Waves より CLA MixHub チャンネルストリッププラグインが新登場。今回はクリスロードアレジ監修の下、一歩踏み込んだ機能が盛り込まれている。
ちょうどSSLチャンネルストリップとNLS Non-Linear Summerを足してScheps Omni Channelのように並べた感じといってもよさげ。
CLA本人によるチュートリアル
字幕もなく英語で何を言っているか判りませんが(笑)操作している映像で、なんとなくどこを触ればどうなるか?ってのが見えてくると思います。
Waves CLA MixHub
一見、クリスロードアレジのパーソナルコンソールをモデリングしたチャンネルストリッププラグイン…という面構え。
なんならScheps Omni Channelとイメージが被っちゃう。
こうして見比べてしまうと、モジュールの数が減った分見劣りしちゃうかもしれない。
パッと見も現物ライクな雰囲気で、OmniChannelが新品でCLA MixHubは中古っぽく見えたりもする(笑)
しかし、チャンネルストリップの部分はクリスロードアレジ所有のSSLコンソールをシミュレートしているので、そこにないエフェクターは積んでいない(実はコンプレッサーモジュールに切り替えで青パネル76が使える)。しかし、このMixHub…ミックス・ハブっていう名前が付いている理由がある。
その秘密は右上にあるBUCKET VIEWボタン。
BUCKET VIEWを押してやると、”INPUT”,”EQ”,”DYN”,”OUTPUT”のグループに区切られたパネルが8チャンネル分まとめて表示される。
8チャンネルで1つのグループとして8組まで構成することが出来るので64チャンネルをこのMixHubの中で扱うことが出来る。
64チャンネルも扱うってんならプラグインの負荷はどの程度?と気になりましたので、先日より始まっているミックスコンテストのパラデータにこのMix Hubを挿してみました。
チャンネル数は23チャンネルあり、さらにマスターにも挿しましたので計24チャンネル。
で、再生してみたところ。
パフォーマンスを示すグラフの上の段はあまり変わらず、下の段がちょっと増えたくらい。
そういえば、この上下の違いは何だ(笑)
とりあえず24チャンネルくらいなら余裕で動いてくれた。
ちなみに動かしたPCのスペックはこの程度w
本気でDTMを…というにはやや心許ないスペックですが、CLA MicHubを24チャンネル挿して使う分にはなんとかなりそうです(笑)
その後、なんじゃかんじゃとプラグインを増やしていって、ミックスを終えてみると、なかなかのプレッシャーが発生しているようで、ここまでくるとMixHubだけのプラッシャーとは言い切れないのですが、それでも頻繁にスパイク(瞬間的にマックスまで跳ね上がる)を起こし、プチプチ言っていました(笑)
CLA MixHub インサート機能
CLA MixHub でも、Omni Channelで見られたインサート機能が搭載されています。この機能により、CLA MixHubの中にWaves社製プラグインに限り、1つ別のものを取り込むことが可能。
言葉だけでは知らない人にはピンとこないので画像をご覧ください。
ここではSSL Compを挿してみました。
パネル上部…黄色枠で囲ったアイコンをクリックしますと、挿し込んだプラグインのパネルが表示されます。
切り替わった画面からバイパスすることもできる。
一応Waves製プラグインであればこのインサートモジュールに挟み込むことが出来ます。
なんならOmniChannelを挿してみたりとか…
やる意味があるか判りませんが、SSL EChannel挿すことも可能(笑)
残念がならCLA MixHubそのものは差し込めるプラグイン一覧に見当たりませんでした(残念ではないw)
CLA MixHubのルーティング
見た目が似ているということで、ついついSSLチャンネルストリップと比較してしまいますが、このMixHubでは、OmniChannelでも採用されていたモジュールの移動がドラッグ&ドロップで行えます。
ただし、CLA MixHubではインプットモジュールとアウトプットモジュールは固定されています。移動できるのはEQモジュール、ダイナミクスモジュール、インサートモジュールの3つ。
OmniChannelではプリモジュールも移動出来たのですが、そこはコンソールモデリングということで、悪ふざけはやらなかったようです(笑)
そもそもインプットモジュールはこの場所でしか使わなさそうですしね。
(どうしても後からサチュレーションを…という場合はインサートモジュールにアナログモデリング系統のプラグインを挿してやればいい)
他の関連ページでも、更に深く掘り下げてみましたので併せてご覧ください。