Audio Assault社からマルチバンドサチュレーター”XCTR”をご紹介。
ロー・ローミッド・ハイミッド・トレブルの4つの帯域に分けてサチュレーション効果を付加させてくれるプラグイン。
どういった効果をもたらしてくれるのか?動画を使って、音色の変化もご確認下さい。
XCTRとは
過激なギター用アンプシミュレーターで認知されがちなAoudio Assault社ですが、実はドラム音源を出していたり、イコライザーやコンソールエミュ的なプラグインも発表しているデベロッパーさんです。
そんなAudioAssault社が、今度はマルチバンドサチュレーターを出されたよ…と。
それが”XCTR”です。
ベース・ローミッド・ハイミッド・トレブルと4つの帯域に分けて、サチュレーション効果をそれぞれに与えることが出来ます。
4つの帯域のうち、ベース・ローミッド・ハイミッドの3つに関しましては、シームレスに帯域の設定が可能。
それではどの程度、音色に変化を加えることが出来るのか?実際に音を聞いて見て下さい。
XCTRが与える音色変化
こちらの動画では、音色の変化具合を私の声でご確認いただけます。
ご注意:リミッターで均すのはやっていませんので、多少音量の増減があります。音量の増減が我慢できんわ!って方は動画の上にある音声のみのメディアプレイヤーの音声のみでご確認下さい。
各種設定
入出力
左上に陣取っているアナログメーターの下に、XCTR内部でエミュレートされているアナログ回路への入出力ノブがあります。
入力を調整してやることで、全体のかかり具合を調整してやることが出来ます。また、サチュレーションの設定次第では音量が違ってきますので、XCTRをオン・オフ切り替えて使う場合には出力調整もここでしてやります。
連続可変クロスオーバーフィルター
4つある帯域のうち、ベース・ローミッド・ハイミッドの3バンドについては、それぞれある程度の帯域を調整してやることが出来ます。
オーバーサンプリング
XCTRの内部処理で、オーバーサンプリングアルゴリズムを有効にすることが出来ます。何倍の精度でオーバーサンプリングを処理してくれるのか?まではメーカーサイトでも明確にされていませんが、アンチエイリアスノイズの発生を抑えてくれる働きを期待したいところ。気になる人はオンにしておきましょう(ただし、場合によっては処理が重たくなる可能性もあり)
Saturation circuits(彩度回路)
歪を発声させるためのエミュレートされているアナログ回路のタイプを5種類から選べるっぽい。効果的な使い方が確認できていないため、音色の違いについては述べられません(笑)。もうちょっとじっくり聴き比べしてみますw
まとめ
マルチバンドのサチュレーターということで、特定の帯域に対して倍音を加えてやることが出来るわけですが、さて、それをどこで使おうか?
ガツンガツンに歪ませてやるには、ちょっとAudioAssaultらしさが控えめな(笑)感じですので、かすかに変化し始めた程度の設定で、主旋律を奏でる楽器や声にかけてやるのは面白いと思います。また、その程度のかけ具合でマスターに挿して、曲全体をザラつかせても面白いかもしれませんね。
AudioAssaultらしいやらかした感ってなんやねん!って方は、こちらもチェックしてみて下さい。
→ Defacer – Audio Mangler|Audio Assault
XCTRの音声をチェックして「これは!」と思われた方はこちらからどうぞ!
→ XCTR – Multiband Saturator|AudioAssault
でわでわ