Dominator / Ausio-Assault(ドミネーター/オーディオアサルト)

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Audio Assault
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Ausio-Assault の Dominator というアンプシミュレーターについてレビュー。

男気のある販売形態は男気のある音色をもたらしてくれる(笑)。シンプルではありますが、非常に幅広く音色を設定することも可能。なによりIR(インパルスレスポンス)を搭載しているというこだわりも評価が高い。

その実力は如何に?

Dominator(ドミネーター)とは

Audio Assault | Dominator
「Dominator」販売サイト直リンク
Audio Assault | Dominator

オーディオアサルトの看板シリーズとも言えるアンプシミュレーターのひとつ。低価格もあってか、収録されているアンプはひとつだが、キャビネット(4種)やマイク(4種)の設定までをシミュレートしてくれているので、音作りはそれなりに突っ込んで可能。

また、キャビネットのセクションではIR技術を採用したシミュレーション(キャビネットとマイクの組み合わせが固定されて14種)も選択可能でより生々しい選択ができる。

ペダルエフェクターも10種用意されており、一通りの音色加工は可能となっている。

GUIも非常にシンプルで、選択肢もそれほど多いとはいえない構成の中、どこまでギタリストの希望を叶えてくれるのか?これからプリセットの音色を披露したいと思います。

Dominator の音色プリセット

Dominator の音色がガンガンに歪ませるアンプを模していると思われることから、前回の「Grind Machine II」の時のようなカッティングは外しました。今回は更にシンプルにドラムとギター1本です。

各プリセット毎のサンプル音源については余計なプラグインは使わずに、音量調整にフェーダーを動かすだけにしました。

各プリセットの設定も、選択直後に表示されるセッティングそのままにしております。

使用ギターは例によってなんちゃってストラト(P.U.→HS-3)で、Audio I/F はFocusriteのScarlett soloを使っています。
収録内容は2組のコード進行を繰り返し五度コードで刻んています。
こういったシンプルなものの方が歪み具合を確かめやすいかな?と思いまして。

それではまず、比較対象としてBIAS FXの’92 Treadplateで今回の音をお聴き下さい。

BIAS FX ’92 Treadplate

BAIS FX の ’92 Treadplateのセッティングは以下の通りです。

BIAS FXを立ち上げて、アンプを選択したそのままの状態にペダルエフェクターでブースターとオーバードライブを画像のセッティングで使用しています。メモリはどれも真ん中辺りにしました。

アンプのセッティングは少々見えにくいので黄色い目印を付けておきました。まぁ適度にドンシャリセッティングですw

Dominator Default

ここからが本番。
Dominatorの音色です。

プリセット【デフォルト】
アンプヘッドのセッティングは以下の通り

チャンネルBが選択されています。
それぞれのツマミは…
GAIN:5.0
BASS:5.0
MID:5.0
TREBLE:5.0
PRESENCE:5.0
…と全て5.0になっています。
キャビネットは…といいますと

Cabinet:British 4✕12
Mic:Dynamic 57
画像からは判りませんが、キャビネットのネットの向こう側には左右2つのスピーカーが隠されていて、マイクの位置をドラッグして移動させることが出来ます。ちなみにこの画像の状態でスピーカーとスピーカーの間にマイクを置いている状態になっています。
本当なら、スピーカーの芯の脇辺りにマイクを置きたいところですが、今回はプリセットそのままの状態を前提に進めていきますので微調整はなし…ということで。

その他、このページでゲートやディスタンス(マイクとキャビの距離)ハイパス&ローパスフィルターが設定できます。
デフォルトではゲートはオフ。ディスタンスもゼロ。フィルターはそれぞれ…

Gate:off
Distance:0.000
HP:24.00
LP:15000.00
となっています。

ゲートはオフに出来ますが、フィルターはオフには出来ない様子。ディスタンスも距離がセンチなのかインチなのか単位は不明。フィルターの単位はHzでしょうw効かせたくない時は、それぞれを最大最小に振り切れば干渉を最小にすることが出来るでしょう。当然ですが逆に設定すれば切ない音色になっちゃいます。

Dominator Core 07

プリセット【Core 07】

アンプヘッドのセッティングは以下の通り。

今度はチャンネルAが選択されています。

それぞれのツマミは…
GAIN:8.9
BASS:5.0
MID:4.0
TREBLE:5.0

そしてCore07ではペダルエフェクターも登場!

