作曲したい人が作曲に専念出来る環境について考えてみるよ

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作曲という作業について考え直してみる。作曲とは、曲を創る作業。だけど、曲だけを創ってもなかなか発表する機会がない。どうやら最近のコンペにはコードとメロディーだけでは参加できそうにもない。となると、あとはどうすればいいのか?

ちょっと考えてみます。

作曲という工程は、あくまでもメロディー(ハーモニー)を生み出す部分。

一番シンプルな曲の構成が弾き語りといったカタチでしょうか。(アカペラと言いたいところですが、人前で発表するのには現実的ではない)

すると、ピアノなりギターなりを歌いながら弾けないと難しい。

だけど、曲を創るだけなら別に歌いながら楽器を惹かなければならない…ということはない。

曲を創るってとこだけに注目すれば、なんなら楽器だってろくに弾けなくてもいいのかも。最近だとDAWがあるし。よく知りませんが、Cubase辺りは随分と作曲支援の機能も整っているようですし、StudioOneだって、最近コードワークをアシストしてくれる機能が充実してきましたから、なんならこれで鼻歌作曲だって可能。

あぁ、Studio Oneを使って鼻歌作曲とか、いつかここでも紹介したいなぁ…なんて思っておりましたが、こんなカタチでネタバレしちゃいましたw

StudioOneを持っている人は、ドンドンやったほうがいいですよ!鼻歌作曲。

鼻歌を録音して、Melodyneで解析して、コードを乗っければ1曲完成。

作曲って話なら、ここまででいいんやし。(ある程度の尺は必要w)

ただ、問題はそこまでの仕上がりで誰が聴いてくれるねん!って話。

そう、結局誰かに聴いてもらうために編曲までするハメになっている。

ここなんですよね…ネックは。

弾き語りでも出来ればまだカッコは付くのでしょうが、完全ベタ打ちのピアノのコードによる伴奏だと、やっぱりどうしても味気ない。

余程いい曲を書いていれば、その程度の仕上がりでも喜んでもらえるのでしょうが、曲を聴くって行為をカジュアルに行っている層には、なかなか聴いてもらえそうにない。

しかし、よくよく考えてみれば、作詞・作曲をしている人の手からエンドユーザーの手に届ける必要はあるのか?ってこと。

もちろん、インターネットのすっかり浸透した今であれば、SNSあたりを通じて聴いてもらうことは出来る。しかし、どうせなら創った曲を活かしてくれそうな人へ、まずは届けるようにすればいいのではないか?とも思う。その過程で聴くだけの人に届くなら届いちゃえばいい。本当にいい曲であれば、シンプルな構造でも伝わるだろうから。


そもそも作曲するって、どんな曲を作曲するのか?ってところをないがしろにしていた。

曲といっても、アイドルが歌うような曲からCMなどのバックで流れるBGM、なんなら映画の中でかかるような曲まで、実に幅広い。

そのへんを絞ることで、もう少し話もズレてくるのかも。

ここは作曲の対象を歌に絞ってみる。CMのBGMや映画音楽あたりは置き換えて読んでいただきたい。(当てはまる部分、当てはまらない部分が出てくるかもしれませんがw)

歌を創る…となると曲だけではなく、歌詞も必要になってくる。

まぁ、ここでは歌詞は仮のものでいいとしよう。まずは曲について。

曲を創る。しかし、編曲はやらない。それでいて誰かに聴いてほしい。その方向でちょっと考えてみる。

まず大事にしたいのは公開する曲のフォーマット。

自己満足を満たすためだけの曲であれば、自由に展開すればいい。しかし、誰かに聴いていもらいたいのであれば、ある程度歩み寄りは必要だ。完全に認識され、自分の趣味趣向を受け入れてくれる人がたくさん集まってきたら、その時好き勝手に曲を書けばいい。しかし、それまでは簡潔なフォーマットに則って曲を書くようにしよう。

今オススメするフォーマットはコチラ。

・90秒(89秒)に収める。可能なら89秒丁度で完成させられるように。
・コーラス(サビ)・ヴァース(Aメロ)・(ブリッジ(Bメロ)を挟んでもいい)コーラス(サビ)の構成を守る。

