Waves CLA MixHub コンプレッサーは2種類搭載〜困った結果に…

DTM

Wavesから登場したチャンネルストリッププラグイン”CLA MixHub”にはコンプレッサーが2種類搭載されている。

ひとつはクリスロードアレジ所有のコンソールに搭載されているコンプと考えるのが妥当。では、もう1種類のコンプとは?

ちょっと調べてみました。

Waves MixHub Compressor

MixHubのChannel Viewを見渡してみるとコンプの部分に”TYPE”というボタンが見える。

カンのいい人ならこれを見ただけで「あぁ、あれが使えるのね…」と判ってしまうでしょう(笑)一応マニュアル(英文)を見渡してみて確かめてみましたが、やはり”CLA-76″と書かれていました(笑)

いや、しかし、まて、CLA76といえば、スレッショルドもないしレシオは4パターン(全押しは別として)しかないし…全然パラメータが違うやん!ってなる(笑)

MixHubのDESKとBLUEYを並べてみても、見た目の違いは色くらいなもので、ノブの数も変わらなければ、ノブにあてがわれている数値も同じでした。

2種類のコンプを比較

見た目には色しか違わないのであれば、気になるのはその効き具合…といったところ。

そこで、コンプの効き具合を視覚的に確かめられるコンプレッサーを使って”DESK”と”BLUEY”を比較してみます。

使うコンプレッサーはこちら。

MCompressor | MeldaProduction

こちらのコンプに配布されているサイン波800Hzの音を通してみます。
こちらのサイトさんところで配布されている800Hzのものを使用させて頂きました。
サイン波wavファイル | 橋本技術研究所

800Hzのサイン波をMCompressorに素通りさせたグラフがコチラ。

これにコンプをかけて、どんな削れ具合になるか見てみます。

問題はセッティングなんですよねw

CLA76がおまけで付いてくるのはありがたいですが、実際のCLA76とはパラメーターの構成が違う。

アタックなんてMixHubでは速いかオートの2種類から選ぶしか出来ませんw
CLA76では最遅1ms(0,001秒)最速0.005ms(50 マイクロ秒 = 0.00005 秒)を、パネル状の数値に対して0.1刻みで調整できる。やっかいなのは、パネル上の数値0.1刻みで設定できて、その数値が何秒なのかがハッキリしない事。

なので、ここではとりあえずアタック・リリースタイムはどちらも最速設定にしてみます。

レシオはどれも8:1に統一。

それではまずCLA76から通してみます。
CLA76にはスレッショルドがないので、基準としてこのCLA76でゲインリダクションが-2dBにくるように調整しました。
セッティングはこんな感じ。

アタックとリリースはどちらも最速(ノブを右いっぱいに振っています)。
アタックタイム:0.005ms(50 マイクロ秒 = 0.00005 秒)
リリースタイム:最速50ms

先程のサイン波を通すとこうなりました。

このオレンジ色の部分2つが鳴っている音を現しています。

左端にちょっぴり上方向に飛び出している突起があります。これがアタックタイムの影響で潰されきらなかった部分ということです。
0.005ms抑えつけるのを我慢した結果、一瞬だけちょっと大きい音になっている。

では、次にMixHubのコンプBLUEYを通してみます。
設定はこの通り。

レシオは8:1
アタックタイムは”F.ATK”を有効にしているので最速に。
リリースタイムはノブを左いっぱいに絞っています。

パネル上ではリリースタイムの数値は” 0.1 “ということになります。
アタックタイムは数字による表記はありませんので、今のところ数値は不明。CLA76を同じなのだとしたら、0.005ms(50 マイクロ秒 = 0.00005 秒)ということになります。

スレッショルドはCLA76を通した時と同じくらい抑え込む様に調整しました。パネル上の数字では” 1.5 “となっています。
マイナスがノブの右側になるのはなんで?w

では、グラフを見てみましょう。

困ったことに左端にある角が大きくなっています。
これはアタックタイムが遅くなっている…という意味…のハズ…どうなってるん!?

とりいそぎ、次の”DESK”を見ておきましょう。

設定は”BLUEY”と同じまま。
パネルを切り替えただけです。

こちらに通した結果がこれ。

なんだよwこっちの方がCLA76に近い形になってしまったよw

これはおかしい!と思い、結構確認してみましたが、やはりDESKの方がCLA76に近い形になっています。

どういうことか?と思いマニュアルに目を通してみますと…

Comp Type—Toggles between Desk and Bluey modes. Desk is a feed-forward VCA compressor. It can be very fast and punchy. Bluey is a CLA-76 Compressor: it can get gritty when needed. In a stereo track, Comp Type is linked between both channels.

Waves CLA MixHub マニュアルより

なんてことが書いてあります。

グーグルで翻訳をしますと…

Comp Type –
DeskモードとBlueyモードを切り替えます。 DeskはフィードフォワードVCAコンプレッサーです。 それは非常に速くてパンチがかかることがあります。
BlueyはCLA-76コンプレッサーです。必要なときに粗末になる(ザラザラする)ことがあります。
ステレオトラックでは、コンプタイプは両方のチャンネル間でリンクされます。

つまり、MixHubのコンプはDESKの方が効きが速い…ということなのでしょうか?
えwそれやったらCLA76って言わんかったほうがええんちゃうんwと思ってしまうのはまだまだ私が浅はか…ということなのか?

だってCLA76のモデルとなる1176はアタックタイムが速い事が特徴でしょ?
アタックタイムが遅くてエエんやったらLA-2AやLA-3Aの方がよかったんちゃうん?1176のザラつきを付けたかったん?せやったらINPUT部でプリアンプにひと工夫ちゃうん?

それともクリスロードアレジ所有のコンソールをモデリングってんなら、そのコンソールに載っているコンプのアタックタイム最速0.005msってことなんやろか?

解らんw

Waves SSL4000のマニュアルによりますと、アタックタイムの最速が1ms(0,001秒)

CLA76は最遅で1ms(0,001秒)
最速は0.005ms(50 マイクロ秒 = 0.00005 秒)となっています。

メディア・インテグレーションさんとこのサイトでは“bluey”モードだと結構アタックが出るので…とか書いてあるでw
CLA-76 | Media Integration, Inc.
これ、BLUEYは黒パネルに比べてアタックタイムが遅いってことやろか?
他のサイトでは青パネルの方がマイルドにかかる…とか書いてあるし更にわけわからんようなってきたわw
(ちょっと更にあれこれ探してみましたが、黒パネルと青パネルの違いに具体的に触れられたページが見つかりませんでした)

これじゃ、今回の検証は逆の結果やんw
バージョンが上がった時、逆になってたら笑うしかないですw

どう考えたって、絶対わしの検証が疑われるんでしょう。

まじかw

公開するのヤメときゃよかったかw

スペアナで倍音の変化も今回、見たかったのですが、確認にスゴイ時間をとられたのでここで一区切りしておきます。
マジで、ぜったい笑われるわ…

日本語の通じるWaves関係者の皆様…わし…間違ってへんよね?

CLA MixHub Plugin | Waves


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