ミックスバランスをヘッドフォンで聴く用に変換するHPL2 Processorをお気に入りの曲にかけてみた

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スピーカーから流れてくる音源を何の疑いもなくそのままヘッドフォン・イヤフォンで聴いていた。しかし、自分から見て前にスピーカーから流れてくる事を想定して制作された音源をそのままヘッドフォンで聴いて制作サイドの思惑が伝わるわけがない…というご指摘と共に、ヘッドフォンで聴く用のミックスバランスに変換してくれるPlugin「HPL2 Processor」をお気に入りの音源に試してみます。

果たしてのその効果は如何に?

ヘッドフォン・イヤフォンに適した音像にしてくれるプラグイン

ヘッドフォン・イヤフォンで音楽を聴く際、通常そのままスピーカーで聴く時と同じ音源を聴く事が普通…と思う人が多いことでしょう。

しかし、そのスピーカーから聴く音源をそのままヘッドフォン・イヤフォンで聴くことに異を唱える企業が現れた。そして、なんとヘッドフォン・イヤフォンで音楽を聞く際に適した状態をリアルタイムに変換してくれるソフトウェアをVSTをはじめとするプラグインとして無料で配布している。

プラグイン配布ページはこちら
ヘッドフォン&イヤホンでの音楽リスニング用音源”HPL”
※プラグインを使用して加工した音源を公開される際には表記義務が発生するなど注意点が幾つかありますので、かならず同じページで配布されているマニュアルも目を通してください。

プラグインを配布している会社のウェブサイト
株式会社アコースティックフィールド

なんだか気になってしまったわたくしmog(もぐ)は、さっそくダウンロードして試してみることに。

第一印象は先日の投稿でも記しておりますので、よろしければそちらもご覧いただければ、と思います。
ヘッドフォン・イヤフォンで聴く音楽の真実

ちょっと大袈裟なタイトルを付けちゃいましたが(笑)アナライザーによる視覚的な確認も行っています。

さて今回は、わたくしにとってのリファレンスとしているWHITESNAKEの1987年のアルバムから「Still of the Night」をこのヘッドフォン・イヤフォンで聴く際に適した状態に変換してくれる「HPL2 Processor Plug-in」で、どのように変化するのか?を確認してみたいと思います。

WHITESNAKE「Still of the Night」

ホワイトスネイクというのはディープ・パープルの三代目ボーカリストを努めたデイヴィッド・カヴァデールが中心となって活動を続けてきたハードロック(ジャンルのカテゴライズには色々意見があると思いますがここでは間を取ってHRに)バンド。

ディープ・パープルを脱退後、ソロ活動を経て1976年にバンドを結成。その後、浮き沈みはありつつもやがては本格的にアメリカ進出を果たす。そして、アメリカでの人気を不動のものとしたといってもいいのが1987年に発表された「Whitesnake」アルバム(邦題:白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス)。

この1987年といいますと、わたくしmog(もぐ)もすっかりハードロック/ヘビーメタルというジャンルに魅了されておりまして(笑)

その後、引っ越しをしたりなんだりして何度と買いなおして聴き続けてきましたので、リスニング環境を確認する際のリファレンスとして、このアルバムに収録されている「Still of the Night」を聴くようにするわけです。(他の曲もあるんですけどそれはまたいつかの機会に)

この曲についてはまたマイフェイバリットカテゴリーで取り上げますw

Still of the Night にHPL2プラグインをかける

さて、前回にもCHAIのN.E.O.でもやりましたようにまずはStill of the Night の波形を確認。


この画像にはCHAIのN.E.O.の波形も並べました。CHAIのノリ波形っぷりが凄いw

このStill of the Night は1987年に発表されているのですが、時代はアナログレコーディングからデジタルレコーディングへと移行してデジタルの音もすっかり浸透してきた頃だったんじゃないでしょうか。

この時代のちょっと前の音源と比較しますと、やはりその音に違いは認めざるをえない…と思う。

用心しなければならないのが、今回使った音源が完全な1987年のオリジナル音源ではないこと。古い音源は再発などのタイミングでリマスターが掛けられていたりしますので、その都度、 新しいリミッター/マキシマイザーによる音圧マシマシ感が加えられている可能性は否定できません。

