「10th Anniversary ALL TIME BEST」が発売されたシェネル姉さん。今回のベストアルバムには主演・藤原竜也、原作・湊かなえ話題のドラマ『リバース』(TBS系毎週金曜22:00〜)の主題歌として話題になったDestiny(ディスティニー)も収録。
ヒット曲「Destiny」を切り口にシェネル姉さんを掘り起こしてみよう。
とはいえ、まずは現段階での新商品である二枚目のベストアルバムにちょっと触れてみる。
シェネル・ベストアルバム
10th Anniversary ALL TIME BEST
Destiny(ディスティニー)収録のアルバムとしては2017年6月にアルバム「Destiny」が発売されている。が、今回の曲で改めて興味を示した者としてはなかなか購入に躊躇。そうこうしていると、今回のベストアルバム発表。これはありがたい。
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こちらはベストアルバムとしては二枚目となる。初回限定盤に間に合えば、DVD同梱のデラックス版がお買い得。
ただしシェネル姉さんのへそ出し衣装のジャケットではない(コラッ!)。
Best Songs(ベスト・ソングス)
前作のベストアルバムは「ベスト・ソングス」で、発売当時(2013年)での代表曲が収録されている。当然「Destiny」は収録されていない。
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今回のものと曲名だけで比較すると6曲が重複しているが、それでもこれまでしっかりチェックしてこなかった者としてはボリューム満点の内容。
なによりお目当ては「Destiny」だし(笑)
後から「ベスト・ソングス」を購入するとしても、重複した曲以外に期待が持てるので勢いがつけば買っちゃいそうw
シェネル(Che’Nelle)
BoAさんの歌声をメディアから聴かなくなって久しい昨今、ややハスキーな女性シンガーに飢えていたところにシェネル姉さんの「HAPPINESS」が飛び込んできていた。その時も気にはなっていたものの、それほど渇望する…というほどではなく、頭の片隅に留めていた程度だった。
しかし、今年になっての「Destiny」…。やられました。調べてみると、以前「HAPPINESS」を歌っていたシェネル姉さんの曲。
ウィキペディアによりますと、オーストラリア出身の今年(2017年)で34歳。しかし、生まれはマレーシアで血脈はオーストラリアとは別。少々国際的な人生を送ってこられている。
キャピトル・レコードとの契約が2005年で、日本国内で認知され始めたのが2007年頃。本格的に知れ渡ってきたのは久保田利伸さんの「Missing」をカバーしたり、映画「海猿」の主題歌をタイアップした辺りではないかと。
なので、最近のアーティストさんかな?と思われますが、実はBoAさんより3つ上のお姉さんだったり。
日本語の歌を歌って入るものの、実は日本語での会話は苦手らしい。
ツイッターのタイムラインははリツイートを中心に埋められ、時々英語のツイートが見られる。
→ シェネルさんのツイッター
Destiny(ディスティニー)
ドラマ『リバース』の主題歌として話題になった「Destiny(ディスティニー)」。あの声とサビの転調にやられました。
ドラマ放送時に検索した時にたどり着いた歌詞・コード進行の判るサイトでチェックしましたら、まぁ実にテンション盛々のややこしい曲…というのが第一印象でした。
その後、最近になってぷりんと楽譜さんで
高橋美夕己さんの採譜によりますと、解釈違いもあるのでしょう、もう少し解りやすいコード進行に(笑)
とはいえ、登場するコードはどちらもやはり少々上級編ちっくで、解りやすい高橋さんの解釈だとしてもセブンスやオンコードのオンパレード…しまいにはディミニッシュコードも現れる始末w
手に入れた楽譜にはシャープ(#)がひとつしかついていない。つまりEm/Gキーということになる。しかし、イントロの入りや歌い出しはサブドミナントに当たるAm7(楽器.meではAm7(9)に)…そして続くのはなぜだかEsus4(楽器.meではEm7(9)に)…sas4だから長短を決める三度の音が省略されているわけですが、サビ前のブリッジの中で出てくるのはE/G#というw(Emキーの曲なのにやっと出てきたEコードがメジャーだよ…ってこと)
楽器.meさんの方がまだかろうじてEm7(9)を採用してくださっているのでEマイナーというキーと解釈できますが、ぷりんと楽譜の高橋さんの採譜だと、Eマイナーキー解釈でよろしいでしょうか?…なんて感じちゃう(笑)
テレビから流れるサビの部分だけで、耳コピの苦手なわたくしにも部分的な転調が存在するのは認識できましたが、ここまで複雑だとはホント、誰だよ作曲したの!…と調べましたら作曲家の川口大輔さんらしい。
作曲家・川口大輔
川口大輔さんというのは、作曲家・作詞家・編曲家・キーボーディスト・シンガーソングライター・音楽プロデューサーなどなど、幾つもの顔を持たれるお方。
川口大輔さんのブログはこちら
→ 川口大輔オフィシャルブログ Powered by Ameba/a>
ウィキペディアによりますと、幼少期よりピアノに触れ、フィリピンやロサンゼルスで生活する中で様々な音楽に出会い、ピアニストとして活動を送り、22祭の時にに送ったデモテープをきっかけに2000年、後に「日韓共催FIFAワールドカップの公式ソング」を共に手がける松尾潔さんと出会ったのだとか。
そうそう、今回の「Destiny」も松尾潔さんが作詞でしたよw
2001年にCHEMISTRYへの楽曲提供を作家デビューとして、その後、実に多くの楽曲提供、及び演奏・コーラス参加を幅広く行ってこられている。
誰に提供しているの?ってのは、多すぎてここに書く気になれませんからウィキペディアの方をご覧ください(笑)
→ 川口大輔・ディスコグラフィー|Wikipedia
まとめ
シェネル姉さんの声が素晴らしいのはもちろんとして、その周りを固める作家陣もとんでもなく豪華。
今回の「Destiny」提供の川口大輔さん、松尾潔さんから遡っても「HAPPINESS」作曲のFAST LANEさん、LISA DESMONDさん(この二人は情報不足でしたw)、作詞共作のKanata Okajimaさん、「Believe」提供のEIGOさん、Sweepさんなどなど、多くの裏方さんがその周りを固めておられるのが判りました。
MySpaceに動画…を発端に海外のレーベルと契約…その後、日本で火が点き多くの作家さんに巡り逢い、よく解らない日本語で歌わされる…きっとめまぐるしい日々を送ってこられたことでしょう。
生活の拠点はロサンゼルスで構いませんので、時々その素晴らしい歌声を日本でも披露していただきたいと思います。
あ、もしよかったら次回作あたりでハードなギターの似合う曲(今回の「Destiny」も似合うと思いますが)なんぞ、やっていただければ嬉しいです。