Blue Cat’s Re-Guitar とは、エレキギターに搭載されたピックアップを別のタイプの音に差し替えてくれるプラグイン。
シングルコイルのギターの音をハムバッキングピックアップの音にしたり、アコギの音にしたりしてくれる。
もちろん、ハムバッキングのギターの音をシングルコイルの音にしてくれたり、別モデルのハムバッキングピックアップの音にしてくれたりアコギの音っぽくもしてくれるスグレモノ。
Blue Cat’s Re-Guitar とは
Re-Guitarとは、オーディオインターフェイスに接続しているエレキギターに搭載されているピックアップの音を、別のタイプのピックアップの音に差し替えてくれる…というプラグイン。
同じ発想をギターに乗せてしまったモノが以前からありますが、今回の製品はそれをDAWにインサートするプラグインでやってしまおう!というものです。
1本のギターに様々なギターのモデリングを乗せちゃったギターがこちら。
→ Variax Standard – ギター – Line 6 Japan
で、ピックアップのシミュレーションをプラグインでやっちゃおう!ってのがこちら!
オーディオインターフェイスにつないでいるエレキギターのピックアップを選択して、シミュレーションしたいタイプを選ぶ。
ざっくり言うとそれだけで、エレキギターのキャラクターをホイホイ変えることが出来ます(笑)
(厳密には初めて使う時にちょっとした調整が必要w)
シングルコイル風
シングルコイル風のシミュレートは、Single Hot、Single Vintage、Single Modern、Single Active、Single Tele、Single Neck + Mid、Single Bridge + Mid、P90、P90 J…の9種類。
中にはハーフトーンのシミュレーションもあるので、レスポールしか持っていないけど…という人には楽しみが増えるかも!?
ハムバッカー風
ハムバッカー風のシミュレートはVintage Bucker、Classic Bucker、Ricky Bucker、Modern Bucker、Rails Bucker、Bright Bucker、Wide Bucker、Wide(Jazz)、Jazz Box…の9種類。
アコースティックギター風
アコースティックギター風のシミュレートはPiezo、AC Sim1、AC Sim2,Vintage Dread、Modern Dread、Jumbo、Mini Jumbo、OOO、Small…の9種類。
使う前の準備
Blue Vat’s Re-Guitar は、使用前にひと手間かけることで、より制度の高いシミュレートをしてくれるらしい。
その準備…というのが、使用するギターに搭載されているピックアップと同じモデルのピックアップを選択して、このプラグインをバイパスした時とオンにした時との音の誤差を狭めておこう!ってこと。
例えば、うちのエレキギターにはシングルコイル風のHS-3というピックアップが搭載されている。
で、このピックアップと同じっぽいモデリングを選択して、音色の差を減らしておきましょう!ってこと。
まず、オーディオインターフェイスにつないでいるエレキギターに搭載されているピックアップに近いモデルを選ぶ。
ピックアップのモデルを選んだ段階での音を聴き比べてみましょ。
Eメジャーコードをジャラ〜ンと鳴らしています。
1回目と3回目がRe-Guitarをバイパス。
2回目と4回目がRe-Guitarをオン。
若干、偶数回数目のストロークの音がブライトな感じ。
で、次に、下図の部分で音色を近づけてやります。
調整後の音がこちら。
今度も、1回目と3回目のストロークがバイパス。
2回目と4回目はRe-Guitarをオン。
まぁ、なんとか近付いたのではないでしょうか。ちょっと違う気もしますが(笑)、未調整の時よりはマシ…という事でw
この調整を行っておけば、より制度の高いシミュレーションを聴かせてくれるっていうんですから、やっておきましょう!
Blue Cat’s Re-Guitarを使ってみる
では、シングルコイルピックアップの音をハムバッキングピックアップの音に変えてみましょう!
ホンマに変わるんか!?
Classic Bucker
これも奇数回目のストロークがバイパスで偶数回目のストロークにRe-Guitarをかけています。
まぁ、かなりキャラクターが変わった印象。
アンプシミュレータをつないでいないので、ニュアンスはまた違っているのでしょうが、レスポールになった!とは言えないまでも、ストラトにハムバッカーを乗せたやつ…って言われれば「ふーん、そう…」と騙されそうな予感(笑)
Modern Bucker
モダンバッカーって名前からか、より馬力のある証しとして音が大きくなっています。
音色も先程のクラッシックバッカーとはまた違うニュアンスを感じられます。
Wide Bucker
クラッシックバッカーをブライトにした感じな印象。これならよりハム乗せテレキャスターと言われて騙されそう?
ちなみにシングルコイル→シングルコイルも可能です。
Single Tele
元の音よりよりブライトにギラついた感じの印象。
手元の環境でテレキャスターを弾いたことがないのでなんとも言えません(笑)
アコギのシミュレーションもありますので聴いてみましょう!
Vintage Dread
アコギモデルの場合は画面左下の”Hollow Body”を有効にするのを忘れずに。
(はい、忘れていましたよw)
アコギ感…出てますかね?判らんw
もうちょっとコンプで潰して距離感を出してリバーブで広げてやればいい感じになるかな?明らかに音色は変わってますしね。
マイクコンプを入れてやるといいんかな?
OOO
先程の音とも確かに違う感じではありますが、これがアコギ感か?って言うわれると判りませんw
もうちょっとフレーズを変えてやるとそれっぽく聴こえるんやろか?
まだまだアンプシミュレータとの相性も確かめてみないことにはなんとも言えませんが、とは言え明らかに音色は変化しますし、レイテンシーもこの段階では全然気にならない程度。(全く無いとは言っていないw)
まとめ
ReGuitarの効果は、まぁ使う人の受け止め方次第…と言ったところでしょうか。
まぁ、明らかに音は変えてくれていますので、1本しかギターを持っていないんやけど違うキャラのギターが欲しい!って時には便利かと思います。
しかし、早まってはいけません。
実は…
PositiveGridからも、同様の機能を搭載したプラグインが間もなく(3月21日との噂)発表されます。
それはBIAS FX 2。
BIASといえば、アンプシミュレータの精度でも評判のシリーズです。今度発表になったBIAS FX 2では、ラックマウントタイプのエフェクターも追加されていたりと、なかなかのボリュームでのモデルチャンジですので、そちらを手に入れる人にとってはこのRe-Guitarは不要となります。
逆に、BAIS FX 2を何らかの理由で手にする予定がないけど…って人にはこちらがシンプルでいいのかも。
ただ、BIAS FX 2の値段と比べると割高感は否めない(笑)
とはいえ、それだけの価格をこの機能だけに支払う…と思えば、充実したお買い物と…言えるかどうかはBIAS FX 2のこの機能の出来次第といったところか。
アンプシミュ、エフェクターも付いてきて、今回取り上げたRe-Guitarと変わらない精度を見せてくれるとしたら、そちらの方がお買い得!ということになる(笑)
その辺が気になる方は、しばし様子見…ということになります。
まぁ、多分、私、BIAS FX 2…いきますので(笑)、人柱報告をお待ち下さいw
それでも「待ちきれない!」とか「BIASなんて!」という方は、ぜひ下記リンクからお買い求めください。
でわでわ