とはいえ、この楽曲を通して音圧マシマシの部分とそうでない部分との緩急を比較できるのはけっこう重宝しております。

で、早速HPL2プラグインを掛けてみます。

上段が先程にもあった素の音源。そして下段がHPL2プラグインのかかった音源の波形。
見事に波形のギザギザが加えられています。

聴いた感じもやや音量を抑えられた感じ。

しかし、だからといってボリュームを上げてやれば曲の持つ迫力は残されています。

そして、両耳から聴こえる楽器それぞれの定位も若干変化しているのがわかります。

この「Still of the Night」という楽曲は左右の両端にギターが二本振り切ったミックスがされています。ヘッドフォンで聴いた際には、それらのギターは左右の耳たぶ辺りから聴こえてくるような感じ。

ところが、HPL2プラグインを掛けますと、それらのギターがこめかみ辺りに移動します。

で、先程モニタースピーカーを置いているデスクに座ってヘッドフォンで聴いてみたら、なんということでしょうwヘッドオンで聴いているにも関わらず、やや前の方から鳴っているような錯覚を味わいました。目の前にスピーカーがある…という視覚的な刺激にまんまと振り回されているんでしょうね。

で、高音域が削られたような印象も、オリジナルの音源と比べながら聴いていると削られた印象が露骨ですが、NPL2プラグインを掛けた音源だけを聴き続けていると、あら不思議、段々と馴染んでくるのかこのまま聴いていても違和感を感じなくなっていきます。この点についてはHPL2プラグインダウンロードページでもピンと来なければ1曲、1時間、1日、1週間、1か月、出来るだけ長くHPLで音楽を聴いてみてください。その後で従来の音を聴けば、その意味が分かると思います。と書かれています。

こうしたミックスバランスの変化や理屈についてはHPL music sourceのAboutページにも記されていますので、気になった方はそちらもご覧ください。


♪ピンポーン♪
と、ここで新しいオーディオ・インターフェースが届きましたw

ここまでの分を一度投稿しておけばよかった…ってくらい時間が空いてしまいました(笑)
だってさ、ゆにばすさんがつぶやくんだものw

ちょうど欲しかったもの(ドラム音源やピアノ音源やプラグインなどなど)がまとめて手に入るってんでついついw

この辺のお話はまた後日にでも。
その後、詳細を記しましたのでよろしければご覧ください
Focusrite Scarlett Solo G2 レビュー|ゆめはてコム


さて、お話を戻しましょうw

WHITESNAKEのStill of the Nightは昨年、アニバーサリー盤が発売されておりまして、その中に2017Remixが入っておりました。

なのでその音源の波形も並べてみましょう。

画像にも書いてあるのでどれがどれだかはお判りいただけると思いますが、一番下が2017Remixの波形。一番上の1987Mixのものと比べるとノリ(波形のギザギザを指す表現です)っぷりが控えられている。つまり音圧盛々のミックスではなくなっているわけです。しかし、このミックス…なかなか好きです。なにせディビッドカバデールの声に掛けられたリバーブが控えめになっているんだもの。わたくし個人的な好みであまり空間系のエフェクターは好きやないの。

まぁいいや、で、その新しいリミックスの波形とオリジナルにHPL2プラグインを掛けたものとを比べると、なんとHPL2プラグイン加工後の波形よりも2017リミックスの音源の方がふっくらしております。

それほどにHPL2プラグインは音に変化を加えている。

だけど、楽曲のイメージまで覆すものではない。

イヤフォン・ヘッドフォンで聴いて比べるわけですから、掛けたり切ったりの比較をすればその変化は大きいものですが、HPL2プラグインをかけっぱなしでしばらく聴いていますと、すぐに馴染んできます。それこそHPL2プラグインの謳い文句であるスピーカーで聴いているときを思い出させてくれるような感じ。

HPL2プラグイン…恐るべしw

ちなみにですね、Still of the Night 2017Remix音源にもHPL2プラグインを掛けてみました。

するとですね、もともと波形の幅にゆとりがあったものですから、波形だけを見比べると随分と削られた感じ(画像中段の波形)になりました。なので、DAWの方でノーマライズをかけて音量を稼いで(画像下段の波形)みました。

でもね、HPL2プラグインの本領は波形に出るものではない。

あくまでもスピーカーから流れてくる様をヘッドフォン・イヤフォン環境で再現するためのもの。

なので、波形がどれほど削られようと、左右に広がった音像はキチンと狭められています。

左右に広がる音像っていうのは左右にあるスピーカーから聴こえてくる音量を調整することで出来る。だけど、上下に広がる音像というのは、音域の調整で行う。なので、このHPL2プラグインは上下の音像を調整するために何らかのパターンでイコライジングを掛けているんだと思います。

