉え方をしなければ、最高に気持のいいサクセスストーリーだと思います。(それでも結末は切ないか)

また、映画の中で流れる音楽も、アリーに変なマネージャーがついてから歌い始める曲を除き、レディ・ガガさんの新鮮な一面を垣間見ることが出来るのではないでしょうか。

そして、ジャクソン・メインを演じたブラッドリー・クーパーさんのかっこいいこと。役作りにそうとう気合を入れられたか、もともと音楽の素養があったかしないと、あの雰囲気はなかなか出せないと思います。それ程に引き込まれてしまいました。

あの音楽がカントリーなのだとしたら、わしはカントリーが好きだったんや…と今頃気付かされたことになりますw

ともあれ、レディ・ガガさんの売れている音源をあまり好きではない人に、ぜひ観に行ってもらいたい。

見たけどそんなに印象変わらんかった…ってなったらゴメンナサイw

海外ではサントラもそこそこ売れているようで、近年楽器の音が聴こえない曲ばかりが売れているように感じていましたが、なんやまだ楽器の音が奏でる音楽が売れる土壌は残ってたんやなぁ…と勝手に安心してしまいました。
Top 200 Albums | Billboard 200 chart | Billboard
(この週から3週続けて1位を獲得。その翌週は2位)

PG12(12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要)ということなので、親子でどうぞ!とは言えませんが、ロック・ポップといった音楽の好きな人を含め、多くの人にぜひ観に行ってほしい作品だと思います。

でわでわ。

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