Audio Assault より、アンプシミュレータのニューモデル”HellBeast”が登場。過激な歪みが売りのAudio Assaultが導き出した新たな解を聴き比べしてみましょ。
アンプシミュレータ HellBeast
今回登場したモデルHellBeastにはひとつの歪み系ペダル、ひとつのアンプヘッドと、IRを差し替えて使うキャビネット部と、ラックタイプのエフェクターとしてEQ、コーラス、ディレイ、リイバーブが搭載されています。
→ Audio Assault | HellBeast(メーカーサイトへ直リンク)
アンプヘッドがもっとたくさん入っている方がいい!って方はこちらをどうぞ。
→ Grind Machine II プリセット聴き比べ
(こちらはうちのサイト内でのリンクでプリセットの聴き比べも出来ますよ)
それではこれらをひとつずつ(ラックエフェクトはまとめてw)見てみましょう。
HellBeast アンプヘッド
アンプヘッドはこんな感じ。
アンプヘッドのモデルとしてはひとつだけになりますが、トーンコントロールのノブやたくさんあるので、かなりの音作りが可能と思われます。
歪みに関しましても、オーバードライブ系のペダルがひとつ搭載されていますので、これを絡めることで幅が広がるでしょう。
HellBeast 歪み系ペダル Screamer
HellBeastに搭載されている歪み系ペダルScreamerがこちら。
ぱっと見で「あwあのペダルねw」と気付く人も少なくないかと(笑)
本当にあのペダルをシミュレートできているのか?につていは判断できないのですが、こいつを使うことで明らかにキャラクターを変えることが出来ます。
HellBeast キャビネット
HellBeastに搭載されているキャビネットがこちら。
ぱっと見、当たり障りのないキャビネット(笑)
しかし、画面の中央へマウスポインタを持っていきますと、IRのメニューが表示されます。
(マウスポインタを持っていっても表示されない場合は画面内をクリック)
キャビネットIRのリストが左右にひとつずつあり、計2つのキャビネットをミックスしたり…なんてことも出来ます。
メーカーサイトによりますと62ものIRが付属するということらしいでのすが、フォルダに収録されているものはグラインドマシーンなどで収録されていたものと同じかも?しれません。
ここでは一部、収録されているIRリストをご紹介しますね。
こんな感じでイメージと数字で命名されています。
数字はマイクの型番かと。
HellBeast ラックタイプエフェクト
ラックタイプエフェクトとしてEQ、コーラス、ディレイ、リバーブが搭載されています。
個人的な希望となんとなくのイメージで上から下へ信号は流れていると思うのですが、この順番は入れ替えられません。
リバーブ後にEQ等をかけたい!って場合はDAW側のインサートに改めてEQなどを挿しましょう。
HellBeast サウンド試聴
それでは実際にこのHellBeastの音を聴いていただきます。
収録環境は…
DAWはStdioOne3.5。
_処理精度:64bit
_サンプルレート:44.1kHz
_ビットデプス:32bit float
MacBookPro : Early 2015
OS : High Sierra 10.13.3
オーディオI/F:Steinberg UR-RT 2(RNDトランス-オン)
ギター:なんちゃってストラトキャスター
_P.U.:Dimarzio HS-3
出力ファイル形式:mp3
_ビットレート:320kB/s
_サンプルレート:44.1kHz
トラック構成はこんな感じ。
リズムトラックにAddictiveDrums2を挿してWaves Busコンプで軽く抑えつけ、簡単なリズムを刻んでいます。
で、ギターを1本だけ。ここにHellBeastだけを挿して鳴らしています。このチャンネルには他のエフェクターはなしで。
あwちなみにこの3週間ほど、相棒のなんちゃってストラトをリペアに出していて、その間全然ギターを弾いていなかったのでへなちょこの腕が更になまって簡単なフレーズなのにヨレヨレになっております…ご容赦くださいw
デフォルトのセッティング
StudioOneのインサートにHellBeastを挿した直後のセッティングそのままの状態にノイズゲートのツマミだけ適量に合わせました。
アンプヘッドのノブは全て真ん中。
キャビネットIRは選択されていない状態です。
この状態がIRを通さず、キャビネットシミュ効果の反映されていない状態なのか、それともこの状態用のキャビネットシミュがこっそり用意されているのか?については未確認です。中の人じゃなきゃ判らんでしょw
(何かの拍子にふとキャビネット画面を開いた時、なぜだか勝手にAvenger 412が表示されていたので、これがデフォルトのIRなのかもしれませんw)
Screamerオン
先程のセッティングそのままに、Screamerをオンにした状態で鳴らしました。
Screamerの設定は挿した直後がこの状態でしたのでこのまま(笑)
Dirty212
今度はScreamerだけをオフにして元の設定からキャビネットIRを”Dirty212″に設定。
キャビネットIRをModern Monster 412に設定。
Fat German 212
キャビネットIRをFat German 212に設定。
まとめ
まだまだキャビネットIRの種類があるので、全てを聴き比べたわけではありませんが、ざっくりな印象、ムチャするのはやめたのかな?って感じです。
つまり、使いやすそうな音が揃っている。
キャビネットIRを変えることで、音のキャラクターも随分変わりますので、数多く用意されているIRのうち、いくつかはキャラがかぶるのでしょうが(笑)、微妙な違いを聴き分けて、お気に入りのIRを設定できればいい音を聴かせてくれそうな予感です。
これからアンプシミュレータに手を出そうか…、でもあまりお金をかけたくない…って人は、一度このHellBeastをはじめ、Aoudio Assault社のアンプシミュレータをチェックしてみてはいかがでしょう!
→ Audio Assault | HellBeast(メーカーサイトへ直リンク)