で、イコライザーをかます事で、いろいろと周波数帯がけずられる → 波形にギザギザが刻まれる…って事ではないかと。
単純に音量を小さくしているのではなく、音像の加工に伴う仕方のないとばっちりといったところ。

まぁ、小さくなった全体の音量は手元のボリュームを操作することでなんとでもなりますから。

まとめ

今回試したHPL2プラグイン、本来はヘッドフォン・イヤフォンから流れてくる音源をスピーカーから聴いているような状態にしてくれるプラグイン。

WindowsPCで使える一部のメディアプレイヤーでは、VSTプラグインを差し込めたりするらしい。
foobar2000 上で、VST プラグインを利用できるようにする方法 – GIGA!無料通信
Frieve Audio – Overview
しかしながら今のところ、ポータブルプレイヤーでVSTなどのプラグインを挿せる機器はなさそう。たぶんw

なので、HPL2プラグインを効かせた音源を持ち歩くには、VSTプラグインの使えるDAWなどで一度プラグインを挿した音源を作って、それを持ち歩くしかなさそう。

だけど、そのうちこのプラグインの効能にメーカーが納得したとしたら、ポータブルプレイヤーにHPL2プラグインが搭載されちゃったりなんかするかも。

で、持ち主のお好みでプラグインをオン・オフしちゃったり。

仮りの話ですよw
いつまでも搭載されないかもしれないし。

だけど、この効果はわたくしにもはっきりと認識できる変化をもたらしてくれる。あとは、それを好むか好まないか?

HPL2プラグインの変化を好む方が増えれば、ヘッドフォン・イヤフォン環境でのリスニングはこのプラグインが大活躍。

今後の世間さまの反応次第ってところは大きいですが、音源を作る側もひょっとしたら、スピーカーから聴こえてくる音像、ヘッドフォン・イヤフォンから聴き取れる音像の違いを、今とは違った方向で認識しなくちゃならんようになるかもしれん。

あと、それとこれは本来の音像を変化させる効能とは別のところですが、放送局やゲーム機、YOUTUBEなどの一部のサイトで導入されてきているラウドネス規制の面も意識させられました。

確かにスピーカーから流れてくる音量よりも、ヘッドフォン・イヤフォンから聴き取れる音量のほうがその落差を認識しやすく、びっくりしやすいのはスピーカーよりもヘッドフォン・イヤフォンの方が、その音量差は小さくても驚かされると思う。

もしかして、本当はスピーカーから聴く用Mix、ヘッドフォン・イヤフォンで聴く用Mixなんてものを用意しなきゃならんかったのかな?なんて思ったりして。

わたくしの場合はね、例えばStill of the Night の両耳に貼り付いて聴こえるギターの音が、これまではたまらんかったわけですが、かといってHPL2プラグインのかかった、わずかにちょっと離れたギターでも、雰囲気は全然楽しめたわけです。

なんといっても、ビートルズ辺りで聴かれる楽器単位で左右に分離して聴こえる(ドラム全体が左からしか聴こえないとか)音源は、これまでは我慢して聴いていましたが、これからはこのHPL2プラグインを通せばマシになるかも(笑)

あ、でもMacOS用のVSTプラグインが挿せるメディアプレイヤーがまだ見つからない…orz

また個人的には音圧マシマシ音源で耳が疲れる…って感覚があまりなくて、ほどほどの音量で聴いていたからか、そこはあまり気にならなかったんですね。それが、HPL2プラグインをかけるとちょっと大きめの音量で聴いていたりしたのがあとから気付いてビックリ。

どっちがどっちなのか?は主観的な判断ですから自分で試して決めていただくしかないのですが、ヘッドフォン・イヤフォンで音楽を聴く機会の多い現代の環境では、一度ここの部分に着目して自分の好みを見つけておくと、より音源を深く聴くことにつながり、音楽を更に愛せるものになるんとちゃいますでしょうか。

わたくし個人的には音楽は耳だけではなく、身体全体で聴くもの…という認識があるのですが、そうそうそれだけの音量で音楽を聴ける環境にある人って、わたくしを含めそうそういらっしゃらないですもねwムツカシイところです。

なので、この機会に今一度ヘッドフォン・イヤフォンでのリスニング環境や音源のミックスバランスに目を(耳を?)向けて欲しいかな?と思いました。

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