IK Multimedia社のフィジカルモデリングベース音源「MODO BASS」より、ベースモデル「Thunder BASS」の音色をご紹介。
モデリング元は「Gibson® Thunderbird」とのこと。
このタイプのギター(ギターはファイヤーバードっていうのねw)を弾いたことがありますが、立って弾くとバランス厳しいんですよねw
果たしてのサウンドはいかに!?
【MODO BASS】 Thunder Bass
「Thunder Bass」のモデリング元…ギブソン・サンダーバードは現行モデルとして今も発売されています。
ギブソンのサイトはこちら。
→ Thunderbird 4 String 2018 | Gibson Japan
サンダーバードの歴史についてはウィキペディアをどうぞ。
→ ギブソン・サンダーバード – Wikipedia
今回の企画ではお世話になりっぱなしのベース博士さんとこのサイトにもございました。
→ ギブソン サンダーバード・ベースについて【ベース博士】
デモ1〜指弾き〜
「Thunder Bass」をチョイス!
プレイスタイルはフィンガーピッキングをチョイス。中指と人差し指を交互に弾いていると思われるオルタネイトピッキングを設定。
4本源のレビュラーチューニングで現行はスタンダード。弦はラウンドワウンドのミディアムでAGEは「Broken in」に。
24フレットの位置よりもややブリッジ寄りのフロントピックアップとブリッジからちょこっと離れたリアピックアップの2基を搭載。
サウンドはリア・フロント共にフル10でミックスして出力。トーンもフル10になっています。
エフェクターは今度もコンプだけが薄っすらとかかっている感じ。
パラメータはコンプ=1.8、ボリューム=8.0。
アンプも毎度おなじみトランジスタタイプ。セッティングは例によって画像からご確認願いますw
(画像をクリックで別窓拡大表示できます)
以上のセッティングで演奏させたのがこちらの音源。(テンポ=167)
順に4弦開放のE、4弦5フレットのA、3弦開放のAを弾いたものを繰り返しています。
今回も注目して聴いていただきたいのが、ベロシティは均一に演奏させている…って事。
強弱は付きませんが、トーンに変化が現れていることに注目して欲しい。弦が振動で指板やフレットに振れることで起こるブリブリッとした感じが聴いて取れる(よね?)。
’60s P-Bassのフィンガーピッキングと比べてみましょう。
デモ2〜ピック弾き〜
続いて、ベースやアンプのセッティングはそのままに、ピックを使ったプレイで音源をご用意。
奏法以外のセッティングはフィンガーピッキングの時と同じのままです。
オルタネイトピッキングによるプレイがこちら。
’60s P-Bassのオルタネイトピッキングと比べてみましょう。
続いてダウンピッキングのみでプレイしたものがこちら。
こちらも’60s P-Bassのダウンピッキングと比べてみますか。
どうもこのサンダーバードは、ピッキングのアタックも飲み込んでしまうほど太い音がしますねw
この辺の加減はピックアップの出力を調整してやることでバランスを取る必要がありそう。
試しにフロントをカットしてピエゾピックアップを混ぜてやると、アタック感が強調されましたよ!
ハムバッキングピックアップ…恐るべしw
デモ3〜スラップ奏法〜
続いてスラップ奏法による音源をどうぞ。
フロントピックアップを混ぜた音では、スラッピング奏法には向かないかな?という印象を受けます。
ただ、ハムバッキングピックアップの特徴を回避すべくピエゾピックアップをリアの音に混ぜてやると、スラッピングでも使えなくない…ってとこまでは持っていけそうです、
これも’60 P-Bassと比べておきましょうか。
「’60 P-Bass」「Studio Bass」どちらも、こんなフレーズを打ち込んでいます。
(クリックで別窓拡大表示出来ます)
真ん中と最後(画像では右端1小節)にEメジャースケールを駆け上がるところでは、ハンマリングとスライドを交えてやっています。
まとめ
今回も、音源はすべて、MODO BASSから出てきた音、そのままをお届けしております。エフェクターは一切使わず。
ボディ材の体積が大きそうなことと、ピックアップがハムバッカーであることが影響してか、太い音…という印象を受けます。
スラップ奏法の場合は、EQやアンプで巧くカリッと仕上げてやらないとスラップの派手さが埋もれてしまうかもしれませんね。
スラップ奏法が必要な曲ではなく、ドシッと低音域を支えてもらいたい曲あたりに出番が増えそうな感じ。
あれこれ試して挑戦するのもいいけれど、適材適所も大事ってところかな。
そうそう、立って弾く時のバランスの悪さはストラップピンの位置をズラすことで改善するらしいです。
でわでわ