世界でもっとも売れた…ということは、世界で最も多くの人にお金を払ってもらって聴かれたアルバム…ということになる。
もちろん、売れる為に費やしたお金も少なくないだろうが、事実、世界一売れたとされているのだから、何か学べる部分もあることでしょう。
世界で最も売れたアルバムランキング
「世界で最も売れたアルバム」をキーワードに検索をしてみますと、幾つかのサイトさんが紹介されていますが、見やすいことからこちらのサイトさんを参考にいたしました。
→ 世界で最も売れたアルバム! ~歴代アルバム売上~
他のサイトさんと比べますと、ややランキングに違いがあったりしますが、まぁ、とりあえず今回はこちらのサイトさんを参考程度に見ていきたいと思います。
ざっくり見渡してみた印象
世界で一番売れたアルバムは現時点でマイケル・ジャクソンの「Thriller」1976年に発売されたイーグルスのベスト・アルバム『イーグルス・グレイテスト・ヒッツ1971-1975/Their Greatest Hits 1971-1975』らしい。(2018年10月20日加筆修正)
→ イーグルスのベスト盤が全米で史上最も売れたアルバムに 故マイケル『スリラー』の記録を抜く | Daily News | Billboard JAPAN
アルバム「Thriller」については他のページでも取り上げました。
→ 世界一売れているアルバム「Thriller」
マイケル・ジャクソンの何がスゴイって、彼のアルバムは1位の「Thriller」以外にも「Bad」や「Dangerous」がトップ30に入っていること。そんなスゴイマイケルの楽曲をベスト版でしか聴いていない自分が恥ずかしいw
で、第2位にピンク・フロイドの「The Dark Side of the Moon」が入っている。何が悔しいって、このアルバム「The Dark Side of the Moon」はレコード屋さんにも中古屋さんにも売られていない。更にはAmazon Musicでも(Amazonプライムで聴ける範囲には)見つけられなかったので、未だ聴いたことがない。
第3位にはイーグルスのベスト「Their Greatest Hits (1971–1975)」。イーグルスといえば「ホテル・カリフォルニア」。それしか知りませんw
「ホテル・カリフォルニア」しか知りませんが、改めて聴き直してみましたら、ホント、アレンジが凝っているな…と。ついついハモリのギターソロに注目が集まってしまいますが、歌メロと歌メロの間に入るギターによるオブリだって、聴き逃してはイカンぞ!と。
マニアの方にここを見つかったら怒られるな(笑)
同着4位に
AC/DCの「Back in Black」
ホイットニー・ヒューストン/ Various artistsで「The Bodyguard」
ビー・ジーズ/ Various artists で「Saturday Night Fever」
フリートウッド・マックの「Rumours」
の4枚が販売枚数4000万枚で並んでいます。
4枚中2枚はサントラですね。映画のヒットとの相乗効果がある…といっても、サントラが4000万枚も売れるって、日本国内だけを見ると考えられへんのとちゃうやろか。
で、この4枚の中からAC/DCの「Back in Black」を新品で購入して聴いております。
やっぱり身銭を切って聴かないと…なんて思ってしまう感覚はもう古いんですかね?
お金を払って買おうが、聴かないものは聴かないw
いえいえ、ちゃんと聴いてますよw
ライナーを読んでいたらこのアルバム「Back in Black」のひとつ前のアルバムに興味が行ってしまって困ってるだけですw
AC/DCったら、アルバム「BLOW UP YOUR VIDEO」にはどっぷりハマっていたのですが、遡ろうと「Fly on the Wall」で失速w。戻り旅はそこで終わったのでした。
「That I Way Never Rock’n’Roll」かっこよかったなぁw
AC/DCマニアの人にも、ここを見つかったら怒られるだろうなぁw
8位に入ったのはシャナイア・トゥエインの「Come On Over」。
わたくし、シャナイアのお名前さえも存じ上げておりませんでした。
とってもキレイな声。カレン・カーペンターさんを思い出しました。
カナダ出身のカントリーシンガーさんらしい。アルバム「Come on Over」を聴き流した感じではカントリーなの?って印象でした。とはいえ、制作にお金がかけられるようになるとアレンジも派手にはなってしまいますわねwテイラー・スウィフトさんもそんな感じですし。
残念ながら耳に残る曲はありませんでした。が、この声を聴いていたいだけのために繰り返し聴いてしまいそうです。そうなると、そのうち覚えられる曲も出てくるんでしょうねw
続いて出てきたのが、やっと聴いたことあるアルバムw
第9位はレッド・ツェッペリンの「Led Zeppelin IV」Black Dogで始まるやつですね。
ピンク・フロイドのアルバム「The Dark Side of the Moon」が1973年発売なので、ここまでで「Led Zeppelin IV」が一番古いアルバムということになる。(ツェッペリンのIVは1971年発売)イーグルスのベストアルバムの発売は’76年だが、’71〜’75年の楽曲が収められているので「IV」のちょっと後…という捉え方でよろしいかと。一部の曲は同じ時期に収録されている…ということになりそうですが。
