Waves Studio Rack

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Waves Studio Rack とは、ソフトウェア・ラック・プラグインである。プラグイン・シェルとも呼ばれるらしい。ひとつのStudio RackにWaves社のプラグインを8つまで設置して、設置したプラグインの順番はもちろんのこと、各パラメータごと保存・呼び出しをすることが可能。ホストDAWの限られたプラグインスロットを拡張することが出来る。

Waves.comにアカウントを作ると無料配布されている。
DiGiGridハードウェアが必要と誤解されそうな記述もまれに見かけるがなくても利用出来る。

メリット・デメリット

メリット

・ひとつのStudioRackに8つのプラグインを挿せるので、ミキサー画面のプラグインスロット不足を解消出来る
・各プラグインの設定まで含めてトータルで保存可能
・StudioRackはプリセットが空だからプリセット保存の練習にもってこい。

デメリット

・Waves Pluginしか使えない
・DAW上でミキサー画面のスロットを見ただけでは何が挿さっているのか見えない。

Waves Studio Rackのダウンロード

Waves Studio Rackも、その他Wavesプラグイン同様Waves Centralよりダウンロードするようになっています。

とはいえ、Waves Centralアプリを起動してもまだWaves Studio Rackはダウンロード出来ません。まずは、アカウントページからオーサライズが必要。

Wavesウェブサイトでアカウントにログインした状態で下記リンク先へ移動してください。
Waves Studio Rack DLページ
青い”GET IT FREE”ボタンがありますので、そこをクリック。

そのままダウンロードされるんちゃうの?なんて思ってしまいましたが、このボタンでWaves Centralに情報が送られるだけ(アカウントページのMY PRODUCTSにStudio Rackが追加されます)。改めてWaves Centralアプリを起動してログイン。EASY INSTALL & ACTIVATEへ進み、Studio Rack が表示されていなければリフレッシュボタンをクリックします。

すると、ダウンロード対象としてStudio Rackが表示されますので、ここでダウンロード。ダウンロードする際にはホストDAWを終了させておいて下さい。プラグインなどの情報はDAWソフトの起動時に読み込まれますので。

ダウンロードが完了すれば、Waves Centralは終了してDAWを起動しましょう。プラグインの一覧にStudio Rackが加わっているハズ。

慣れないうちは色々とちょっとややこしいですねw

Waves Studio Rack の使い方

DAWの中でStudio Rackを起動した空の状態がこちら。

縦に8つのプラグインを挿して管理することが出来ます。

いくつかのプラグインを実際に挿してみました。

DAWのミキシング画面にあるプラグインスロットの中にもうひとつプラグインスロットが設置された感じになります。

この中で設定したパラメータの数値はこのStudioRackのプリセット管理で保存が可能になっています。なのである程度Wavesプラグインだけを複数使う設定が固まってきた時、このStudioRackに保存しておけばサクッとプラグインと設定をそっくり呼び出すことが出来るので便利。ただし、他社製プラグインが混在している場合はここだけでは出来ません。

まとめ

初めて手に入れたプラグインがWavesのバンドルパッケージだった場合なら、その扱いに慣れてきた頃、このWaves Studio Rackがすごく便利に使えるハズ。

実際に海外のエンジニアさんが何かのプラグインを紹介する動画の中でこのStudioRackが使われているのを見たこともあります。(ってか、その動画でこのStudioRackの存在に気付いたんですけどねw)

「ドラムバストラックにはCLA-2A、API2500とSSL G-Master buss Compressorは最低通すのじゃ!」って場合なら、ある程度、汎用的な設定で保存しておけば一発である程度の状態を呼び出すことが可能。

「BASSトラックには毎回どのEQが合うのか試さないと落ち着かない…」って場合には持っているEQ全てを並べて保存しておけば、いちいち入れ替えなくても試すことが出来る。試したあとは使わないEQを外しちゃえばいいんやし。

Wavesのプラグインを中心にエフェクト加工をしようとされておられるのであれば、アカウントページで無料配布されているのですから、一度は使ってみて、それから要不要を判断したほうがよろしいかと。

DTM初心者のうちはDiGiGridハードウェアなんて高嶺の花過ぎる…と目を背けることでしょうが、いつか手が届くようになった時になって、慌てて覚え直し…とか、もうStudioRackのない作業に馴染んで今更使い始められない…なんて事にならん方がええんとちゃうでしょうか。

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