まずはこの2つを意識して、曲を創る。

コーラス・ヴァース・コーラス…という構成では89秒キッチリ!というわけにはいかなくなる(全く足りないw)ので、この両方を満たす必要はない。まずはコーラス・ヴァース・コーラスというフォーマットで曲を書く。そうすれば、必然的に90秒以内に収まるはずだ。なにせ90秒を越えない時間でコーラス・ヴァース・コーラスを聴かせられる曲を創る。それが最初のフォーマット。

なんなら秒数は15秒や30秒にしてもいい。(ラジオだと20秒だとか)

90秒とか15秒とかっていう数字は、タイアップを意識した数字だ。

当然のことながら、なにもコンペに出品するわけではなくていい。しかし、いつか、もしかしたら、参加する機会に恵まれるかもしれない。そうなった時、慌てて秒数を意識しても遅い。なので、はじめっからこの秒数を気にしつつ、曲を書く。

そして、自分のブログやツイッターで貼り付けて聴いてもらう。

この時、自分のブログやツイッター上での反応が渋くても気にする必要はない。反応が渋くて当たり前なのだから。大切なのは、自分の作品を公開する…という経験。この経験が一番大切なのだ。

自分の作品を聴いてもらった…という経験、全然反応がなかった…という経験、誰かがダメ出ししてきた…という経験、様々な経験があなたの曲へつながる。だから、作品を公開することを躊躇してはいけない。コレ大事。

とにかく、15秒だとか30秒だとか、サビ・ヴァース・サビだとか、自分に課した制限の中で作曲した作品を公開し続ける。これで、やがてそういう事をしている人なんだ…と認識される。認識されれば、やがてその曲を使ってもいい?という問い合わせが来るかもしれない…し、来ないかもしれない。しかし、それは公開してみなければ判らない事。だから公開する。公開し続ける。

作曲という工程を完全に分業してしまえば、数をこなすことが出来る。数をこなしていけば、やがて質も上がる。質が上がれば誰かが気にしてくれるようになる。気にしてくれた人が作曲以外の工程を任せられる人であれば、どんどん活用してもらえばいい。考え方にもよるが、基本的には作曲者としての表記は義務付けておいたほうがいい。持ちつ持たれつなのだから。

そして、何より作曲による成果物は著作権法で守られるのだから。

この権利をないがしろにしてはいけない。

幸い、ニコニコ動画辺りでは、各工程の担当者を明記する風習が根付いているようだから、それほど難しいことでもないだろう。ネットで発表した曲は日付が入るので貴重な証拠(ブログでは日付が変えられるので、SNSなどいくつかのサービスで同時に公開しておいた方がいいのかも)となる。なので、どんどんネットで公開したほうがいい。

あぁ、そうか、ニコニコ動画では分業が根付いているっぽいので、作曲した作品をwニコニコ動画に簡単なクレジット表記だけの静止画で投稿しまくったらいいのかも。聴いってくれた人が歌ってくれたり、アレンジしてくれたり、動画を作ってくれたり、なんなら踊ってくれたり…などなどどんな化学反応が見られるか予想もつかない。はじめの5〜10曲程度のうちは誰も相手にしてくれないだろうけど、20曲50曲と投稿してけば、やがてジワジワ反応してくれる人が現れる。

完全に作曲だけに自分の工程を絞れば50曲100曲もムリな目標ではないと思う。

あ〜ちなみに私はリフだけに絞って音源を投稿してほんの数個でつまづきましたけど(笑)
リフネタ置き場|ゆめはてコム

このリフネタだって、もっとしつこくやっていれば、そのうちスライスしてループネタのひとつとして使ってもらえることもあったかもしれない。いや、ひょっとしたらこの先ない!とは言い切れない。公開し続けている間は、何かしらの可能性が残る。しかし、消してしまえばなんの可能性も残らない。なので、公開し続けることが大切なのだ。

そして、懲りずに創り続けること。


あれだな、コンペに出品する程の環境にない人は、まずブログを持ち、ニコニコ動画やYOUTUBEあたりの動画サイト,そして各SNSのアカウントを持って、どんどん公開することだ。