第10位はミート・ローフの「Bat Out of Hell 」
第11位はアラニス・モリセットの「Jagged Little Pill」
どちらも全く存じ上げませんw
現段階ではまた音源も耳にしていないのですが、順に追々聴いていけたらな、と思います。
11位以降になってきますと、知っているアーティスト、アルバムと新旧入り交じって並んでいきます。今日のところはこのへんで…ということにしておこう。
興味のある方はリンク先で御覧ください。
今回はこちらのサイトさんを参考にさせていただきました。
→ 世界で最も売れたアルバム! ~歴代アルバム売上~
まとめ
今回の投稿を書くにあたって、出来るだけ音源に耳を通してから…と思っていたのですが、いかんせん頭が悪いもので、一度聴いたくらいでは言葉に置き換えるのもままならない。なので、一部のサクッと手に入ったアルバムには耳を通してあれこれ考えてみました。
あれこれ考えてみた…という割に内容はあまり濃くなりませんでしたが、ひとつだけ印象に残ったのは、どれも人の手による演奏を収めたアルバムばかりだったということ。あぁ、でもマイケル・ジャクソンのアルバム「Thriller」はあれか、リズムマシンが大幅に導入されているようですので、だいぶ現代的ではあるのかもしれません。
ただ、制作されたタイミングがアナログからデジタルへの過渡期にあったこともあって、最近のような音圧パンパンの仕上がりにはなっていません。手元の方で大きい音にしてもそれぞれの楽器や音源から膨満感を感じ取ることはほとんどない、と言っていいと思います。
膨満感がない…というのが迫力がない…というわけではないのであしからずです。
レコードやCDが売れなくなってきた…という時代背景もあるのでしょうがまだまだ最近のアルバムがこの累計ランキングに喰い込むことは難しいようです。そもそも数千万枚という数字はいつの時代でもなかなか難しいんでしょうし。
最新のグラミー・ノミニーズ収録の楽曲を見渡してみますと、伴奏は卓上制作を感じさせる楽曲のオンパレードに見えます。
そんな時代の流れの中、昨年一番売れたらしいアルバム・シングルにエド・シーランの名前があった事に、なんと言いましょうかちょっとした安心感のような気持ちを覚えました。
→ 2017年、世界で最も売れたアルバムとシングルが明らかに (2018/02/28) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム
まだまだ楽器による伴奏のが売れる余地はあるんやな…と。
なにも、ランキングに入るだけが売れている…ということではありませんし、なんなら演奏だけで生活していけている人がいなくなるような事にならなければ、それだけでもいい。
やっぱりね、音楽って、イヤフォンから聴くだけじゃなくて、身体全体で聴いてほしい気がします。会場がデカくなればなるほど楽器直の音は聴けなくなりますが、それでもその目の前に演奏している人がいて、その手元で奏でられている音が同じタイミングで聴こえてくるってのが気持ちいいんと違いますでしょうか。
どんなにあがいたって人が機械のようにジャストのタイミングでアンサンブルを刻むことは出来ないのだし、その微妙なズレをコントロールすることで心地よさが生まれてくるのだとも思う。
歌声以外が全て機械による演奏ってのも、一部のジャンルである分には必要な存在だと思います。そういった分野で繰り返される実験が、また新しい世界を切り開いてくれることでしょう。
しかし、だからといって全ての音楽がそうなってしまうのはなんだか寂しい。
長い時間をかけて腕を磨いたその技術を、時に音源で、時にステージで楽しませてくれる存在が失われないでいてほしい。そのためには腕を磨く奏者はもちろんのこと、その奏者の良し悪しを判断できる人も少なくてはいけない。
バンドブームのような一過性の盛り上がりを繰り返すのではなく、慢性的に楽器を楽しむ人が増え、楽器の良さを多くの人が知るようになれば、もっともっと音楽という分野が広く枝分かれをして盛り上がるんじゃないでしょうか。
楽器をやってみた上で、自動演奏のプログラムをたしなんでみれば、またひとつ奥深いアンサンブルを見つけることも出来るでしょうし。まぁ、逆に楽器を知らない無知の発想がとんでもないものを生み出してくれるかもしれませんが(笑)だけど、全ての人がそれを目指すのは無謀でしょ。ルールを知った上ではみ出すのと、無謀に彷徨うのとでは効率が違いすぎると思います。
音楽のルールだって、必ずそうしなければいけない!ってものは少なく、そこから始めると手っ取り早いよ…ってものがほとんどなんだし、そもそもそれがルールだと知らずに身に着けた感性も少なくないと思う。
ドレミファソラシドを使っている時点でこの数百年の呪縛に縛られている…とも言えますしね(笑)
そこから始めて、そしてはみ出していけばいい。♭5度なんて今ではルールっぽく扱われていますが、出始めは悪魔の音程みたいに言われてたようだしw
これから先、卓上制作による伴奏のアルバムが累計ランキングに割り込むことも楽しみだと思いますが、まだまだ人の演奏による音楽が、もっともっと楽しまれる世界が続いてほしいと思った次第であります。
最後に、機械による伴奏がダメ!って言ってるわけではないですよ。そもそも自分が機械による伴奏にギターを乗ってけていますからね(笑)