SCREAMERという歪み系のエフェクターです。つまみは…
DRIVE:0%
TONE:18%
GAIN:0%

となっており、エフェクターで歪ませる…というよりもちょいと音色変化を足してみた…程度の使い方のよう。

キャビネットはAmerican 4✕12です。

Cabinet:American 4✕12
Mic:Dynamic 421

マイクはいわゆる「くじら」と呼ばれているやつかな?
すみません、あんまり知らんのですw

その他の設定は…
Gate:off
Distance:0.000
HP:22.00
LP:15000.00
となっています。

Dominator 80’s Hair

プリセット【80’s Hair】

「80’s Hair」とかいうプリセット…意味は判らんw CHANNEL A が選択されています。

各つまみは以下の通り…

GAIN:7.0
BASS:5.0
MID:5.0
TREBLE:5.0

今回はペダルエフェクターの出番はなし。

キャビネットは…

Cabinet:British 4✕12
Mic:Dynamic 57

Gate:off
Distance:0.176
HP:24.00
LP:15000.00

といったところ。
なにやらマイクが変なところに置かれていますが、歪みを抑えた時はこういったセッティングもありなんですかね?
そうなんでしょうねw

Dominator Vintage Death

プリセット【Vintage Death】

そのプリセット名ほどのインパクトはありませんが(笑)ここへきてついにドンシャリセッティングの登場。
チャンネルはBが選択されています。

それぞれのツマミは…
GAIN:5.6
BASS:6.7
MID:2.5
TREBLE:6.3
PRESENCE:6.6

今回もペダルの出番はなし

キャビネットは…

Cabinet:German 4✕12
Mic:Dynamic 57

ジャーマン…ドイツ?U.F.O.?M.S.G?それともHelloween…ではないわねw
まぁ、ここからペダルを足すなりゲインを上げるなりすると、ジャーマン・メタルな音に辿り着けそうな気はします。

その他のセッティングは…

Gate:off
Distance:0.000
HP:22.00
LP:16830.86

Dominator Dark

プリセット【Dark】

ドンシャリ具合に拍車がかかりますw
チャンネルBが選択。

各ツマミはこちら
GAIN:6.5
BASS:8.7
MID:1.1
TREBLE:6.5
PRESENCE:8.7

今回は歪み系のペダルがつながっているけれど、オフ…はて?
バイパスによる音質劣化さえも再現されていて、その変化を取り入れているのか?
わたくしにゃ、判断つきませんw

一応ペダルのつまみは…
DRIVE:0%
TONE:29%
GAIN:0%

キャブは引き続きジャーマンです。

その他のセッティングは…
Gate:off
Distance:0.000
HP:22.15
LP:14659.81

Dominator Modern Brit

プリセット【Modern Brit】

これが個人的には一番好きな音かも。
チャンネルBが選択されています。

各つまみは…
GAIN:5.3
BASS:5.0
MID:5.0
TREBLE:5.0
PRESENCE:5.0

ゲイン以外5.0w
ゲインも5.3だからほぼ5みたいなもの

キャビネットはブリティッシュです。

Cabinet:British 4✕12
Mic:Dynamic 57

その他のセッティングは…
Gate:off
Distance:0.000
HP:24.00
LP:15000.00

Dominator That Guy

プリセット【That Guy】
このプリセットにはやられましたw
こう来るならカッティング入りのフレーズのんがよかったかな?と思わされる。
とはいえ、やはりアンプのツマミを見る限り、マスターボリュームがないからね、クリーントーンは得意ではないと思う。
だからこその充実したペダルエフェクターなのかもしれないけど…

チャンネルはAが選択されています。

各つまみは…
GAIN:6.0
BASS:5.0
MID:5.0
TREBLE:5.0

キャビネットはジャパニーズとな!?

Cabinet:Japanese 4✕12
Mic:Ribbon 121

リボンマイクで121というと「ROYER (ロイヤー) R121」っぽいですがその真偽はいかに?判りませんw

その他のセッティングは…
Gate:off
Distance:0.110
HP:24.00
LP:15000.00

そして今回は充実したエフェクター群

CHORUS
DEPTH:98%
MIX:60%
SPEED:103Hz

Auto-Wah
SENSITIVITY:100
RESONANCE:54%

Delay – off
FEED:83%
DELAY:70ms
MIX:16%

と、ディレイはつながれているだけでオフになっています。なので、実質オートワウとコーラスという布陣。それでもまぁ、普通、五度コードの刻みにワウを掛けることは少ないでしょうから、このサンプル音源は失敗やなぁw

Dominator TheGroove

プリセット【TheGroove】

これもチャンネルBが選択されています。

各つまみはそれぞれ…
GAIN:6.0
BASS:6.4
MID:6.0
TREBLE:5.0
PRESENCE:6.1

キャビネットはブリティッシュ。

Cabinet:British 4✕12
Mic:Condenser T1

つまみのセッティングに加え、コンデンサーマイクを選択されていることから、同じキャビの組み合わせであった「Modern Brit」より更にカリッとした印象を受けます。