それが“作曲”という工程に限定して作業し続ける事ができる、いい環境になる。

そりゃ、もちろんすでに作家さんとしてどこかに所属しているような人は、どんどん事務所の指示をこなした方がいい。

そうでなく、どこにも所属していない…けど曲は創りたい!って人は、まずはインターネットの中に自分の居場所を見つけるべきなのかもね。ただし、うちのサイトのようにいきなり自分のドメインを取ってサーバーを借りて…なんてしない方がいい。ある程度経験があってイケる!って自分で判断が出来ない人はまずは無料ブログ。そしてSNSのアカウント。この時、必ず匿名でね。

いきなり自分の名前やアーティスト名を看板にしちゃいけない。なれない人は、いつどんな落とし穴にハマるかわからないから。軽い擦り傷程度の落とし穴ならいいけど、人生狂わすような落とし穴に落っこちたとしたら、本名だと生涯つきまとうことになるからね。自分でドメイン取ってサーバ借りて…ってやっている私でさえ”もぐ”を名乗っているのだから、この点は舐めないほうがいい。

とにかく、コーラス・ヴァース・コーラスという構成で1曲とする。

秒数は15秒や20秒、30秒や89秒を意識。

これを制約として曲を創る。

意外とコレ以上に長い時間や複雑な構成で曲創りをしている人が多いのではないか。

全ての作業を自分独りで賄って、完成させるんだ!って意気込みであればそれでいい。しっかり作り込んでほしい。

しかし、そこまで意気込んだものの全然発表出来る作品がない…なんて場合は、今回のフォーマットを取り入れてみては?と思う。

とにかくシンプルに、だけど確実に聴いてほしいメロディーを聴かせるためだ。

本格的に歌詞が乗り始めれば自然に構成は出来上がってくる。

編曲は出来る人に任せればいい。

なんなら映像を作ってくれる人が現れるようにニコニコ動画にもアップする。し続ける。

あなたが紡ぐメロディーを好きだ!と思ってくれる人が集まってくる。それが一番大切。その為にはまず聴かせなければならない。

能書きはいい。とにかく作品を公開する。それがたとえ自分の中で未完成だとしても、さっき挙げたフォーマットを満たしていれば、充分。

あぁ、この人は15秒の曲ばかり創る人なのね…と認識されればしめたもの。

再生が始まってすぐにサビを聴かせてくれるから判断がしやすい…と思われるのも大切。

ダラダラと長いSEからイントロを聴かされて、結局自分の好みではない…と判断された場合、そのページからも離れられる。しかし、ちょっと聴いて違うかな、ちょっと聴いてこれいいな、と判断できれば、好きな曲が見つかるまで同じページで探してくれる人は多いハズ。(それでもはじめの1曲で離れる…って人も少なくないでしょうが)

まとめ

作曲に専念出来る環境…ってのは、この人作曲しかしない人なのね…って認識される事かもしれない。
“作曲しかしませんよ”アカウントを持つ。

自分の得意を売り出す。

そして、苦手なところは誰か他の得意な人にやってもらう。

お金があればプロに発注すればいいのでしょうが、大抵はそんなわけにもいかない。

だから、自分の得意を気に入ってくれる人を探す。その為にも、自分の得意を、妙に飾ろうなんてせずにそのまま公開する。

飾らない実力がこっ恥ずかしいって場合の為に匿名でって方法があるんだし。

無料ブログを匿名で始めて、どんどん自分の得意を吐き出していこう。

やがて、何も頼んでないのに勝手に歌詞を乗せてくれる人、アレンジをしてくれる人、歌ってくれる人、動画を作ってくれる人などなど、様々な仲間が増えてくるだろうから。

だけど、発表してなければそんな出会もない。

なので、とにかく敷居を低くして、自分の得意に注力しよう。

それでダメなら、背伸びしたって着飾ったってあとがしんどいだけだから。

なんともまとまりのない独り言で申し訳ない。

こんな感じでどうでしょう?

でわでわ

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