その他のセッティングはこちら
Gate:off
Distance:0.082
HP:24.00
LP:14659.81

まとめ

チャンネルが2つあるとはいえ、アンプヘッドはひとつでありながらこれだけバリエーションが広がるのはキャビネットのカラーが幅広いから…ということでしょうか。

カリッとした古っぽい歪みからモダンなドンシャリまで、幅広くセッティングすることが出来ました。プリセットのセッティングそのままでこれだけのバラエティ豊富さですから、さらに追い込んでみるともっと面白い音色が見つかるかも知れません。
なにせペダルエフェクターも充実していますし。

あと、あまり触れられませんでしたがIR(インパルスレスポンス)方式によるキャビネットのシミュレーションも、マイクが固定されてしまうとはいえ、実際にデータを収集した鳴りの再現ですから、また違った味わいを魅せてくれると思われます。

実際、ちょこちょこ触った時にも落ち着いたのはIRののキャビネットでしたし。

オーディオアサルトというメーカーさんはホント低価格帯で、もちろんそれに伴った規模にはなってしまいます(今回で言えばヘッドは2ch一組のみ)が、その中にIRを盛り込んでくれていたりして、いぢり甲斐も充分あり、もちろん音も充分に使えるものが鳴ってくれますので、初めてのアンプシミュレーターの候補として挙げておいてもいいと思います。

そして、なにがスゴイって、今時のダウンロード販売のトレンドを知ってか知らいでか、Paypal払いを選ぶとアカウントの作成をすっ飛ばしてダウンロードさせてくれますw(その他の支払いの場合は謎)

とはいえ、2つ目以降の購入を決めた際にはアカウントを作っておくと、後々便利ではないかと。
(わたくしの場合、2つ目の買い物後にアカウントを作成、前回の購入もメアドに紐付けられているのかちゃんと記録が残っていました。Druminatorは他所のキャンペーンの為か一覧には載ってませんでしたw)

そういえば、以前入手したGrind Machine IIやDruminatorの時はVST3のコンポーネントがHighSierraと合わないのか使えなかった(VST2で使用中)けど、今回はスムーズにそのまま使えてるよ。


【結論】
Audio Assault は男前!
Audio Assault | Dominator

おまけ

(2018.3.16.お昼に加筆)
ここまでに貼り付けてあるサンプル音源は、ドラムとDominatorのみで、コンプやイコライザーなどその他のプラグインは一切使っていませんでした。なので、通常、完成された音源として耳にする音を単純に比較をされてしまうと物足らなさが感じられてしまうのは当然。でも、それではアンフェアなので最後にプラグインを程々にかけて、ベースも重ねてそれっぽい感じにしたものを最後に載せておきます。
設定は以下の通りです。

チャンネルはBを選択。ゲイン・ベース・ミドル・トレブル・プレゼンスどれも”5”に設定。
キャビネットは「British」で、マイクは「Dynamic 57」をチョイス。つまり途中で「これが一番好きかも…」と書いた【Modern Brit】のプリセットとほぼ同じ。(ゲインの5.3を5.0にしただけ)いや、デフォルトのセッティングと同じでしたw

その他のセッティングは…
Gate:off
Distance:0.000
HP:24.00
LP:15000.00
これらもデフォルトのセッティングと同じでした。
(つまり、デフォルトとModernBritとの違いはゲインが5.0か5.3か…という点)

その他の変化はベースが追加されたことと、そのことによってパンをベースをやや左、ギターを右にズラしたことと、各チャンネルとマスターに挿したプラグインによるもの。音量も最大-16LUFSで抑えていますので、ここにある他のサンプルとほぼ同じ音量になっています。この事を踏まえて改めて聴き比べていただければ、プリセットの比較として並べた音源がやや物足らなかったとしても、その後の作業で随分と印象が変わることがお判りいただけると思います。

さて、最後に思いっきり歪ませたものも置いておきましょう。
設定は以下のとおりです。

今回はペダルエフェクターも使いました。

その他のセッティングは…
Gate:off
Distance:0.000
HP:24.00
LP:15000.00

最後の最後で恐縮ですが、キャビネットでIR物を使用しました。「The Modern 412」という名前でした。
アンプヘッドのチャンネルは引き続きBです。
ここではゲインだけ10にしました。あとのツマミはそれぞれ5のまま。その上で更にスクリーマーペダルを使用(笑)はじめはドライブ・ゲインを50%にしてみましたが、これだとミュートしているところとしていないところが聴き分けられないほどになってしまいましたので、それぞれ30%に留めておきました。これ以上歪んだ感じにしたいのなら、ペダルを外してキャビネットをジャーマンにしたりドンシャリ設定にしてやったほうがフレーズが聴き取りやすくてよろしいかと。もしくはアンプヘッドのゲインを下げてやって、その上でスクリーマーを噛ましてやると、またちがったニュアンスが作れたかもしれません。ここから先はあなたも手に入れてから楽しんで下さいね(笑)

DAWの方でかけたプラグインはひとつ前とほぼ同じ設定のままです。
(以上、加筆ここまで)


関連ページ

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